【一口コラム】 Wi-Fiを搭載したブラッシュアップモデル
キヤノンからPowerShotG16、PowerShotS120、PowerShotS200の高級コンパクト3機種が登場しました。このうち、PowerShotG16は2012年10月に登場したPowerShotG15の後継機となります。
まずは、PowerShotG16はPowerShotG15からどのように進化したのか、チェックしてみたいと思います。
PowerShotG16(左側)とPowerShotG15(右側)。1年ぶりでの世代交代であり、基本デザインは共通していますが、グリップ部の形状など変わっているところもあります。
PowerShotG16(左側)とPowerShotG15(右側)。レンズの焦点距離はどちらも28-140mm相当F1.8-2.8と同じです。グリップ部が丸くなったとともに、軍艦部の稜線なども少々変わりました。
PowerShotG16(左側)とPowerShotG15(右側)。液晶モニターはどちらも3型92万ドットで、タッチ操作には対応していません。インターフェースもほぼ同じですが、Wi-Fi搭載により、左上にあったショートカットボタンが右上グリップ部に移されています。
実像式光学ファインダーも同じです。
PowerShotG16の主な特徴は次の通りです。
- 28-140mm相当F1.8-2.8の光学5倍ズームレンズを搭載。9群11枚のレンズ構成や最短撮影距離(広角端1cm、望遠端40cm)も同じ。
- イメージセンサーは有効1210万画素1/1.7型CMOS。PowerShotS120に搭載されているものと同じです。なお、総画素数はG15の1330万画素からG16では1280万画素に変わったので、新型センサーと思われます。
- 画像処理エンジンがDIGIC5から新型のDIGIC6に進化しています。キヤノンによると、とくに動画性能の強化が図られているとのことです。DIGIC6は、4月に登場したPowerShotSX280HSにも搭載されています。
- オートフォーカスが高速化され、広角端では50%に短縮。
- フルHDで60p(G15では24fps)の動画撮影に対応。
- 連写性能も強化。最高で12.1コマ/秒(G15では10コマ/秒)。
- 連続撮影枚数も、最高9.3コマ/秒でカード容量一杯まで撮影可能。
- 液晶モニターは3型92万ドットで同じ。タッチ操作やチルト可動には非対応です。
- Gシリーズ初となるWi-Fiを内蔵。
- ボディサイズは108.8x75.9x40.3 mmと、G15(106.6x75.9x40.1mm)とほぼ同じ。
- 重さも356gでG15の352gとほぼ同じ。
【PowerShotG16とG15の比較】
機種名 |
PowerShotG16 |
PowerShotG15 |
イメージ
センサー |
有効1210万画素
1/1.7型 CMOS |
有効1210万画素
1/1.7型 CMOS |
レンズ |
6.1-30.5mm F1.8-2.8
(35mm換算:約28-140mm) |
6.1-30.5mm F1.8-2.8
(35mm換算:約28-140mm) |
ISO感度 |
ISO80-12800 |
ISO80-12800 |
シャッタースピード |
250-1/4000秒 |
15-1/4000秒 |
液晶モニター |
3型92万ドット
| 3型92万ドット
|
連写速度 |
12.2コマ/秒 |
10コマ/秒 |
動画撮影 |
1920 X 1080(60fps) |
1920 X 1080(24fps) |
インターフェース |
USB、AV OUT、HDMIミニ |
USB、AV OUT、HDMIミニ |
バッテリー |
NB-10L
360枚 |
NB-10L
350枚 |
その他 |
実像式光学ファインダー
Wi-Fi |
実像式光学ファインダー |
サイズ
(W x H x D) |
108.8x75.9x40.3 mm |
106.6x75.9x40.1 mm |
重さ |
356g / 314g |
352g / 310g |
PowerShotG16の直販価格は59980円の予定で、G15登場時の価格と比較するとWi-Fi搭載など機能強化された分、やや高くなっているようです。現時点のG15の実売価格は3万円台中頃ですので2万円程度の差となります。また、サイズは一回り大きくなりますが、PowerShotG1Xの実売価格も4万円台まで下がってきていますので、選択は簡単ではありませんね。
( 記)
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