デジタルカメラの連写性能と連続撮影枚数　【高級コンパクトカメラ編】

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　テスト結果　＜高級コンパクトカメラ編＞

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　それでは、まずは比較表を見ていただければと思います。ここで挙げた機種は、2013年3月以降に「徹底レビュー」で取り上げた高級コンパクトカメラ、計9機種です。なお、高級コンパクトに属するカメラでも、もともと連写性能を持っていないカメラは除外してあります。

　デジタル一眼レフやミラーレスカメラでは、いずれも連写性能や連続撮影枚数で高い実力を示しましたが、コンパクトカメラ分野では機種ごとの違いがまだ大きいことを実感しました。
　機種の中には、デジタル一眼レフやミラーレスと同等の連写性能を持っているものがある一方で、連写での撮影では多くの制限がかかるものもありました。高級コンパクトの場合、必ずしも連写を使う方ばかりではないと思いますが、やはり撮影スタイルによっては、レンズ交換式カメラ以上に注意を払う必要があります。また、コンパクトカメラでは、公表されている仕様にはあまり詳しく連写性能が記載されていないものもあります。必要であれば、店頭で実際に確認したり、メーカーのサポートセンターに問い合わせされることをお勧めします。
　実際の連写性能については上記の表を参照していただければと思いますが、テストを通じて印象に残ったことを記しますと、次の通りとなります。

• 連写性能と連続撮影枚数の点では、オリンパスのSTYLUS1、キヤノンのPowerShotS120、ソニーのDSC-RX100M2、ニコンのCOOLPIX A、パナソニックのDSC-LF1の5機種に好印象を受けました。
• とくにSTYLUS1、DSC-RX100M2、COOLPIX A、DSC-LF1については、レンズ交換式カメラに準じた性能と言えます。
• PowerShotS120は、連写性能こそ最大1.7コマ/秒（RAW+JPEG 連続撮影）にとどまりましたが、RAW+JPEGモードでもそのままの速度でカード容量一杯まで撮影できる点は、素晴らしいと思います。
• 一方で、バッファーメモリーが一杯になった段階で撮影が停止し、メモリーが開放されてから次の撮影が可能になる機種もありました。

　コンパクトカメラにおける連写性能では、レンズ交換式カメラよりも一足遅く、ちょうど今「進化の波」が訪れているのだと思います。ちょっと前までさかんに争われてきた「画素数競争」が終焉したことでデータ量増大がとまる一方で、画像処理エンジンの高速化・機能強化が進んだことにより、一気に連写性能や連続撮影枚数がアップしてきています。もうしばらくすると、どのコンパクトカメラでも十分な連写性能を持つようになるかもしれませんが、今しばらくは機種ごとの違いにも目配りが必要であると感じました。

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