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【ニコンのレンズ交換式カメラ 実際に選ぶ】 今まで、ニコン製品の特徴、ニコンのレンズ交換式デジタルカメラの特徴、そしてカメラ選択にあたってのポイントについて記載してきました。これからは具体的な選択の視点ごとに、整理をしてみたいと思います。 ニコンの選び方1:フルサイズカメラから選ぶフルサイズの大型イメージセンサー(Nikon D600) ●ニコン D4 ニコンとキヤノンのフラグシップ機は、フィルム時代からオリンピック開催年にリリースされてきました。オリンピックの報道で使われるカメラ機材は、両社のものでほぼ100%を占めており、開催期間中は現地にサポート窓口も開設されるほどです。 ●ニコン D800/D800E D800/D800Eは、D700の後継機種としての位置づけをもった製品ですが、カメラとしての中身はむしろD4に近いものを持っています。有効3630万画素のイメージセンサーは、フルサイズ機の中でもトップクラスの高画素センサーであり、肉眼で見える以上に高精細な画像を生み出します。また、D700では95%に留まった光学ファインダー視野率も、フラグシップ機と同じ100%に高められているなど、しっかりとブラッシュアップがされています。 → D800詳細レビュー記事もご参照ください。 ●ニコン D600 D600は新しい製品ラインで、フルサイズ機のローエンドモデルとなります。ニコンのフルサイズ機の中では一番の小型軽量機ですが、視野率100%の光学ファインダー、マグネシウム製防塵防滴ボディ、D4やD800/D800Eと同じ画像処理エンジンの搭載など、上位機を踏襲する基本性能を持っています。 → D600詳細レビュー記事もご参照ください。 |
ニコンの選び方2:デジタル一眼レフ・エントリーから選ぶ次に、ニコンのレンズ交換式デジタルカメラのラインアップのうち、エントリークラスからの選択について見てみましょう。 最初に整理する必要があるのは、そもそもエントリークラスとはなにか、ということです。フィルムカメラの時代には、概ね次のような性格付けがされていました。 エントリークラスとは? ラインアップの中で一番廉価な価格帯 「エントリークラス」の一番の特徴は、製品の中身ではなく、価格帯が安い、ということでした。コンパクトカメラからのステップアップとして、あるいは、はじめての一眼レフということでは、コンパクトカメラから極端に値段が乖離してしまうことは避ける必要がありました。 エントリークラスとは? 機能や耐用性はワンランク下がるたとえば、シャッタースピードは最速1/2000秒まで、連写速度も1〜2コマ/秒程度、といった機能制限に加え、ファインダーがペンタプリズムではなくペンタミラー(ダハミラー)であったり、レンズマウントやフィルムレールが金属からプラスティック化されたりと、中級機以上と比べ機能面や耐用性でワンランク下となっていました。 エントリークラスとは? 初心者向けの機能が付加ユーザー層に一眼レフ初心者が多いことを踏まえ、容易に撮影できるような付加機能が加えられた機種も多く見られました。いわゆるシーンモードなど、当初はエントリークラスに搭載されていたものが、その後中・上級機にも広がったものも少なくありません。フィルムが入っていることに気付かず裏蓋を開けてしまうミスに対応するための、プリワインディング機能などもエントリークラス特有の機能でした。 デジタルカメラの「エントリークラス」ならではの特徴 上記の「エントリークラス」の特徴は、レンズ交換式デジタルカメラにおいても、基本的には共通しています。しかし、デジタルの時代になって大きく変わったのは、フィルムカメラ時代よりも上中級機との機能面や性能面での差が小さくなっているということです。 ●D3200とD5200の仕様上の違い両機種の仕様を比べると、主な違いは次の点となります。
その他、ボディサイズやファインダー、ユーザーインターフェース、モーター内蔵レンズのみオートフォーカス対応などの点は、D5200もD3200も同等です。 ●D3200とD5200の金額上の違い現時点での実売価格を比べると、
となっています。 ●両機種の選択の考え方〜参考まで 繰り返しとなりますが、両機種ともコストパフォーマンスにすぐれた素晴らしいデジタル一眼レフです。結果的にどちらを選んだとしても、後悔することはないでしょう。 ●ニコン D5200 D5200はニコンのレンズ交換式カメラの中で、最新機種となります。D3200と同じ小型軽量ボディにバリアングル液晶を搭載しているという特長をD5100から引き継ぎつつ、高画素化と画像処理エンジンの進化、連写性能やオートフォーカス性能の向上など、D5100よりもランクアップしたカメラと言えます。 → D5200詳細レビュー記事もご参照ください。 ●ニコン D3200 D3200はD3100の後継機ですが、やはりD3100よりもワンランククラスアップしたように感じます。イメージセンサーが1420万画素から2416万画素に高画素化されるとともに、画像処理エンジンもD4やD800と同じものへと強化されています。また、23万ドットにとどまった液晶モニターも92万ドットへと高精細化され、上位機と遜色ないものとなっています。 → D3200詳細レビュー記事もご参照ください。 |
ニコンの選び方3:デジタル一眼レフ・中上級から選ぶ 次に、中・上級クラス、ミドル・ハイエンドクラスからの選び方について取り上げます。 D800/D800EとD600はフルサイズのセンサーを持つモデルであり、D5200は価格的にはエントリークラスとして位置付けることも可能なモデルです。この4機種とも、デジタル一眼レフの中・上級クラスとしての力を備えており、ユーザーの期待に応える働きをしてくれます。 ●主な使用目的を具体的に想定している場合 この場合には、選択は比較的容易です。たとえば、子どもの記録を主に考えているのであれば、一般的にできるだけシャッタースピードを稼ぐ必要があります。また、運動会等であれば、連写速度もそれなりに早いことが望ましいと言えます。 ●コストパフォーマンスを重視する場合 一定の性能を持った機種を中長期的に使い続けたい、という観点で中・上級クラスから選択するケースも少なくありません。その場合、コストパフォーマンスをどの程度考慮するか、ということが重要なポイントとなります。もし、コストパフォーマンスを重視するのであれば、現時点ではエントリークラスの側面もあるD5200がベストな選択となります。その上で、逆にD5200の機能・性能面での特徴を検討し、想定している使用目的をカバーできるかどうかを確認する、というアプローチになります。 ●ニコン D800/D800E 「フルサイズからの選択」でも取り上げた機種です。フラグシップ機に準じた実力と、36メガ画素イメージセンサーが生み出す圧倒的な解像感が魅力的です。カメラとしての基本性能はこのクラスの中でもトップレベルとなりますので、あらゆるシーンに対応できる基礎力を持っています。 ●ニコン D600 ニコン最新のフルサイズ機です。D800と同様に「フルサイズからの選択」でも取り上げましたが、単に小型軽量というだけでなく、視野率100%の光学ファインダーやマグネシウム製防塵防滴ボディ、D4やD800/D800Eと同じ画像処理エンジンの搭載など、上位機を踏襲する基本性能を持ったカメラです。 ●ニコン D7000 現行のAPS-Cサイズ機の中では最上級機となります。視野率100%の光学ファインダーやボディ上面の液晶パネル、1/8000秒に対応したシャッター、防塵防滴ボディなど、上級機に求められる伝統的な条件をきちんとクリアーしています。 ●ニコン D5200 D5200は「エントリークラスからの選び方」でも取り上げた機種ですが、発売直後ということで、レンズとの組み合わせによってはD7000との値段の逆転現象も見られます。 (2012年12月26日 記)
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ニコンの選び方3:ミラーレスから選ぶ→「ニコンのミラーレスカメラの選び方」をご覧ください。 |
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