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トップページ > デジカメ購入アドバイス > ニコンのレンズ交換式カメラについて 特徴と選び方
Nikon LOGO

【ニコンのレンズ交換式カメラ 特徴と選び方】

 フィルム時代からカメラ業界をリードしてきたメーカーを語るとき、必ず触れなければならない一社がニコンです。1917年に三菱の資本によって日本光学工業株式会社が設立され、戦前から光学メーカーとして歩んできました。現在はカメラやレンズ等の光学機器メーカーであるだけでなく、世界第二位の半導体製造装置メーカーでもあります。


1. ニコンの特長


ニコンの特長1:ブランド力

 この点については、あらためて説明する必要もないかもしれません。ニコンの企業理念は「信頼と創造」であり、ニコンのロゴから高い品質と性能をイメージする方も多いと思います。ニコンのブランドは、カメラに詳しくない方にも浸透しており、たとえエントリークラスのカメラであっても「Nikonのロゴ=高級機」として認識される傾向にあるのではないでしょうか。

ニコンの特長2:総合力

 特長1であげた「ブランド力」は、当然ながら単にイメージ戦略で勝ち取られたものではありません。ニコンによって築かれてきたカメラやレンズ等の「総合力」があってのこそです。とくにレンズ類の品揃えは、キヤノンと並びトップクラスと言えます。
 ニコンのデジタル一眼レフは、D3シリーズが登場するまではAPS-Cサイズのセンサー搭載機だけでしたので、このフォーマットに最適化されたDXシリーズレンズのラインアップも豊富です。

ニコンの特長3:サポート力

 ニコンは、プロだけでなく一般ユーザーに対するサポートも、トップクラスのサービスレベルとなっています。以前と比べると整理されているものの、それでも全国に6か所のサービスセンターが開設されており、内容によっては即日サービスを受けることも可能です。また、有償とはなりますがユーザー会としての「ニッコールクラブ」の活動にも定評があり、会員向けサービスの一環として、修理費値引きサービスも提供されています。

ニコンプラザ銀座

都内のサポート拠点の一つ、ニコンプラザ銀座。

 現在、ニコンのレンズ交換式デジタルカメラの現行機種は、

  • D4(デジタル一眼レフ:フルサイズ)
  • D800/D800E(デジタル一眼レフ:フルサイズ)
  • D600(デジタル一眼レフ:フルサイズ)
  • D7100(デジタル一眼レフ:APS-Cサイズ)
  • D5200(デジタル一眼レフ:APS-Cサイズ)
  • D3200(デジタル一眼レフ:APS-Cサイズ)
  • V2(ミラーレス:1型)
  • J3(ミラーレス:1型)
  • S1(ミラーレス:1型)

の9機種です(後継機が出ている機種は除く)。

 一般的な分類では、フラグシップ機としてD4、上級機としてD800/D800E、D7100、中級機としてD600、D5200、V2、J3、入門機としてD3200、S1という分け方となっていますが、個々の機能や性能を見れば、部分的に逆転しているものもあります。

 イメージセンサーのサイズで分類すると、フルサイズのD4、D800/D800E、D600、APS-CサイズのD7100、D5200、D3200、1型のV2、J3、S1となります。

 また、カメラの機能で分類すると、デジタル一眼レフの6機種とミラーレスの2機種に分かれます。

 

2. ニコンのレンズ交換式デジタルカメラの特徴


 ニコンのレンズ交換式デジタルカメラを選ぶにあたっては、その他にも留意すべき点があります。

ニコンのレンズ交換式カメラの特徴1:手振れ補正機能はレンズ側が担当

 最近のデジタルカメラにおいて、手振れ補正は必須に近い機能となっています。カメラ本体側に手振れ補正機能を搭載する場合と、交換レンズ側に搭載する場合があります。

 ニコンの場合は後者で、カメラ本体内には手振れ補正機能がありません。そのため、手振れ補正機能を活用するには、手振れ補正機能を持ったレンズを選ぶ必要があります。

 レンズ側に手振れ補正機能を持たせるメリットは、レンズごとに最適化された手振れ機能を実装できることや、イメージセンサーをカメラボディに固定できるため大型センサーであっても搭載しやすいこと、ボディ本体の価格を低廉化できること、等があげられます。また、光学的に手振れ補正がされるため、光学ファインダーでも手振れ補正の状況を確認できる点も、撮影時のメリットとなります。

 逆にデメリットとしては、レンズごとに手振れ補正ユニットを搭載するため、比較的レンズが高価で大きくなりやすいことがあります。手振れ補正技術はまだ進化の途上ですが、一般的にカメラ本体より長期間使われるレンズに手振れ補正機能が搭載されていることで、旧世代の手振れ補正技術を使わなければならないといったことも起こりやすいと言えます。


 →【デジカメ質問箱手振れ補正機能はボディ内の方が有利?もご参照ください。

ニコンのレンズ交換式カメラの特徴2:イメージセンサーのサイズは3種類

 ニコンの現行機種は8機種であり、3機種がフルサイズセンサー、3機種がAPS-Cサイズセンサー、2機種が1型センサーを搭載しています。

 フルサイズのメリットは、APS-Cの約2倍のセンサーサイズとなるため、高画質の画像を得やすいこと、35mmフィルムカメラと同じ画角で撮影できること、といった点があげられます。

 APS-Cサイズのメリットとしては、APS-C用DXレンズだけでなくフルサイズ用を含めたすべてのレンズを使用できること、デジタルカメラに最適化された新しい設計のレンズが多くあること、同一仕様のレンズであれば比較的安価なレンズを使用できること、といった点があります。なお、APS-Cサイズのセンサーでは画角が狭くなり、35mm換算では約1.5倍の焦点距離のレンズと同等になります。

 ミラーレスカメラ2機種に搭載されている1型サイズは、面積ではAPS-Cサイズのさらに1/3程度となりますが、連写性能や動画性能ではニコンのレンズ交換式カメラ全体の中でもトップレベルの性能と言えます。また、マウントアダプターを介することで、ニコンのデジタル一眼レフ用レンズが使用可能となっています。

Nikon 1 V2

Nikon 1 V2に搭載されている1型イメージセンサー。

ニコンのレンズ交換式カメラの特徴3:オートフォーカス方式は2種類

 ニコンでは、マウント上に設けられたAF連動軸によって機械的にオートフォーカスを働かせるタイプと、マウント内の電子接点によってレンズ内のモーターでオートフォーカスを機能させるタイプの2種類があります。D3200とD5200はボディ内にオートフォーカス用モーターを持っていないため、AF-Sなどのモーター内蔵レンズでないとオートフォーカス機能を使うことができません。とはいっても、最近のオートフォーカスレンズのほとんどすべてはモーターを内蔵していますので、フィルムカメラ時代のDタイプなど比較的古いレンズを使わないのであれば、あまり気にする必要はないと思います。

 なお、ミラーレスカメラV2、J3、S1もボディ内にはオートフォーカス用のモーターはありません。ニコン1用のレンズであれば問題ないものの、マウントアダプター経由でデジタル一眼レフ用レンズを装着する場合には注意が必要となります。

 D3200とD5200、V2とJ3、S1以外のレンズ交換式デジタルカメラは、両方のオートフォーカス方式に対応しているため、基本的にすべてのAFレンズでオートフォーカスを利用できます。

 

3. ニコンのカメラ選択にあたって考慮すべき点


 さて、以上のニコンシステムの特徴を踏まえたうえで、実際にどのカメラを購入すべきかを考えてみたいと思います。カメラ選択に当たって、考慮すべき点は次のとおりです。

考慮すべき点1:どういうシーンで使うのか

 まず整理する必要があるのは、レンズ交換式デジタルカメラをどういうシーンで使うのかということです。これには2つの要素があり、「何を撮るのか」ということと、「どういう場面で撮るのか」ということです。

 「何を撮るのか」というのは、言い換えればどんな被写体を撮影するのか、ということになります。人物なのか、自然などの景色なのか、建物なのか、あるいは趣味の陶芸作品なのか、等々です。このことはカメラ購入にあたって多くの方が考えられているが、あまり考慮されていないのが、次の「どういう場面で撮るのか」ということです。

 たとえば子どもの写真を撮るにしても、家族旅行の記録で使うのか、運動会での撮影に使うのか、あるいは屋内スポーツで撮影するのか、によって最適なシステムは変わってきます。花の撮影にしても、散歩道なのか名所なのか、山岳地なのかによって異なります。 とはいっても、これらのことを必ずしも厳密に考える必要はありません。購入時には考えていなかったシーンであっても、レンズ等のアクセサリーの充実である程度柔軟に対応できるのが、レンズ交換式デジタルカメラのメリットです。もちろん、事前に想定できるものであれば、きちんと整理しておくのが望ましいことは言うまでもありません。

考慮すべき点2:楽しみ方を考える

 最終的に撮影した画像をどうやって楽しむのか、ということも大切なポイントです。これにも2つの要素があり、「どの媒体を使って楽しむのか」ということと「画像の後処理をどのように行うのか」ということになります。

 「どの媒体を使って楽しむのか」というのは、自宅のパソコンの画面やネット上での共有、テレビやプロジェクターでの表示、そして紙へのプリントといった楽しみ方のうち、どの範囲まで考えるのかということです。たとえば紙へのプリントにしても、DPEで頼むのか自宅のプリンターで出力するのか、サービスサイズ程度なのかA4やA3まで拡大することもあるのか、といった点でです。

 これは、次の「画像の後処理をどのように行うのか」ということとも関連してきますが、カメラ内での処理なのか、パソコン上での処理なのか、トリミングは多用するのか、ということもあわせて考慮すべき点の一つとなります。レンズ交換式デジタルカメラも高画素化が進んでいるので、以前よりもトリミング利用がしやすくなっています。楽しみ方を考える上でも、固定的に考える必要はありません。

考慮すべき点3:予算を考える

 たとえば、フルサイズとAPS-Cサイズとでは、カメラ本体もそうですがレンズにかかる費用を考えると、トータルでは決して小さくない差となります。これは、フルサイズのイメージサークルをカバーするFXレンズはどちらかといえば高性能品が多く、DXレンズで手厚く揃えられているボリュームゾーンの廉価なレンズが少ないことによります。

 たとえばDXサイズであるD3200を200mmダブルズームキットで購入すると、概ね6万円台で18mmから200mmまで(フルサイズ換算では27mmから300mm)が揃えられます。同じレンジをFXサイズで揃えると、D600の24mm-85mmVRレンズキットで20万円強、これに比較的安価な望遠ズームレンズの70mm-300mmF4-5.6をセットにしても26万円前後となります。

  ニコンの場合、シグマやタムロン、ケンコーなどのサードパーティ製レンズも豊富にあるので、そこから選ぶことも選択肢ですが、いずれにせよ最小システムを構築する上で必要となるコストに大きな差があることは認識しておく必要があります。

by Inaba Kunio)

 

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