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特集 ニコン Nikon Df
2.ニコン Dfの外観をみる |
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ニコン Df
by Inaba Kunio
クラシカルなテイストのフルサイズ・デジタル一眼レフ
評価:5.0
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ニコン Dfを開封するニコンのフルサイズ・デジタル一眼レフ、Dfの発売が開始されました。11月5日の正式発表以来、この日を待ち遠しく感じてられていた方も少なくないのではないかと思います。Dfの販売形態は、ボディ単体とAF-S NIKKOR 50mm F1.8 G(Special Edition)(製品レビュー)の付いたレンズキットの2つが用意されています。このレンズは2011年6月に発売されたAF-S NIKKOR 50mm F1.8 G(製品レビュー)をベースに外装をクラシカルなものに換えたものです。 ボディカラーは、ブラックとシルバーの2色が用意されています。今回は新型レンズのチェックも行いたいため、ブラックモデルのレンズキットを購入しました。店頭での
Dfレンズキットのパッケージ。ブラックのベースに白い文字で印字されています。レンズキットのため、パッケージは横長で大きめです。
パッケージにはDfとレンズが線で描画されています。地と同じブラックで描かれているため、光の向きによって浮かび上がってきます。
蓋を開けると、左側に使用説明書等の入った箱が、右側にはレンズの箱が姿を見せます。
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付属品。左上から使用説明書、ViewNX2ソフトウェアCD-ROM、バッテリーチャージャーMH-24、Li-ionリチャージャブルバッテリーEN-EL14a、アイピースキャップDK-26、アイピースキャップ用ひも、USBケーブルAN-DC9。 ニコン Dfの本体をチェック
Dfのボディ前面。フィルム時代の一眼レフカメラを彷彿とさせるデザインです。ペンタ部のデザインはニコンのFMシリーズに似ていますが、グリップ部分をはじめボディ部分はF3に近く感じます。
Dfの液晶モニター側。ファインダー接眼部は丸形です。ボタンやダイヤルは上級クラスのデジタル一眼レフに準じていますので、D4やD800(製品レビュー)と一緒に使っても戸惑うことはないと思います。
D800の液晶モニター側。こちら側のインターフェースはDfとも似ています。
Dfのボディ上面。ペンタ部に貼られたシボ革が特徴的です。このアングルから見ると、F3等のフィルムカメラのフラグシップ機と似ています。シャッタースピード、露出補正、ISO感度、撮影モード、ドライブ設定はダイヤルによって行うことが可能です。
Dfのボディ底面。三脚用の穴はレンズ光軸上に置かれています。購入した個体のS/Nは3桁でしたので、製造台数はそれほど多くないのかもしれません。
Dfのボディ左側面。こちら側には外部接続端子が置かれています。ペンタ部の形状や大型のダイヤルなど、Dfのデザイン上の特徴を感じます。
D600(製品レビュー)のボディ左側面。ストロボを内蔵していることもあり、ペンタ部が大きく前に張り出しています。
Dfのボディ右側面。カブ中央に見えるカバーはACアダプターを使用するときにバッテリー室に挿入するパワーコネクターのケーブルを接続するための切欠きカバーです。
AF-S NIKKOR 50mm F1.4 G(製品レビュー)を装着した状態。Gタイプのレンズのため、絞り操作はボディ側で行います。
ペンタ部のNikonのロゴ。刻印された中に白いインクが流されています。シルバーモデルでは、シルバー地に黒色のインクとなります。
D600(製品レビュー)のロゴ。2001年に登場したフィルムカメラFM3Aでも斜体ロゴとなっていました。
ボディ右肩には「Df」のロゴが付けられています。その右に見えるダイヤルはサブコマンドダイヤルです。ストラップ取付け部は当然ながら三角環方式となっています。
ボディ下部には35mmフルサイズセンサー(ニコンFXフォーマット)を搭載していることを示す「FX」のロゴが付けられています。
Dfボディの左前部分。BKTボタンはブラケティング用のもので、その右に見えるのはセルフタイマーランプです。レンズ取り外しボタンのデザインも含め、フィルム一眼レフのものを思い起こします。シンクロターミナルも設けられています。
シンクロターミナルカバーを外した状態。
レンズ取り外しボタンの下にフォーカスモードセレクターとAFモードボタンが置かれています。AFモードボタンはAFモード(AF-C、AF-S)の変更だけでなく、サブコマンドダイヤルとの連携で、AFエリアモードも変更できます。
Dfのマウント口。35mmフルサイズに対応した大型のミラーが内蔵されています。
Dfのイメージセンサー。フラグシップ機D4と同じものが搭載されています。マウント口ぎりぎりまでセンサーがあるのが印象的です。
Dfの露出計連動レバーはニコンのデジタル一眼レフで初となる可倒式が採用されました。これにより、非Ai方式のレンズを装着することができます。9本までのレンズ情報(焦点距離、開放絞り値)を登録できるため、開放測光での撮影が可能です。
Dfの露出計連動レバーを倒した状態。
マウント上にはレンズ内にモーターを持たないオートフォーカスレンズ用のAFカップリングが設けられています。
Dfのマウント口左側には2つのボタンが置かれています。上の「Pv」はプレビューボタンで、下の「Fn」はファンクションボタンです。どちらのボタンも機能を変更することも可能です。
Dfの軍艦部右側にあるメインコントロール部。シャッターボタンと同軸に電源スイッチが置かれています。その右に露出モードダイヤルが設けられているため、Gレンズなど絞りリングを内蔵していないレンズでもダイレクトに露出モードを変更できます。なお、変更するには一度引き上げて回転させます。
表示パネルにはシャッタースピード、絞り値、バッテリー残量、記録可能枚数の他に、インターバル回数やオートブラケティングマーク、多重露出マーク等も表示できます。
液晶モニター右側のメインコントロール部。基本的にニコンのデジタル一眼レフのインターフェースと共通です。
Dfのファインダー接眼部。丸形ですが、アイピースシャッターは内蔵されていません。オプションの接眼目当てDK-19や接眼補助レンズDK-17Cなどにも対応しています。これらを装着する時には、接眼目当てを取り外します。
接眼部右側には視度調整ダイヤルが内蔵されています。
Dfにはアイピースシャッターが内蔵されていないため、接眼部から目を離して撮影する場合には、付属のアイピースキャップDK-26の装着が推奨されています。標準で付いている接眼目当てがついたままでDK-26を装着します。
Dfの液晶モニター左側にあるボタン類も、基本的にニコンのデジタル一眼レフと同じです。D7100(製品レビュー)と同様に、最下段には「iボタン」が置かれています。このボタンを押すと、ファインダー撮影時、ライブビュー撮影時、再生時に、それぞれで便利な機能に直接アクセスできるメニュー画面を表示します。
ファインダー撮影時に「iボタン」で表示されるメニュー画面。マルチセレクターで項目を選択し「OKボタン」を押すと、その項目の設定画面が表示されます。
Dfのファインダー接眼部の左側には、「再生ボタン」と「削除ボタン」が置かれています。このあたりも、ニコンの中・上級デジタル一眼レフでは共通です。
軍艦部左側には、露出補正ダイヤルとISO感度設定ダイヤルが置かれており、各々別々にロックボタンが設けられています。手前側には「MADE IN
JAPAN」と印字されています。
ISO感度ダイヤルの横に印字されている指標は、イメージセンサーの位置を示すもので、焦点距離の基準面となります。
ペンタ部にはアクセサリーシューが設けられています。ファインダー接眼部を含め、すべてレンズ光軸上に置かれています。
Dfのグリップ部。正面からみた時に感じる以上にしっかりとした形状をしています。
ボディ左側面に置かれている外部端子カバーを開いた状態。上からUSB端子、HDMIミニ端子、アクセサリーターミナルとなり、カバーは各々別々に開くことが可能です。DfはD800と同等の防塵防滴性能を持っており、外部接続端子カバーもゴムの密閉構造となっています。
ボディ底面のバッテリー室カバーを開いた状態。回転式のロック方式となっています。
バッテリー室には、バッテリーとメモリーカードの挿入方向が貼付されています。メモリーカードがバッテリー室内にあるのは、ボディサイズの関係によるものと思われますが、できれば単独で設けられている方が望ましいと思います。
バッテリーとメモリーカードを挿入しつつある状態。メモリーカードはラベル面が液晶モニター側となります。これはニコンのデジタルカメラの共通仕様です。
シャッタースピードダイヤルの下側にはレリーズモードダイヤルが置かれています。Q(静音撮影)やMup(ミラーアップ)のモードもあります。
ミラーアップした状態。クイックリターンミラーの動作によるブレを抑制することができます。
液晶パネルは3.2型の低温ポリシリコンTFTパネルで、92万ドット(VGA表示)のものです。アスペクト比は4:3のため、最下段は情報表示エリアとなります。
上記と同じ場面ですが、画像サイズをDXにしたものです。液晶モニターの表示内容もトリミングされます。
光学ファインダーの表示内容。画面下部に情報表示エリアが設けられています。設定によりガイドラインを表示させないことも可能です。
上記の状態で画面サイズをDXに切り替えたもの。光学ファインダーのため表示画像の大きさは変わりませんが、中央部に黒いガイドラインが表示されます。
液晶パネルには設定内容を表示させることも可能です。液晶モニター右側の「infoボタン」を押すと表示されます。
Dfのボディ単体での重さは、実測で709gでした(アクセサリーシューカバーを含む)。メーカー公表値は710gです。
バッテリーとメモリーカードを装着した状態での重さの実測値は759gでした。メモリーカードによって異なりますが、メーカー公表値は765gです。 ニコン Dfの付属品をチェック
Dfに使用するバッテリーチャージャーMH-24はD5300やD3200等に採用されているものと同じです。EN-EL14aを最大約1時間50分で充電できます。
コンセントに接続するプラグ部分は回転式で、本体内に格納可能となっています。可搬性の点でメリットがあります。付属するMH-24は中国製でした。
付属するLi-ionリチャージャブルバッテリーEN-EL14a。容量は7.2V 1230mAhです。
偽造防止用のホログラムが貼付されています。EN-EL14では背面側に貼られていました。セルは中国製で、パッケージングはインドネシアで行われています。
付属するアイピースキャップDK-26。現時点ではDfの専用品です。付属のひもでストラップに装着できるようになっています。
DK-26の裏側。意外と丁寧なつくりです。
DK-26の下部がクリップ上になっており、つまむことで簡単に装着・脱着ができます。
アイピースキャップDK-26をストラップに取り付けるためのひもも同梱されていました。
Dfに付属するUSBケーブルUC-E6。パソコンやプリンター等との接続に使用します。ケーブルのカメラ側にフェライトコアが装着されています。
Dfに付属する専用ストラップAN-DC9。薄手ですがしっかりとした生地にNikonのロゴが刺繍されています。
ストラップには「Df」の文字も刺繍されており、Df専用品であることがわかります。
付属するボディキャップBF--1B。ニコンのデジタル一眼レフ共通のものです。
ボディキャップBF-1Bの裏側。ボディにはマウント部の爪をつかって装着します。 |
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