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特集 ニコン AF-S NIKKOR 50mm F1.8G |
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ニコン AF-S NIKKOR 50mm F1.8G
by Inaba Kunio
高い描写性能を示した標準レンズ 評価:5.0
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1. レンズ仕様
2. MTF曲線(ニコン ホームページより)AF-S 50mm F1.8G 3. レンズ構成図(ニコン ホームページより)![]() 4. 製品外観
AF-S50mmF1.8Gは、2011年6月に登場した最新レンズである。開放F値が1.8ということで、実売価格も2万円台に抑えられている。キヤノンの同スペックレンズよりは高いものの、この値段で最新設計の単焦点レンズの描写力を楽しめることはありがたい。
AF-S50mmF1.4G同様、最短撮影距離は45cm。この状態でレンズ光学系が一番前進するが、全体の長さは変わらない。
レンズ正面。電源オフ状態では最小絞となる。基本的なデザインはAF-S50mmF1.4と共通している。
マウントは金属製。絞り羽7枚の円形絞りで、きれいなボケが期待できる。
ピント距離表示部分は透明なプラスティックのカバーで覆われている。
フォーカスモードは、マニュアル優先オートフォーカスとマニュアルの2つを切り換えることができる。
フードはAF-S50mmF1.4gと共通のもの。単焦点レンズということでフードの深さも確保されている。
58mmサイズのレンズキャップ。つまみ部分が中央にあるため、脱着が容易。
レンズマウント側カバー。レンズ側のバヨネット部分を利用して固定する。フィルムカメラ時代のものもそのまま使用可能。 5. 描写力(1) 歪曲収差今回撮影に使用したNikon D800には、歪曲収差の電子補正機能が搭載されており、レンズに応じて自動的に補正することも可能である。下記のサンプルを見てもらえばわかるとおり、周辺部にわずかに樽型の収差がみられるものの、極めて良好に歪曲収差が補正されている。歪曲収差に関しては、AF-S50mmF1.4Gよりも良好だろう。 自動ゆがみ補正を「する」にすると、残っている歪曲収差はほぼ完全に解消するが、補正に伴い画像範囲は小さくなる。 焦点距離:50mm (自動ゆがみ補正無) 焦点距離:50mm (自動ゆがみ補正有) (2) 解像力解像力の点でも、高い数値を示している。中心部に関しては、絞り開放から極めて高い解像力となっている。等倍画像を見ると絞り開放ではやや甘く感じるが、2500本のラインの識別もまったく問題ない。1段絞るとかなり解像感が向上し、3段絞った状態が解像力の点では一番高かった。周辺部に関しては、絞り開放ではかなり画像が甘いが、これも絞るにつれて鮮明度が上がっていく。周辺部に関しても3段絞るとかなりきっちりとした画像となるが、画像の流れは完全には解消していない。
50mm F1.8 |