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特集 D600

ニコン D600 ~フルサイズへのハードルを下げる戦略カメラ

ニコン D600  by Inaba Kunio    フルサイズへのハードルを下げる戦略カメラ  評価:5.0
ニコン  D600 Nikon


1.ニコン D600の位置づけと概要

 フルサイズへのハードルを下げる戦略カメラ

 D600は、ニコンのフルサイズFX機における新しいシリーズとなります。とはいうものの、ニコンのFX機は、フラグシップ機であるD3、D4シリーズを除くと、今までにD700とD800/D800Eのみがリリースされた状態でしたので、むしろラインアップの整備途上にあると言えるかもしれません。

 D800とD600の関係は、イメージセンサーの画素数だけでなく、搭載されているオートフォーカスモジュールやシャッタースピードの違いなど、上下の関係にありますが、D700とD600とを比較すると、単純にD700の方が上というわけでもありません。シャッタースピードなどの基本性能はD700の方が上回りますが、たとえばファインダー視野率はD700は95%に留まるのに対し、D600では100%となっています。また、両機種の登場には4年の差があるため、イメージセンサーの画素数も約2倍の差があります。



ミラーアップするとフルサイズセンサーが顔を出します。


 ニコンD600の特徴を整理すると、次のようになります。
  • 有効2426万画素フルサイズ(FX)イメージセンサーを搭載。D800の3630万画素の2/3であるが、D4の1620万画素と比較すると1.5倍。
  • 光学ファインダーの仕様は、D800と同じ視野率100%、倍率0.7倍。
  • ボディはマグネシウム製で防塵防滴性能を付与。また、ボディ上面には液晶パネルも配置。
  • 画像処理エンジンは、D4やD800/D800Eと同じEXPEED3。
  • オートフォーカスモジュールは、D4やD800/D800EがアドバンストマルチCAM3500FXを搭載しているのに対し、マルチCAM4800となる。
  • 最高シャッタースピードは1/4000秒で、シンクロ上限も1/200秒。
  • D800/D800Eと同様にガイドナンバー12のフラッシュを内蔵。
  • メモリースロットはダブルスロットを装備。
 こうしてみると、D600で想定しているユーザー層は、フルサイズ機への入門者や、既存のD4やD800/D800Eのサブカメラを必要とする方々、であることが浮かんできます。

【D600とD800、D700との比較】
機種名 D800 D600 D700
イメージ
センサー
有効3630万画素 有効2426万画素 有効1210万画素
ファインダー ペンタプリズム
視野率100%,倍率0.7
ペンタプリズム
視野率95%,倍率0.72
ISO感度 ISO100~6400
(拡張でISO50-25600)
ISO200~6400
(拡張でISO100-25600)
シャッター
スピード
30-1/8000秒 30-1/4000秒 30-1/8000秒
液晶
モニター
3.2型92万ドット 3型92万ドット
連写速度 5コマ/秒
14bitRAW:連続20コマ
5.5コマ/秒
14bitRAW:連続16コマ
5コマ/秒
14bitRAW:連続23コマ
動画撮影 1920x1080
(30p)
-
インター
フェース
USB3.0、AV出力、HDMI USB2.0、HDMI USB2.0、AV出力、HDMI
バッテリー EN-EL15
900枚
EN-EL15
900枚
EN-EL3e
1000枚
その他 防塵防滴
フラッシュ内蔵
サイズ
(W x H x D)
146x123x81.5 mm 141x113x82 mm 147x123x77 mm
重さ
(含カード、バッテリー)
1000g 850g 995g


ニコンのフルサイズ機の中で最小最軽量のボディ。

 フルサイズ「入門機」を超える実力

 デジカメWatchに掲載されたニコン映像カンパニー 開発本部長のインタビュー記事によれば、D700は「D3という高感度撮影におけるエポックメイキングな進化」をアマチュアレベルでも楽しめることに主眼を置いて開発されたのに対し、D600は「FXフォーマットのパフォーマンスを、もっと小型・軽量のボディで実現したい」ということで企画されたとのことです。また、D800はフィルムカメラにおける中判などを好まれる方など、画質を特に重視される方々を想定しているのに対し、D600は一般的なハイアマチュアも視野に入れた製品とのことです。

 とはいえ、D600のフルサイズ2426万画素のイメージセンサーも、圧倒的な描写力を持っているのも事実です。A3程度であれば画素補完せずに楽しむことができますし、実際にはA1サイズでも十二分に使える実力を持っています。(FAQ「きれいにプリントするために必要な画素数は?」をご参照ください。)

 D600の仕様を見て、唯一気になるのはシャッタースピードかもしれません。最高で1/4000秒、シンクロ同期も1/200秒まで(ガイドナンバーを減少させることで1/250秒も可能です)という点はD3100やD3200、D5100と同じですので、基本的にはエントリー~ミドルクラスの製品に搭載されているものが入っているように見えます。

 しかし、D600のシャッターユニットは15万回のレリーズテストをクリアーした高耐久性・高精度ユニットとのことであり、しかも当然ながらフルサイズのイメージセンサーに対応したものとなりますので、D5100等とはクラスが異なるものが搭載されています。

 実用的にも、快晴の屋外でISO100、1/4000秒に設定すると概ねF2.8までの絞りで撮影ができますので、上限が1段分低いことは実質的に大きな問題にはならないかもしれません。

 それでは実際に、ニコンの小型軽量フルサイズ、D600の実力をテストしてみます。


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2.ニコン D600を開封し外観をチェック

 ニコン Nikon D600を開封する

 フォトキナにあわせて正式発表となったニコンD600。当初の予想価格はボディ本体が22万円、AF-S NIKKOR 24-85mm F3.5-4.5 G ED VRが付属するレンズキットが27万5千円、さらにAF-S 50mm F1.8 Gもついたダブルレンズキットが30万円の見込みでしたが、実際にはやや廉価でのスタートとなりました。ボディ本体のみで20万円前後、レンズキットは25万円前後、ダブルレンズキットで26万円台で、D700登場時点の30万円前後と比べるとかなり買いやすい価格だと思います。
 なお、現在D800は25万円弱となっていますので、D600もしばらくたつともう一段の価格下落が期待できそうです。

Nikon D600

 Nikon D600ボディのパッケージ。ゴールドを基調とした箱に、D600のロゴが記載されています。比較的大き目のパッケージです。

Nikon D600

 ケースを開けると、上段に取扱説明書などが入っており、その下にカメラボディやアクセサリー類が格納されていました。左側のプチプチに包まれているのがカメラ本体。右側の白い箱の中に、ストラップやバッテリ関係が格納されています。

Nikon D600

 パッケージ内に同梱されている付属品関係。左上より使用説明書、簡単スタートガイド、ソフトウェアCD-ROM、バッテリーチャージャーMH-25、電源コード、電源プラグ、バッテリーEN-EL15、ストラップAN-DC8、USBケーブルUC-E15、アイピースキャップDK-5。使用説明書はA5サイズの大判で、かさばるものの見やすい。

 バッテリー関係をチェック

Nikon D600

 D600に使用するバッテリーやバッテリーチャージャーMH-25はD800やD7000、V1に採用されているものと同じです。EN-EL15を約2時間35分で充電できます。

Nikon D600

 MH-25は中国製。バッテリーチャージャーには電源プラグと電源コードの両方に対応しています。

Nikon D600

 電源プラグを装着した状態。表側のスライドによって、プラグの向きを変えることができます。

Nikon D600

 付属する電源ケーブル。両方が付属しているため、充電環境にあわせて使用できる点は評価すべき点だと思いました。

Nikon D600

 付属するバッテリーEN-EL15。容量は1900mAhで、静止画で最大900枚の撮影が可能です。セルは日本製と記載されています。

 ニコン Nikon D600の付属品をチェック

Nikon D600

 付属するUSBケーブルUC-E15。パソコンやプリンターとの接続等に使用します。

Nikon D600

 本体にはアイピースキャップDK-5が同梱されています。D600にはアイピースシャッターが内蔵されていないため、ファインダーから顔を離して撮影する場合は、ファインダーからの入光を防ぐため、アイピースキャップの使用が推奨されています。標準で装着されている接眼目当てDK-21を取り外して取り付けます。

Nikon D600

 アイピースキャップの裏側には、ストラップに止めるためのクリップが付いています。

Nikon D600

 付属する専用ストラップAN-DC8。本体は布製でロゴの部分はプリントとなっています。

Nikon D600

 ボディに付属するボディーキャップBF-1B。

Nikon D600

 ボディのレンズ用バヨネットを利用して固定するための爪があります。

Nikon D600

 付属する液晶カバーBM-14。透明性が高いため、基本的には装着したままの使用をお勧めします。

 ニコン Nikon D600の本体をチェック

Nikon D600

 ボディ前面。フルサイズFXフォーマットとしては最小最軽量ですが、さすがにフルサイズであるため存在感があります。

Nikon D600

 ボディ液晶モニター側。ファインダー部分がD800の丸型とは異なり、角形となっています。基本的なレイアウトはD800を踏襲していますので、一緒に使用しても戸惑うことはあまりないと感じました。

Nikon D600

 ボディ上面。右肩に液晶パネルが設置されており、上中級機であることを示しています。ストラップ取付部もフラグシップ機と同じ三角環方式となっています。

Nikon D600

 ボディ底面。三脚用の穴はレンズ光軸中央に配置されています。グリップ部に見えるのがバッテリー室蓋。その下にあるカバーは、マルチパワーバッテリーパックMB-D14装着用の端子が格納されています。ボディ本体はタイ製。製造番号は2009xxxでした。

Nikon D600

 ボディ左側。外部端子類が配置されています。カバーは3つに分割されており、必要なものだけ開けることができるようになっています。

Nikon D600

 ボディ右側。こちらにはメモリーカード用のスロットが置かれています。

Nikon D600

 左肩部分。ロゴの上にある2つの穴は内蔵マイク。その上にある三角形のパーツは前面リモコン受光部。内蔵ストロボポップアップボタンは電気式のため、電源ON状態の時に機能します。

Nikon D600

 マウント右下部分。FXのロゴが目立ちます。レンズ取り外しボタンの下にはフォーカス用のレバーとボタンがあります。オートフォーカスとマニュアルフォーカスの切換はレバーで行い、AFモードやAFエリアモードの切換時にはボタンを使用します。

Nikon D600

 ペンタ部にあるNikonロゴは、掘り込まれた部分に白いインクが流されています。

Nikon D600

 マウント部左下にはFnボタンが置かれています。このボタンは設定により、絞り込みプレビューやAEロック、フラッシュ発行禁止などの機能を割り振ることができます。
 

Nikon D600

 ボディグリップ部分。マウントとグリップの間にあるボタンはプレビューボタン。その上のランプはAF補助光、セルフタイマーランプ、赤目軽減ランプとして機能します。サブコマンドダイヤルの前にある赤いラインはD4やD800のデザインを踏襲しています。

Nikon D600

 シャッターボタンの同軸に電源スイッチが置かれています。ONの右側にさらに回転させると、液晶パネルのバックライトが点灯します。緑の点と赤字FORMATのついたボタンは、どちらもツーボタン操作で、もう一つのボタン(FORMATはゴミ箱ボタン、緑点はISOボタン)を同時に押すことで、メモリーカードのフォーマットや設定のリセットを行うことができます。

Nikon D600

 レリーズモードダイヤルと撮影モードダイヤルは同軸上におかれています。各々ロックボタンがあり、不用意に設定が変わってしまうことを防止しています。

Nikon D600

 ボディ背面側グリップ部分のメインコントロール部。このあたりのレイアウトは、ニコン上級機デジタル一眼レフとほぼ共通しています。下部にあるプラスティックカバーは背面側のリモコン受光部。

Nikon D600

 液晶部左側のボタン類。撮影に使う項目の多くは、これらのボタンとダイヤルによって設定可能となっています。

Nikon D600

 光学ファインダー。視野率100%で倍率も0.7倍が確保されています。始めてファインダーを覗くと、フルサイズ機の広い視野に驚くと思います。接眼目当ての右側にあるダイヤルは視度補正用です。

Nikon D600

 メモリーカードカバーを開いた状態。D800ではコンパクトフラッシュとSDカードのダブルスロットでしたが、D600ではSDカード用のスロット2つとなっています。一般的な撮影シーンでは、こちらの方が使いやすいかもしれません。なお、D600も防塵防滴性能となっているため、カバー部分にも処理がされています。

Nikon D600

 メモリーカードを挿入しつつある状態。ラベル部分が手前側となります。カードを2枚入れると、両方に同じデータを書き込んだり、RAWファイルとJPEGファイルを別々に書き込んだりすることができます。もちろん、自動的に切り換えて順次書き込んでいく使い方も可能です。

Nikon D600

 外部接続端子用のカバーを開いた状態。上からヘッドフォン出力端子、外部マイク入力端子、USB端子、HDMIミニ端子、アクセサリーターミナル。アクセサリーターミナルにはワイヤレスモバイルアダプターWU-1bの装着が可能です。各々のカバーは、防塵防滴用のパッキンがされています。

Nikon D600

 底面にあるバッテリーカバーを開いた状態。蓋部分に挿入方向のガイダンスシールが貼付されています。

Nikon D600

 バッテリーを挿入しつつある状態。

Nikon D600

 マルチパワーバッテリーパックMB-D14装着用の端子カバーを開いた状態。蓋部分は軟質のプラスティック製。

Nikon D600

 右肩の液晶パネル。基本的な設定状況はここに表示される情報だけで確認することが可能なようになっています。

Nikon D600

 カメラボディを右前から見た状態。

Nikon D600

 内蔵ストロボをポップアップさせた状態。内蔵ストロボのガイドナンバーは12。照射位置は比較的高いため、レンズ鏡胴によるケラレが発生しにくくなっています。

Nikon D600

 アクセサリーシュー部分。標準でカバーが装着されています。ニコンのアクセサリーシューには脱落防止用の穴が開いています。

Nikon D600

 ライブビュー状態での液晶パネル。アスペクト比は4:3の液晶パネルのため、下部に情報表示部分が置かれています。ちなみに50mmF1.4のレンズを装着した状態ですが、絞り開放では画面四隅の光量低下がわかります。

Nikon D600

 D600に搭載されている電子水準器を表示させた状態。

Nikon D600

 付属する液晶カバーBM-14を装着した状態。透明性が高いため、基本的にはこのままで撮影することで良いと思いますが、比較的傷がつきやすいため、消耗品として考える必要があるかもしれません。

Nikon D600

 AF-S50mmF1.4Gを装着した状態。

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3.ニコン D600の描写性能はどうか?

 描写力チェック1:高感度性能

 ニコン D600の基本感度はISO100で、標準ではISO6400まで設定可能となっています。拡張設定では、低感度側がISO50、高感度側はISO25600まで設定可能です。ノイズ低減処理の行い方としては、カメラ内での設定と、RAWで撮影しパソコン上での現像段階で行う方法があります。なお、カメラ内で設定した場合でも、RAWファイルには変更は加えられませんので、後から編集することも可能です。

 カメラ内でのノイズ低減は、「高感度ノイズ低減」と「長秒時ノイズ低減」の2つがあります。どちらも、撮影メニューの中で設定可能となっています。

 「高感度ノイズ低減」は「しない」、「弱め」、「標準」、「強め」の4種類が設定可能となっています。「弱め」以上に設定すると高感度での効果が大きくなりますが、低ISO設定でもノイズ低減は行われます。また、「しない」に設定した場合でも、ISO2500以上ではノイズ低減処理がかけられますが、低減効果は「弱め」よりもさらに弱くなります。なお、D800では「しない」にしたときにはISO1600以上でノイズ低減処理がかけられます。イメージセンサー画素数の違いがこのあたりにも反映しているのかもしれません。

 「長秒時ノイズ低減」は、「する」と「しない」のどちらかに設定します。「する」に設定すると1秒よりも低速のシャッター速度で撮影したときに長秒時ノイズ低減がかかります。長秒時ノイズ低減処理を行うと、画像を記録するのにかかる時間は約2倍となります。

 高感度ノイズ低減を「しない」にしても、ISO1600まではほとんどノイズ感は感じられません。ISO3200を超えると暗部を中心にわずかにノイズが目につくようになりますが、ISO6400にしても十分実用的であるように感じました。ISO12800相当になると、さすがに等倍ではややノイズが目立つものの、縮小するなどの使い方によって十分使えるレベルであると思います。

 高感度ノイズ低減を標準にすると、1~2段分程度ノイズが低減化されます。解像感もやや低下しますが、ISO12800でも等倍でそれなりに使えるレベルとなっています。ノイズ低減を「強め」にすると、ノイズ感はさらに改善されますが、解像感の低下もやや目立つようになります。いずれのレベルでも、画像自体が破たんするわけではないので、活用方法を工夫すれば充分実用的であると感じました。

 下記のサンプルは、高感度ノイズ低減を「しない」、「標準」、「強め」の3段階で各ISO感度の撮影を行ったものとなります。表示画像はほぼ等倍画像ですが、クリックすると全体画像が表示されますので、あわせて比較をしていただければと思います。

SONY_ANEX-7
サンプル画像。左下の赤枠の部分を切り出してある。
画像をクリックすると、元画像の全体が開きます。

ISO50(左から「オフ」「標準」「強め」)
Nikon D600Nikon D600Nikon D600

ISO100(左から「オフ」「標準」「強め」)
Nikon D600Nikon D600Nikon D600

ISO200(左から「オフ」「標準」「強め」)
Nikon D600Nikon D600Nikon D600

ISO400(左から「オフ」「標準」「強め」)
Nikon D600Nikon D600Nikon D600

ISO800(左から「オフ」「標準」「強め」)
Nikon D600Nikon D600Nikon D600

ISO1600(左から「オフ」「標準」「強め」)
Nikon D600Nikon D600Nikon D600

ISO3200(左から「オフ」「標準」「強め」)
Nikon D600Nikon D600Nikon D600

ISO6400(左から「オフ」「標準」「強め」)
Nikon D600Nikon D600Nikon D600

ISO12800(左から「オフ」「標準」「強め」)
Nikon D600Nikon D600Nikon D600

ISO25600(左から「オフ」「標準」「強め」)
Nikon D600Nikon D600Nikon D600

 描写力チェック2:解像度

 Nikon D600のイメージセンサーは有効2466万画素です。今回テストに使用したAf-S50mmF1.4Gの結果は、基本的に絞り開放から優れた解像力を示しました。このレンズは、3段絞ると、周辺部を含めさらに解像力が向上したため、開放絞りF1.4から3段絞ったF4.0のもので確認を行いました。視覚解像度チェック用ライン、限界解像度チェック用ラインとも、2500本ラインを超えている。フルサイズ3630万画素のD800と比較しても、ISO標準チャートレベルでは解像力の差が判別できないと感じました。

  レンズ名:AF-S 50mmF1.4G
 焦点距離:50mm
 絞り値:F4.0 (開放絞りF1.4から3段絞った状態)
 使用チャート:ISO12233準拠チャート


(下図は、図の赤枠の部分を等倍で切り出したもの。)

Nikon D600
 限界解像度チェック用のラインでは、2500本まで楽々と視認できています。このレベルではモアレも発生していません。

Nikon D600
 横方向の限界解像度チェック用のラインでも、同様に2500本ラインはまったく問題なく視認できています。

 描写力チェック3:周辺光量補正機能

 ニコンD600には、レンズの特性による周辺光量の低下を軽減する機能があります。撮影メニューの中にある「ヴィネットコントロール」がそれで、「しない」「弱め」「標準」「強め」の4段階で設定できるようになっています。

 対応しているのは、GタイプとDタイプのレンズですが、DXレンズやPCレンズは除外されます。また、動画撮影時にも適用されません。

 テストに用いたのは、AF-S50mmF1.4Gです。開放F値がF1.4ということもあり、絞り開放ではかなり周辺光量の低下が見られます。絞りを絞っていくと、徐々に周辺光量の低下が改善され、F8.0まで絞るとほぼ解消します。

 ヴィネットコントロールを「標準」にすると、2段程度改善されF4.0あたりで目立たなくなります。また、「強め」にするとさらに1段程度改善され、F2.8で周辺光量低下が気にならなくなります。

F1.4(左から「しない」「標準」「強め」)
Nikon D600Nikon D600Nikon D600

F2.0(左から「しない」「標準」「強め」)
Nikon D600Nikon D600Nikon D600

F2.8(左から「しない」「標準」「強め」)
Nikon D600Nikon D600Nikon D600

F4.0(左から「しない」「標準」「強め」)
Nikon D600Nikon D600Nikon D600

F5.6(左から「しない」「標準」「強め」)
Nikon D600Nikon D600Nikon D600

F8.0(左から「しない」「標準」「強め」)
Nikon D600Nikon D600Nikon D600

4.結局、ニコン D600は「買い」か?

 独断 素晴らしい!smile ポイント 
  • フルサイズとしては小型軽量なボディ。
  • クリアで見やすい視野率100%の光学ファインダー。
  • ISO25600まで設定可能な高感度性能。(ISO3200までは十分常用可能)
  • フルHD動画撮影が可能。
  • 有効2466万画素の圧倒的な解像感。
  • 14bitRAWでも16枚の連続撮影が可能。
  • 高速なオートフォーカス。
  • SDメモリーカード用ダブルスロットを搭載。
  • カメラ内の編集機能が豊富。
  • 液晶パネルや防塵防滴性能をはじめ上級クラスのボディ。
  • 内蔵フラッシュを搭載。

 独断 もう一息!not smile ポイント 
  • シャッター速度の上限が1/4000秒。シンクロ上限も1/200秒。
  • やや中央部に集中するオートフォーカスポイント。
  • 動画撮影時、音声がモノラルのみ。(外部ステレオマイクには対応)
  • 手ごろな価格のフルサイズ対応レンズの品ぞろえが急務。
  • さらにもう一段の小型軽量化を。

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付録1.製品仕様からみた D600の特長

型式  レンズ交換式一眼レフレックスタイプデジタルカメラ
レンズマウント  ニコンFマウント(AFカップリング、AF接点付)
方式  35.9×24.0mmサイズCMOSセンサー、ニコンFXフォーマット
有効画素数  2466万画素
 ※D800は36.3メガ画素
撮像素子  35.9×24.0mmサイズCMOSセンサー、2466 万画素
ダスト低減機能  イメージセンサークリーニング、エアフローコントロールシステム、イメージダストオフデータ取得
記録画素数  撮像範囲[FX (36×24) 1.0×]の場合:
  6016×4016 ピクセル (サイズL)
  4512×3008 ピクセル (サイズM)
  3008×2008 ピクセル (サイズS)
 撮像範囲[DX (24×16) 1.5×]の場合:
  3936×2624 ピクセル (サイズL)
  2944×1968 ピクセル (サイズM)
  1968×1312 ピクセル (サイズS)
 FXベースの(動画)フォーマット(撮像範囲[FX (36×24) 1.0×]で動画ライブビュー中に静止画撮影する場合):
  6016×3376 ピクセル(サイズL)
  4512×2528 ピクセル(サイズM)
  3008×1688 ピクセル(サイズS)
 DXベースの(動画)フォーマット(撮像範囲[DX (24×16) 1.5×]で動画ライブビュー中に静止画撮影する場合):
  3936×2224 ピクセル(サイズL)
  2944×1664 ピクセル(サイズM)
  1968×1112 ピクセル(サイズS)
 ※D800は最大7360×4912画素(サイズL)
画質モード  RAW 12ビット/14ビット (ロスレス圧縮、圧縮)
 JPEG-Baseline準拠、圧縮率(約):FINE (1/4)、NORMAL (1/8)、BASIC (1/16) サイズ優先時、画質優先選択可能
 RAWとJPEGの同時記録可能
 ※D800も同じ
ピクチャー
コントロール
システム
 スタンダード、ニュートラル、ビビッド、モノクローム、ポートレート、風景(いずれも調整可能、カスタムピクチャーコントロール登録可能)
記録媒体  SDメモリーカード、SDHCメモリーカード、SDXCメモリーカード(SDHCメモリーカード、SDXCメモリーカードはUHS-I規格に対応)
ダブルスロット  順次記録、同時記録、RAW+JPEG分割記録ならびにカード間コピー
ファインダー  アイレベル式ペンタミラー使用一眼レフレックス式ファインダー
視野率  FX:上下左右とも約100%(対実画面)
 DX:上下左右とも約97%(対実画面)
倍率  約0.7倍(50mm f/1.4レンズ使用、∞、-1.0 m-1のとき)
 ※D800も同じ
アイポイント  21 mm(-1.0m-1のとき)
 ※D800は17mm
視度調節範囲  -3~+1m-1
ファインダースクリーン  B型クリアマットスクリーンⅧ(AFエリアフレーム付、構図用格子線表示可能)
交換レンズ  DXレンズ(撮像範囲は[DX(24×16) 1.5×])
 GまたはDタイプレンズ(PC レンズ一部制限あり)
 GまたはDタイプ以外のAFレンズ(IX用レンズ、F3AF用レンズ使用不可)
 Pタイプレンズ
 非CPUレンズ(ただし、非AIレンズは使用不可):撮影モードA、Mで使用可能
 開放F値がf/5.6以上明るいレンズで、フォーカスエイド可能。ただしフォーカスポイント中央7点は開放F値がf/8以上明るいレンズで、中央33点は開放F値がf/6.8以上明るいレンズでフォーカスエイド可能
シャッター  電子制御上下走行式フォーカルプレーンシャッター
シャッタースピード  1/4000~30秒(1/3、1/2ステップ)、Bulb、Time(別売のリモコンML-L3使用)、X200
 ※D800は1/8000~30秒
フラッシュ同調シャッタースピード  X=1/200秒、1/250秒以下の低速シャッタースピードで同調(1/200~1/250秒はガイドナンバーが減少)
 ※D800は1/250秒、1/300秒
レリーズモード  単写、低速連続撮影、高速連続撮影、セルフタイマー撮影、リモコン撮影、静音撮影、ミラーアップ撮影
連続撮影速度  CL:約1~5コマ/秒
 CH:約5.5コマ/秒
 ※D800はFXフォーマットで最速4コマ/秒
連続撮影枚数  14bitRAWで16コマ
 ※D800は20コマ
セルフタイマー  作動時間:2、5、10、20秒、撮影コマ数:1~9コマ、連続撮影間隔:0.5、1、2、3秒
リモコン  2秒リモコン、瞬時リモコン、ミラーアップリモコン
測光方式  2016分割RGBセンサーによるTTL開放測光方式
測光モード  マルチパターン測光:3D-RGBマルチパターン測光II (GまたはDタイプレンズ使用時)、RGBマルチパターン測光II (その他のCPUレンズ使用時)、RGBマルチパターン測光(非CPUレンズのレンズ情報手動設定時)
 中央部重点測光:φ12 mm相当を測光(中央部重点度約75%)、φ8 mm、φ15 mm、φ20 mm、画面全体の平均のいずれかに変更可能(非CPUレンズ使用時はφ12 mmに固定、または画面全体の平均)
 スポット測光:約φ4 mm相当(全画面の約1.5%)を測光、フォーカスポイントに連動して測光位置可動(非CPUレンズ使用時は中央に固定)
測光範囲  マルチパターン測光、中央部重点測光:0~20 EV
 スポット測光:2~20 EV(ISO 100、f/1.4レンズ使用時、常温20℃)
撮影モード  オート、発光禁止オート、ポートレート、風景、こどもスナップ、スポーツ、クローズアップ、夜景ポートレート、夜景、パーティー、海・雪、夕焼け、トワイライト、ペット、キャンドルライト、桜、紅葉、料理、シルエット、ハイキー、ローキー、プログラムオート(プログラムシフト可能)、シャッター優先オート、絞り優先オート、マニュアル、ユーザーセッティングU1、U2に登録可能
露出補正  範囲:±5段、補正ステップ:1/3、1/2ステップ
オートブラケティング  AE、フラッシュブラケティング時、撮影コマ数:2 ~ 3 コマ、補正ステップ:1/3、1/2、2/3、1、2、3ステップ
 ホワイトバランスブラケティング時、撮影コマ数:2~3コマ、補正ステップ:1~3ステップ
 アクティブD-ライティングブラケティング時、撮影コマ数:2 ~3コマ、撮影コマ数が2コマの場合のみアクティブD-ライティングの効果の度合いを撮影メニューの[アクティブD-ライティング]で選択可能
ISO感度  ISO 100~6400(1/3、1/2ステップ)、ISO 100に対し約0.3、0.5、0.7、1段(ISO 50相当)の減感、ISO 6400に対し約0.3、 0.5、 0.7、 1、2段(ISO 25600相当)の増感、感度自動制御が可能
 ※D800も同じ
アクティブ
D-ライティング
 オート、より強め、強め、標準、弱め、しない
オートフォーカス  TTL位相差検出方式:フォーカスポイント39点(うち、クロスタイプセンサー9点、f/5.6超~f/8未満は中央33点、f/8は中央7点)、マルチCAM4800オートフォーカスセンサーモジュールで検出、AF微調節可能、AF補助光(約0.5~3m)付
検出範囲  -1~+19 EV
 ※D800は−2~+19EV
レンズサーボ  オートフォーカス(AF):シングルAFサーボ(AF-S)、コンティニュアスAFサーボ(AF-C)、AFサーボモード自動切り換え(AF-A)を選択可能、被写体条件により自動的に予測駆動フォーカスに移行
 マニュアルフォーカス(M):フォーカスエイド可能
フォーカスポイント  AF39点設定時:39点のフォーカスポイントから1点を選択
 AF11点設定時:11点のフォーカスポイントから1点を選択
 ※D800は51/11点
AFエリアモード  シングルポイントAF モード、ダイナミックAF モード(9点、21点、39点)、3D-トラッキング、オートエリアAFモード
フォーカスロック  AE/AFロックボタン、またはシングルAFサーボ(AF-S)時にシャッターボタン半押し
内蔵フラッシュ  オートポップアップ方式による自動発光、押しボタン操作による手動ポップアップ方式
 ガイドナンバー:約12(マニュアルフル発光時約12)(ISO 100・m、20℃)
 ※D800も同じ
調光方式  2016分割RGBセンサーによるTTL調光制御:内蔵フラッシュ、SB-910、SB-900、SB-800、SB-700、SB-600またはSB-400でi-TTL-BL調光(マルチパターン測光または中央部重点測光)、スタンダードi-TTL調光(スポット測光)可能
フラッシュモード  通常発光オート、赤目軽減オート、通常発光オート+スローシャッター、赤目軽減オート+スローシャッター、通常発光、赤目軽減発光、通常発光+スローシャッター、赤目軽減発光+スローシャッター、後幕発光+スローシャッター、後幕発光、発光禁止
 オートFPハイスピードシンクロ可能
調光補正  範囲:-3~+1段、補正ステップ:1/3、1/2ステップ
レディーライト  内蔵フラッシュ、別売スピードライト使用時に充電完了で点灯、フル発光による露出警告時は点滅
アクセサリーシュー  ホットシュー (ISO 518)装備:シンクロ接点、通信接点、セーフティーロック機構(ロック穴)付
ニコンクリエイティブ
ライティングシステム
 SB-910、SB-900、SB-800またはSB-700を主灯、SU-800をコマンダーとしたアドバンストワイヤレスライティング(SB-600、SB-R200 はリモートのみ)に対応。コマンダーモード設定時は、内蔵フラッシュを主灯として制御可能
 オートFPハイスピードシンクロ、発光色温度情報伝達、モデリング発光、FVロックに対応(SB-400は発光色温度情報伝達、FVロックのみ対応)
シンクロターミナル  ホットシューアダプター AS-15(別売)
ホワイトバランス  オート(2種)、電球、蛍光灯(7種)、晴天、フラッシュ、曇天、晴天日陰、プリセットマニュアル(4件登録可)、色温度設定(2500K~10000K)、いずれも微調整可能
ライブビュー撮影機能  静止画ライブビューモード、動画ライブビューモード
 レンズサーボ:
  オートフォーカス(AF):シングルAFサーボ(AF-S)、常時AFサーボ(AF-F)
  マニュアルフォーカス(M)
AFエリアモード  顔認識AF、ワイドエリアAF、ノーマルエリアAF、ターゲット追尾AF
フォーカス  コントラストAF方式、全画面の任意の位置でAF可能(顔認識AFまたはターゲット追尾AFのときは、カメラが決めた位置でAF可能)
動画機能  撮像素子によるTTL測光方式
測光モード  マルチパターン測光
記録画素数
フレームレート
 1920×1080:30p/25p/24p
 1280×720:60p/50p/30p/25p
 60p:59.94fps、50p:50fps、30p:29.97fps、25p:25fps、24p:23.976fps
 ※D800も同じ
最長記録時間  29 分59 秒
ファイル形式  MOV H.264/MPEG-4 AVC リニアPCM
録音  内蔵モノラルマイク、外部マイク使用可能(ステレオ録音)、マイク感度設定可能
その他の機能  インデックスマーク、微速度撮影
液晶モニター  3.2型低温ポリシリコンTFT液晶、約92万ドット(VGA)、視野角約170°、視野率約100%、 明るさ調整可能、照度センサーによる液晶モニター自動明るさ調整機能
 ※D800も同じ。
再生機能  1コマ再生、サムネイル(4、9、72分割またはカレンダーモード)、拡大再生、動画再生、スライドショー(静止画/動画選択再生可能)、ヒストグラム表示、ハイライト表示、撮影情報表示、GPSデータ表示、撮影画像の縦位置自動回転
インターフェース  Hi-Speed USB
 HDMIミニ端子(Type C)装備
 リモートコード:MC-DC2(別売)
 GPSユニット:GP-1(別売)
 ステレオミニジャック(φ3.5mm、プラグインパワーマイク対応)
画像編集  D-ライティング、赤目補正、トリミング、モノトーン、フィルター効果、カラーカスタマイズ、画像合成、RAW現像、リサイズ、簡単レタッチ、傾き補正、ゆがみ補正、魚眼効果、塗り絵、カラースケッチ、アオリ効果、ミニチュア効果、セレクトカラ―、動画編集
表示言語  日本語、英語
電源  Li-ionリチャージャブルバッテリー EN-EL15(1個使用)
 バッテリーパック:マルチパワーバッテリーパック MB-D14(別売):Li-ionリチャージャブルバッテリー EN-EL15(1個使用)。単3形電池(アルカリ電池、ニッケル水素充電池、リチウム電池)6本使用
 ACアダプター EH-5b(パワーコネクター EP-5Bと組み合わせて使用)(別売)
 静止画撮影枚数:約900枚
 ※D800は約900枚
寸法(W×H×D)  約141×113×82 mm
 ※D800は約146×123×81.5mm
質量  約850 g(バッテリーおよびSDメモリーカードを含む、ボディーキャップを除く)
 約760 g(本体のみ)
 ※D800は約1000g/約900g
動作環境  0~40℃ 85%以下(結露しないこと)

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付録2.発売前のファーストレビュー

【一口コラム】ニコンの最小最軽量フルサイズ機

 ニコンからミドルクラスのフルサイズ機、D600が正式発表となりました。噂情報で写真やスペックの情報が流れていましたが、概ねこれらの情報通りの製品です。

 3月に登場したD800と比較すると、次のような特長が浮かび上がってきます。
  • イメージセンサーは有効2426万画素で、D800の3630万画素の2/3、D4の1620万画素の1.5倍。
  • 光学ファインダーは新設計なものの、視野率や倍率等の使用はD800と同じ。
  • マグネシウムボディと防塵防滴性能。
  • 画像処理エンジンも同じEXPEED3を搭載。
  • シャッタースピードは1/4000秒まで。シンクロ同期も1/200秒。(D800は1/8000秒、1/250秒)
  • ガイドナンバー12のフラッシュを内蔵。
  • オートフォーカスモジュールはマルチCAM4800を搭載。
  • SDメモリーはダブルスロット対応。
 基本的には、フルサイズ対応のミドルクラス機ですが、防塵防滴性能のボディや光学ファインダー、ダブルメモリースロットなど、フラグシップに準じた基本性能を持っており、D4の小型軽量サブ機としての使い方も想定されているように思います。

【D600と、D800の比較】
機種名 D600 D800
イメージセンサー FXフォーマット(35mmフルサイズ)
有効約2426万画素
FXフォーマット(35mmフルサイズ)
有効約3630万画素
マウント ニコン Fマウント
ファインダー ペンタプリズム
視野率100% 倍率0.7倍
ペンタプリズム
視野率100% 倍率0.7倍
ISO感度 ISO100-6400
(拡張でISO50-25600)
ISO100-6400
(拡張でISO50-25600)
シャッタースピード 30-1/4000秒
(シンクロ同期は1/200秒以下)
30-1/8000秒
(シンクロ同期は1/250秒以下)
液晶モニター 3.2型92万ドット 3.2型92万ドット
連写速度 5.5コマ/秒
14bitRAWで連続16コマ
4コマ/秒
14bitRAWで連続17コマ
動画撮影 1920x1080
(30p)
バッテリー EN-EL15 EN-EL15
900枚
サイズ
(W x H x D)
141×113×82mm 146×123×81.5mm
重さ 850g/760g 1000g/900g

 なお、D800のオートフォーカスモジュールはアドバンストマルチCAM3500FXでしたが、D600ではマルチCAM4800となっています。実際の性能はフィールドでテストしてみないと確認できませんが、仕様上の違いを比べると、次のようになります。

【オートフォーカスモジュールの違いの比較】
機種名 D600 D800
オートフォーカスモジュール マルチCAM4800 アドバンストマルチCAM3500FX
フォーカスポイント 39点
うち、クロスタイプ9点
51点
うち、クロスタイプ15点
F8対応フォーカスポイント 7点 11点
検出範囲 -1 ~ +19 EV −2~+19EV


Nikon D600 Nikon D800
 D600(左側)とD800(右側)。ボディデザインはD800のものを踏襲していますが、ボタン配置やロゴなど、細かいところを見ると違う点も少なくありません。

Nikon D600 Nikon D800
 D600(左側)とD800(右側)。液晶パネルはどちらも3.2型92万ドットのものです。光学ファインダーの視野率や倍率も同じですが、アイピースの形状が異なり、D800に内蔵されていたアイピースシャッターがなくなっています。

Nikon D600 Nikon D800
 D600(左側)とD800(右側)。モードダイヤルは一般的な形状のものとなっています。また、D600にもD800と同様にGN12のストロボが内蔵されています。

 D600の発売は9月27日の予定で、ボディ単体が22万円前後、AF-S NIKKOR 24-85mm F3.5-4.5 G ED VRが付属するレンズキットが27万5千円前後、これにAF-S 50mm F1.8 Gもついたダブルレンズキットが30万円前後の見込みとなっています。当初の予想よりはやや高めでのスタートですが、D700発売当時の価格は30万円を超えていたことを考えますと、D800同様「格安」と言えるかもしれません。
(2012年9月13日 記)


 独断 デジカメ対決! どっちが良い? 


☆ vs EOS6D
☆ vs ニコン D800

 

【厳選レビュー記事】

◎ITmedia D600かD7000か――ニコンに聞く「フルサイズ」(後編)

  2012年11月30日 野村シンヤ
  • 「D600」か「D7000」か。
  • FXとDX、CX、豊富な選択肢でユーザーに応えていく。

◎ITmedia 「D600は手軽なFXカメラ」――ニコンに聞く「フルサイズ」(前編)

  2012年11月29日 野村シンヤ
  • 商品企画を担当する石井弦一郎氏(ニコン 映像カンパニー マーケティング本部 第一マーケティング部 第一マーケティング課 マネジャー)。
  • FXカメラをもっと手軽に。
  • FXとDX、ボディもレンズも継続展開。

◎ITmedia 小さくて取り回しに優れた快適フルサイズ一眼――ニコン「D600」

  2012年10月31日 永山昌克
  • 防じん防滴仕様のマグネシウム合金ボディ。
  • 100%ガラスファインダーと広視野角3.2型液晶を搭載。
  • 心地よいレリーズ感と秒5.5コマのスムーズな連写。
  • フルサイズセンサーによる高解像と高感度が魅力。
  • 作例。

◎ASCii 最新デジタル一眼レフは35mmフルサイズの時代だ!

  2012年10月12日 周防克弥
  • 小型でもしっかりしたボディーが魅力 ニコンD600。
  • 無線LAN対応でスマホからシャッターが切れる キヤノンEOS6D。
  • 高速処理が魅力のフラッグシップ機 ソニーα99。
  • まずはフルサイズセンサーの高精細な写真をどうぞ!
  • ニコンD600を細かくチェック!
  • キヤノンEOS 6Dを細かくチェック!
  • ソニーα99を細かくチェック!

◎デジカメWatch 【新製品レビュー】ニコンD6000

  2012年 9月28日 大浦タケシ
  • バランスのよい小型軽量ボディのフルサイズ機。
  • ニコンFXフォーマットで最小最軽量。
  • 充実したスペックと機能。
  • ボディサイズとスペックを両立。
  • 実写サンプル。

◎デジカメWatch 写真で見るニコンD600

  2012年 9月19日 折本幸治
  • FXフォーマット最小最軽量の新鋭機。
  • ラインナップ中、今までなかったポジションの製品。
  • 「D800ほど画素数を必要としないが、D4のボディは持て余す」といった人に。

◎Itmedia ニコン、FXフォーマット最小最軽量の「D600」

  2012年 9月13日 編集部
  • FXフォーマット機のなかでは末弟に位置し、写真撮影を趣味とする層へ訴求。
  • D800/D800Eと同等の防じん防適性能。
  • 別売オプションとしてワイヤレスアダプター「WU-1b」を用意。

◎デジカメWatch ニコン、FXフォーマット最小最軽量の「D600」

  2012年 9月13日 折本幸治
  • 9月27日に発売する。ニコンFXフォーマットで最小最軽量の製品。
  • 店頭予想価格は、ボディのみが22万円前後、「24-85 VRレンズキット」が27万5,000円前後、「ダブルレンズキット」が30万円前後の見込み。
  • D800にない内蔵ストロボを搭載。
  • 有効約2,460万画素の新・ニコンFXフォーマットCMOSセンサー(35.9×24mm)を採用。
  • ファインダーは視野率100%を確保。倍率は0.7倍。
  • 最高シャッター速度は1/4,000秒に抑えられている。
  • ボディ外装にはマグネシウム合金を使用。防塵防滴構造。
  • 専用のマルチパワーバッテリーパック「MB-D14」。


【ニコン D600 基本仕様】
画素数 2426万(有効) 画像素子  35mmフルサイズ CMOS
ISO感度 100~6400
(拡張でISO50)
 
記録フォーマット  JPEG/RAW(14bit) 
連写撮影 5.5 コマ/秒  シャッタースピード 1/4000~30 秒 
液晶モニター 3インチ 123万ドット  ファインダー形式  ペンタプリズム
ファインダー視野率(上下/左右) 100/100 ファインダー倍率 0.7
電池タイプ 専用電池  専用電池型番 EN-EL15
撮影枚数 レンズマウント ニコンFマウント 
記録メディア SDHCカード SDカード SDXCカード  
手振れ補正機能   ゴミ取り機能 
ライブビュー   バリアングル 
内蔵フラッシュ    RAW+JPG同時撮影 
動画撮影 1920x1080(30p)
幅x高さx奥行き 141×113×82 mm  本体重量 850g
セット販売 24-85 VR レンズキット(AF-S NIKKOR 24-85mm f/3.5-4.5G ED VR)
ダブルレンズキット(レンズキット+AF-S NIKKOR 50mm f/1.8G)

 ニコン D600 メーカー製品仕様のページ
楽天最安値を確認 >> ニコン D600

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