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特集 オリンパス OLYMPUS OM-D E-M1
3.オリンパス OM-D E-M1の外観をみる |
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オリンパス OM-D E-M1
by Inaba Kunio
オリンパスのフラグシップカメラ
評価:5.0
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オリンパス OM-D E-M1を開封するオリンパスのフラグシップカメラ、OM-D E-M1が発売されました。2012年3月に登場したミラーレスカメラOM-D E-M5(製品レビュー)と2010年10月登場のデジタル一眼レフE-5(製品記事)の両方の遺伝子を受け継いだ後継機という位置づけとなります。E-M1の登場で、実質的にフォーサーズ規格のデジタル一眼レフは終焉を迎えることになったことは残念ですが、市場の流れを見るとやむを得ないのかもしれません。OM-D E-M1の販売形態は、ボディ単体、12-50mmEZレンズ(製品レビュー)のレンズキット、新型12-40mmF2.8大口径ズームキットの3種類となります。なお、ボディ単体にはボディキャップレンズBCL-1580(製品レビュー)も付属します。 新製品12-40mmF2.8のレンズ評価も行いたかったのですが、12-40mmレンズキットの発売は10月19日からとなるため、今回はボディキットを購入しました。このレンズについては、別途評価したいと考えています。
OM-D E-M1のパッケージ。通常のホワイトパッケージではなく、黒を基調とした高級感のあるデザインとなっています。箱の側面には、付属するボディキャップBCL-1580とフラッシュFL-LM2も一緒に印刷されています。
ケースを開けると、保証書や取扱説明書が入ったケース(左側の正方形のものです)が顔を出します。
保証書等の入ったケースの下に、カメラ本体が格納されています。写真の黒い包みがボディ本体で、その上下と右側に付属品やボディキャップレンズ等が入っています。なお、カメラ本体には通常のボディキャップが装着されており、ボディキャップレンズBCL-1580は右側に別梱されていました。
パッケージ内に同梱されている付属品関係。左上より取扱説明書、PCソフトウェアCD-ROM、USBケーブルCB-USB6、リチウムイオン充電器BCN-1、リチウムイオン電池BLN-1、充電器用ACケーブル、ストラップ、フラッシュFL-LM2、フラッシュ用ポーチ。 オリンパス OM-D E-M1の本体をチェック
ボディ前面。フラグシップらしい大型のグリップが特徴的です。E-M5もデジタル一眼レフに準じたデザインでしたが、E-M1と比較するとシンプルな感じがします。
OM-D E-M5の前面。E-M1よりも一回り小さく、グリップ部の形状もシンプルになっています。
液晶モニター側。液晶モニターはE-M5と同じ3型ですが、有機ELの61万ドットから、液晶パネルの104万ドットへと高精細化されています。E-M5からはボタン類の配置も変更されました。
ボディ上面。モードダイヤルが右側に移され、AFやドライブモードボタンが新設されています。E-M5では液晶モニター側にあった電源スイッチもボディ上面に移設されました。シャッターボタンと同軸にフロントダイヤルが、モードダイヤルの右下にはリアダイヤルが置かれています。2つのダイヤル方式はE-M5を踏襲しています。
ボディ底面。三脚用の穴はレンズ光軸からわずかながらシフトしています。その左にあるのはパワーバッテリーホルダーHLD-7用の端子カバーです。ボディ底面の銘板には、E-M5と同様に「DESIGNED
BY OLYMPUS IN TOKYO, MADE IN CHINA」と記載されています。
ボディ左側面。こちら側には外部接続端子が置かれています。カバーは上下2つに分かれていますので、別々に開閉することもできます。
ボディ右側面。大型のグリップが目立ちます。こちら側にはメモリーカードスロットが置かれています。ストラップ取り付け部は三角環方式です。
ファインダー部にあるOLYMPUSのロゴ。刻印された中に白いインクが流し込まれています。E-M5の直線的なデザインと比較すると、少々やわらかくなった気がします。
ボディ右肩にあるOM-Dのロゴ。OLYMPUSと同様に、刻印されています。このあたりもE-M5と同じです。ロゴの左側に見えるランプは、セルフタイマーとAFイルミネーターを兼ねています。
ボディ左側には外部フラッシュ端子が置かれています。デジタルカメラでシンクロターミナルがある機種はごく一部に限られています。
E-M1のマウント部。11点の電子接点が置かれています。右側に見えるレンズ取り外しボタンは、E-M5では丸形でした。
大型のグリップ部。手に持った感じは極めて良好でした。マウントの左側に見えるボタンは、上がワンタッチホワイトボタン、下がプレビューボタンです。
シャッターボタンの同軸にあるフロントダイヤルやファンクション2ボタン、ムービー/チェックボタンは、E-M5を踏襲しています。シャッターボタンがグリップ上に移されたため、より自然にシャッターを切ることができます。
モードダイヤルの右側にあるのがリアダイヤル。その左にあるレバーを切り換えることで、フロントダイヤル、リアダイヤルの機能を切り換えることが出来ます。たとえば、絞り優先モードでレバーが1の位置にあるとフロントダイヤルで露出補正、リアダイヤルでは絞り値の設定ができますが、レバーを2にするとフロントダイヤルはISO感度設定、リアダイヤルはホワイトバランス設定の機能となります。
液晶モニター右側のメインコントロール部。グリップ用のゴムが貼られている部分が拡がり、ホールディング性能向上に役立っています。
AEL/AFLと同軸にあるレバーは、PEN E-P5(製品レビュー)にも採用されていました。モードダイヤルも高くなっています。
OM-Dシリーズのポイントである電子ビューファインダーの接眼部。E-M5と同じ視野率100%ですが、倍率が大きくなるとともに144万ドットから236万ドットへと高精細化されています。E-M5のファインダーも良好でしたが、E-M1ではさらに視認性が向上しています。
接眼部の右側にある2つの穴はアイセンサー。液晶モニターとの切り替えも高速のため、ストレスなく撮影することができます。
接眼部の左側には視度調整ダイヤルが置かれています。その左にあるLVボタンは、電子ビューファインダーと液晶モニターを明示的に切り替えるためのボタンです。
ファインダー上部にあるアクセサリーシュー。機能は制限されますが、汎用ストロボの仕様も可能です。写真はシューカバーを外した状態ですが、その下にあるアクセサリーポート用のカバーは装着した状態です。
アクセサリーポートのカバーを外した状態。電子ビューファインダーや付属のストロボ等を装着するときに使用します。
付属するフラッシュFL-LM2を装着しつつある状態。写真ではわかりづらいですが、フラッシュ下部にある接続端子を通じて電源も供給されます。
フラッシュFL-LM2を装着した状態。この状態では照射できません。
フラッシュ発光部を上にあげると、照射が可能となります電子ビューファインダーの上部に接続するため、比較的照射位置は高くなりますので、レンズによるケラレも発生しづらいように思います。
ボディ左側にある外部接続端子カバーを開いた状態。上からマイク端子、HDMI端子、マルチコネクタとなります。端子カバーは2つに分割されているため、たとえばマイク端子カバーだけを開くことも可能です。
液晶モニターを上向き一杯までチルトさせた状態。上向きには80°まで開くことが可能です。
液晶モニターを下向き一杯までチルトさせた状態。下向きには50°まで開くことが可能です。
ボディ下部のパワーバッテリーホルダーHLD-7用端子カバーを外した状態です。
E-M1専用パワーバッテリーホルダーHLD-7。
ボディ下部のバッテリー室カバーを開いた状態。蓋部分には挿入方向のガイダンスシールが貼付されています。
バッテリーを挿入しつつある状態。バッテリー自体はE-M5のものと同じものとなります。
ボディ右側面にあるメモリーカードスロットを開いた状態。蓋部分にメモリーカード挿入方向のガイダンスシールが貼付されています。
メモリーカードを挿入しつつある状態。ラベル面は前側となります。
モードダイヤルにはロック機構が搭載されています。ロックボタン自体がトルグスイッチとなっており、写真の状態ではロックがかかっていません。
モードダイヤルをロックさせた状態。ボタンが沈下し、モードダイヤルは回転しません。
ボディ左側にはAF/測光モードボタンと連写/セルフタイマー/HDRボタンが新設されました。電源スイッチもこちらに移設されています。
ボディ本体の重さの実測値は447.5gでした。メーカー公表値は443gです。やや差がありますが、アクセサリーシューカバー等の有無によるのかもしれません。
バッテリーとメモリーカードを含めた重さの実測値は500gでした。メモリーカードによって異なりますが、メーカー公表値は497gです。
液晶モニターは3型104万ドットに高精細化されています。アスペクト比は3:2のパネルのため、静止画最大サイズ(アスペクト比は4:3)を表示させると、画面の両側が黒くなります。
同じ状態での電子ビューファインダー表示内容です。EVFのアスペクト比は4:3のため、画面いっぱいに表示されます。表示方法は3種類あり、情報表示を画面の外に出すことも可能です。その場合、画像表示部は一回り小さくなります。
液晶モニターを上向き一杯にチルトさせた状態。液晶パネルの視野角は広く、視認性も良好です。 オリンパス OM-D E-M1の付属品をチェック
バッテリーパックBLN-1用充電器BCN-1。E-M5用のものと共通です。BLN-1の充電には最大で4時間かかります。
コンセントとの接続にはACケーブルを使用します。できればウォールマウントアダプター等も同梱されると良いと思います。
付属するACケーブル。販売国によって付属するACケーブルが変わりますが、バッテリーチャージャー自体は共通のもので済みます。
バッテリーパックBLN-1の容量は7.6V 1220mAh。静止画では約350枚の撮影が可能です。セル本体は日本製ですがパッケージングはインドネシアで行われています。
付属するUSBケーブルCB-USB6。パソコンやプリンター等との接続に使用します。
付属するストラップ。OM-D E-M1のロゴも入った専用品で、文字は刺繍製となっています。フラグシップ用らしいしっかりしたストラップです。
付属するフラッシュFL-LM2。ガイドナンバーは10(ISO200・m)で、電源は本体から供給されるため小型です。端子部分にはカバーが装着されています。
フラッシュの横にあるUNLOCKボタン。これを押すとロックピンが下がり、端子カバーを取り外すことができます。カメラ本体から外すときにも使用します。
端子カバーを外した状態。アクセサリーシュー部分にはロックピンだけですので、電源供給だけでなく制御情報もすべて接続端子経由でやり取りされることがわかります。
付属するフラッシュ用のポーチ。
フラッシュ用のポーチを開いた状態。マジックテープで蓋を固定します。
付属するボディキャップ。ボディキットにはボディキャップレンズBCL-1580も付属しますが、カメラのマウント口にはボディキャップが装着された状態で出荷されていました。
ボディキャップの裏側。バヨネット部分を使って固定するタイプです。 |