1. レンズ仕様
焦点距離 |
15~45mm
35mm換算では、83-249mm:Q、Q10 69-207mm:Q7 |
レンズ構成 |
10群14枚 |
フィルター径 |
40.5mm |
画角 |
29.0°~9.9° |
明るさ |
F2.8 |
マウント |
ペンタックスQマウント |
最短撮影距離 |
1m |
最大倍率 |
0.05倍 |
大きさ |
50mm×56mm |
重さ |
90g |
備考 |
レンズシャッター内蔵、NDフィルター内蔵 |
2. 製品外観
レンズ前面。40.5mm用のフィルター溝が切ってあり、その周りにはバヨネット式のレンズフード装着部となります。
マウントは金属製。本体側には10点の接点がありますが、レンズ側には右から7番目と8番目の端子が接続され、9点となっています。なお、トイレンズでは7番目から9番目までの3端子が接続されています。レンズ本体はタイ製。
このレンズは沈胴式で、写真の●印が沈胴時の指標となります。
Q7に装着した状態。沈胴時です。
写真は広角端の状態ですが、ズーム操作による伸長はありません。
付属の専用フードを装着した状態。写真ではそれなりの大きさに見えますが、ボディ自体が小さいため、このままでもかなりコンパクトです。
レンズの実測値は90.0gです。メーカー公表値も90gとなります。
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3. 描写力
(1) 歪曲収差
F2.8の通しズームとして、良好に歪曲収差が補正されています。広角端15mm域では周辺部に樽型収差が見られますが、望遠側に移るにつれて補正が進み、20mmあたりでほぼ完全に補正されます。その後、望遠端付近ではわずかに糸巻型収差が見られます。
Qシリーズのボディには歪曲収差補正機能が搭載されており、この機能をONにするとほぼ完全に歪曲収差が補正されます。もともとあまり気になるレベルではありませんが、基本的には収差補正をONのまま使って良いかもしれません。
焦点距離:15.0mm(35mm換算69mm) 左側より、歪曲補正なし、歪曲補正あり

焦点距離:23.1mm(35mm換算106mm) 左側より、歪曲補正なし、歪曲補正あり

焦点距離:44.1mm(35mm換算203mm) 左側より、歪曲補正なし、歪曲補正あり

(2) 解像力
開放F値がF2.8通しの望遠ズームとして、良好な解像力を示しています。中心部に関しては、ズーム全域で2300本のラインを超えるところまで視認可能でした。画像周辺部についても、絞り開放から鮮明な画像です。画像全体にわたって良好な画像レベルですので、使い勝手が良いレンズだと感じました。同じサイズのイメージセンサーを搭載している高級コンパクトを超える描写力と言ってよいと思います。

ISO12233準拠チャート。中央と左上の赤枠の部分を切り出
してある。画像をクリックすると、元画像の全体が開きます。
15.0mm(35mm換算69mm Q7) F2.8
 
15.0mm(35mm換算69mm Q7) F4.0
 
23.1mm(35mm換算106mm Q7) F2.8
 
23.1mm(35mm換算106mm Q7) F4.0
 
43.2mm(35mm換算199mm Q7) F2.8
 
43.2mm(35mm換算199mm Q7) F4.0
 
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