1. レンズ仕様
焦点距離 |
8.5mm
35mm換算では、47mm:Q、Q10 39mm:Q7 |
レンズ構成 |
5群8枚(非球面レンズ2枚) |
フィルター径 |
40.5mm |
画角 |
49.5° |
明るさ |
F1.9 |
マウント |
ペンタックスQマウント |
最短撮影距離 |
0.2m |
最大倍率 |
0.05倍 |
大きさ |
45.5mm×23mm |
重さ |
37g |
備考 |
レンズシャッター内蔵、NDフィルター内蔵 |
2. 製品外観
小型軽量な標準レンズ。Qに装着すると、35mm換算で47mmの画角となる。鏡胴部はアルミ製。外観はフィルムカメラのCONTAX Gシリーズ用のレンズに似ている。
レンズ前面。前玉は小さい。40.5mm用のフィルター溝が切ってあり、ドーム型のフード等が装着できる。
マウントは金属製。本体側には10点の接点があるが、レンズ側には右から7番目と8番目の端子が接続され、9点となっている。なお、トイレンズでは7番目から9番目までの3端子が接続されている。
マウントは金属製。本体側には10点の接点があるが、レンズ側には右から7番目と8番目の端子が接続され、9点となっている。なお、トイレンズでは7番目から9番目までの3端子が接続されている。
ペンタックスQ7コンプリートキットに付属しているブラックレンズ。外周のカラーは異なりますが、中身は同じです。(2013年7月7日:追記)
ペンタックスQ7コンプリートキットに付属しているブラックレンズ。外周のカラーは異なりますが、中身は同じです。(2013年7月7日:追記)
ペンタックスQ7コンプリートキットに付属しているブラックレンズ。外周のカラーは異なりますが、中身は同じです。(2013年7月7日:追記)
ペンタックスQ7コンプリートキットに付属しているブラックレンズ。製造国も同じでベトナム製です。(2013年7月7日:追記)
ペンタックスQ7コンプリートキットに付属している専用フードとフード用レンズキャップ。どちらも金属製で高級感があります。(2013年7月7日:追記)
ペンタックスQ7コンプリートキットに付属している専用フード。レンズキャップを外した状態です。(2013年7月7日:追記)
ペンタックスQ7コンプリートキットに付属しているレンズフード。裏面には製造国が印字されています。(2013年7月7日:追記)
ペンタックスQ7コンプリートキットに付属しているフード用レンズキャップ。フードにねじ込み式で装着します。表側は無地ですが、裏側に径が印字されています。(2013年7月7日:追記)
ペンタックスQ7に装着した状態。ブラックボディにはブラックレンズの方が合っているように感じます。(2013年7月7日:追記)
ペンタックスQ7に装着した状態。付属のドーム型フードを装着しています。(2013年7月7日:追記)
重さの実測値は36.6gでした。メーカー公表値は37gです。(2013年7月7日:追記)
レンズ前カバ―裏面。フィリピン製と刻印されている。
レンズマウントカバー。バヨネットにかみ合わせるものではなく、マウント部にかぶせる方式で装着する。なお、トイレンズ用のものも同じ。
マウントカバー裏面。溝のように見える部分があるが、このままレンズマウントにかぶせて後端を保護する。
3. 描写力
(1) 歪曲収差
デジタルカメラになって、歪曲収差の扱いが変わってきた。歪曲収差は収差の中でも比較的電子補正が容易なため、レンズの光学設計では他の収差対応や解像力を重視する方向に変わってきている。とくにコンパクトカメラについては、ほとんどの機種が電子補正を活用しており、その結果、小型で高倍率なズームレンズの搭載が可能となっている。
また、歪曲収差も、電子補正の容易な「素直な形」のものが増えてきている。光学的に補正を重ね、陣笠収差になるよりは、やや歪曲が大きかったとしても、光学設計上は樽型や糸巻型のままにとどめ、電子補正で仕上げる、といった役割分担である。
ペンタックスQには、歪曲収差の電子補正機能が搭載されており、標準では補正ありとなっているが、補正を解除することもできる。以下では、両方の設定で撮影したサンプル画像を掲載した。
歪曲補正なしでは、レンズの焦点距離の割には、やや歪曲収差が目立つ。しかし、開放から周辺光量も十分であり、象の流れもほとんど感じられない。歪曲補正ありにすると、画面四隅が記録されなくなるが、ほとんど歪曲収差のないきれいな画像へと補正される。基本的には、歪曲補正ありで撮影する前提で設計されたレンズと考えるべきだろう。
焦点距離:8.5mm (35mm換算47mm Q) 左側より、歪曲補正なし、歪曲補正あり

焦点距離:8.5mm (35mm換算39mm Q7) 左側より、歪曲補正なし、歪曲補正あり

(2) 解像力
焦点距離に無理がないせいか、全体的に開放からよく解像している。周辺部ではやや甘い部分が認められるが、1段絞るとさらに鮮明な画像となる。視覚解像度チェック用のラインと限界解像度チェック用のラインの両方で、2000本あたりまでは識別可能である。イメージセンサーのサイズに最適化されたレンズであることを確認することができる。

ISO12233準拠チャート。中央と左上の赤枠の部分を切り出
してある。画像をクリックすると、元画像の全体が開きます。
8.5mm(35mm換算47mm Q) F1.9
 
8.5mm(35mm換算47mm Q) F2.5
 
8.5mm(35mm換算39mm Q7) F1.9
 
8.5mm(35mm換算39mm Q7) F2.5
 
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