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特集 ソニー SONY サイバーショット DSC-QX100
4.ソニー DSC-QX100の描写力をチェック |
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ソニー DSC-QX100
by Inaba Kunio
レンズの形をした高級コンパクトカメラ
評価:5.0
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描写力チェック1:高感度性能サイバーショット DSC-QX100のイメージセンサー、画像処理エンジン、レンズはDSC-RX100M2(製品レビュー)と同じものが搭載されています。有効2020万画素1型CMOSと28-100mm相当F1.9-4.9のレンズは、高級コンパクトの中でもトップレベルの描写性能となります。仕様表によると、DSC-QX100の基本感度はISO160となっており、ISO25600まで対応しています。ただし、ISO6400より高感度側は連写による重ね合わせで感度をアップさせていますので、通常の撮影ではISO6400までであると思われます。 DSC-QX100では、ユーザーがISO感度を設定することはできません。そのため、「プレミアムおまかせモード」ではISO25600まで、「おまかせモード」ではISO6400まで、「Pプログラムオート」と「A 絞り優先」ではISO3200までの中からカメラが最適な感度を判断して設定することになります。 ISO感度を設定できないため、ノイズリダクションに関する設定項目もありません。基本的には「おまかせモード」で撮影し、特に描写性能を求める場合には「プレミアムおまかせモード」(重ね合わせ処理により、手振れやノイズを軽減)に切り替える、という使い方になると思います。また、「P プログラムオート」に設定すると、明るさ補正とホワイトバランス設定ができますし、「A 絞り優先」では絞り値の設定ができますので、「おまかせモード」では思うような仕上がりにならない時に試してみると良いと思います。 下記のサンプルは、ISO160からISO3200のものでテスト撮影を行ったものです(露出モードは「A プログラムオート」)。感度によって絞り値が異なっていますが、さすがに大型イメージセンサーだけのことはあり、ほとんどノイズ感も感じられず安心して撮影することができると思います。 下記のサンプルは縮小表示したものですが、クリックすると元画像が表示されますので、あわせて参照していただければと思います。
ISO160(F2.0) 描写力チェック2:歪曲収差サイバーショット DSC-QX100に搭載しているレンズは35mm換算で28mmから100mmの光学3.6倍ズームであり、高級コンパクトとしては標準的な焦点域をカバーしています。サイバーショット DSC-QX100には撮影メニューの中に「ゆがみ補正」に関する項目もありませんので、基本的にはカメラに任せた撮影となります。 下記のサンプルは、28mm相当の広角端と、100mm相当の望遠端でテストしたものです。おそらく電子的な補正も加味されていると思われますが、ズーム倍率が抑えられているせいか、歪曲収差は気にならないレベルとなっています。このあたりは、同じ光学系をもつDSC-Rx100M2と同じ傾向であると言えます。 焦点距離:10.4mm(35mmサイズ換算28mm) 焦点距離:37.1mm(35mmサイズ換算100mm) 描写力チェック3:解像力解像力テストでは、イメージセンサーとレンズの両方の実力が試されることになります。いつもの通りISO12233準拠チャートを使用して解像力チェックを行いました。チェックの結果は、1型センサーとはいえ、有効2020万画素を活かした素晴らしい解像力を示しています。DSC-RX100M2と同様に、コンパクトカメラとしてはトップレベルの解像力となっています。画像中心部に関しては、広角端から望遠端まで、絞り開放で2500本のラインも識別可能でした。広角端から望遠端に移るにつれ、やや解像力は低下するものの、それでも望遠端でも素晴らしい解像力だと感じました。とくに開放端で1段程度絞った画像は、APS-Cサイズのセンサー搭載機と互角に渡り合えるレベルとなっています。 画像周辺部に関しては、中心部と比べるとやや画像が甘くなりますが、それでも1段絞るとかなり鮮明度が上がります。 なお、下記のテストチャートは、特に解像感が優れていた広角端について、中央部と左上を切り出したものです。画像はほぼ1/2に縮小してありますが、クリックすると元データ全体が表示されます。
10.4mm F1.8 (35mm換算28mm相当) |
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