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トップページ > デジカメ購入アドバイス > お勧めのデジタル一眼レフカメラ 2012年6月版

【お勧めのデジタル一眼レフ】 2012年6月版

 フラグシップからエントリー機まで、数多くあるデジタル一眼レフカメラの中で、ズバリお勧めの機種です。

【注意事項:選択の視点】

 どのような場面で、どのような方が、何を撮影するのかによって、最適なデジタルカメラは変わってきます。ここでは、はじめてデジタルカメラを購入される方や、これから腰を据えてデジカメを勉強しようと考えている方を想定しています。そのため、レンズがセットになっている場合には、基本的にそれを含めて対象としています。
 また、後継機種が発売されている場合には、旧機種が併売されていても、後継機種のみを対象とします。

 

●予算制約がない方にお勧めのデジタル一眼レフ

第1位:ニコン D4  50万円台
第1位:キヤノン EOS-1D X  50万円台(2012年6月発売予定)
第1位:ニコン D800  20万円台
次点:ソニー α77 ズームレンズキット  14万円弱
次点:キヤノン EOS5DMark3  30万円前後

 私は、初心者の方でも予算があれば、できるだけフラグシップ機をお勧めするようにしています。「いいカメラを買っても使いこなせない」としり込みされる方も少なくありませんが、撮影のしやすさや画像のクオリティはフラグシップならではのものです。ただし、フラグシップ機はどうしても大きく重くなってしまいがちですので、カメラの使い方を含めしっかりと見極める必要があります。

 今回は、ニコンとキャノンのフラグシップ2機種に、ニコンのD800を同率1位に加えました。ただし、キヤノンのEOS-1DXは6月発売予定となっていますが、再度延期される可能性もあるようです。

 D800は3月に発売開始となってからすでに3月が経過しようとしていますが、いまだ潤沢に店頭在庫がある状況には至っていません。基本的には予約を入れて入荷するのを待つ形になると思いますが、納期はだんだんと短くなっているようです。D800/D800Eの持つ3600万画素のイメージセンサーや視野率100%の光学ファインダーは、フラグシップに準じた中身となっており、このカメラが20万円台で入手できるのですから、なかなか予約残が解消しないのも理解できる気がします。

 【ニコン D800詳細レビュー記事はこちらをご覧ください。】

 次点には、前回同様、ソニーのα77とキヤノンのEOS5DMark3の2機種を選択しました。
 α77の画質と多機能性は、ミノルタ時代からの7シリーズに通じる実力を持っています。下位機種の新製品が登場したせいか、実売価格はほぼ前回と同様の水準を維持しています。それでも、定評のある16-50mmF2.8のズームレンズがついたカメラが14万円弱で購入できるのですから、格安と言えると思います。なお、α77はトランスルーセントミラー方式のため、厳密にはデジタル一眼レフではありませんが、機能面ではミラーレスよりもこちらに近いため、デジタル一眼レフ部門で取り上げました。
 また、ソニーに関しては、フラグシップ機であるα99の発表も噂されています。α77同様、トランスルーセントミラー方式の電子ファインダーを搭載したカメラとなるようです。

 もう一つのキヤノンEOS5DMark3は、D800と同様にフラグシップ機に準じた魅力的なフルサイズ機です。画素数こそD800と差がありますが、高感度性のなど全体としてのバランスの良さがEOS5DMark3の特長です。また、キヤノンはフルサイズに対応したレンズも比較的多く揃えられている点も、プラスのポイントになると思います。前回よりも実売価格が低下しましたが、ややD800よりも高いため、僅差で次点と致しました。

 【キヤノン EOS5DMark3詳細レビュー記事はこちらをご覧ください。】





●概ね15万円以下でお勧めのデジタル一眼レフ

第1位:ソニー α77 ズームレンズキット  14万円弱
第2位:ニコン D7000 18-105VRレンズキット  10万円弱
第3位:ペンタックス K-5 18-135レンズキット  11万円前後

 主にハイアマチュアを視野に入れたこの価格帯の製品は、各メーカーとも力を入れた機種が揃っています。今回は全体に実売価格の低下を確認することができましたので、さらに費用対効果が良くなっています。

 1位にはα77ズームレンズキットとしました。この機種は予算制約がないクラスでも次点に取り上げた機種で、F2.8の標準ズームレンズがついたカメラとしてはかなり値頃感があります。なおα77は電子ビューファインダー搭載機であるため、見え方に違和感を感じられる方もいますので、購入にあたっては事前に確認されることをお勧めします。

 2位には、ニコンD7000を選択しました。今回は18-105mmズームレンズの製品を選択しましたが、18-200mmズームレンズのセットもこの価格帯で購入可能となりましたので、使い方によってはこちらの選択もよいと思います。

 3位には、ペンタックスのK-5を取り上げました。K-5は小型軽量な上級クラスモデルとして他機種にはない魅力にあふれた機種です。ペンタックスのラインアップの中ではフラグシップの位置づけであり、カメラとしての基本性能や機能はEOS60DやD7000よりも高い部分もあります。K-30が発表され、そろそろモデルチェンジの噂も出ています。その意味でも買いやすい値段となっていると思います。




●概ね10万円以下でお勧めのデジタル一眼レフ

第1位:ペンタックス K-30 18-135mmレンズキット 10万円前後
第2位:キヤノン EOS 60D ダブルズームキットII 8万円台
第3位:ニコン D5100 ダブルズームキット  7万円台
次点:ソニー α65ダブルズームキット  7万円台
次点:キヤノン EOS Kiss X5 ダブルズームキット  5万円台
次点:ニコン D3200 ダブルズームキット  9万円前後

 この価格帯のカメラは、はじめてデジタル一眼レフを購入される方も視野に入れた製品となっています。上級機と比べると機能面での違いはありますが、一般的な使い方であれば不足を感じられることはないと思います。これからデジタル一眼レフで写真をしっかり取り組んでいかれようとされている方であれば、このクラスからの選択をお勧めしたいところです。

 今回、1位には月末にペンタックスから発売されるK-30 180135nnレンズキットを選択しました。このカメラはK-5とK-rの間の位置づけですが、100%視野率や防塵防滴性能など、クラス的にはK-5に近いものを持っています。発売前ということで10万円前後という価格ではありますが、その価格に見合った製品に仕上がっています。なお、使い方によってはダブルズームレンズキットの選択もよいと思います。その場合には、さらに値頃感があるようです。
 2位のEOS60Dは、コストパフォーマンスに優れた機種です。ここではやや金額が安いためダブルズームキットをあげましたが、ほぼ同じ価格帯に18-135ISのセットもありますので、1本で気軽に撮影したい場合にはこちらを選択すべきでしょう。

 3位のD5100も、EOS60D同様、安心して使える機種です。ただし、カメラ内にオートフォーカス用のモーターを搭載していないため、AF-Sレンズなどのレンズでないとオートフォーカスが機能しません。もしフィルムカメラ時代の比較的古いレンズを使われるのであれば、D7000以上の機種を選択する必要があります。なお、D5100は現行のニコン一眼レフの中では、唯一バリアングルモニターを搭載した機種となっています。

 【ニコン D5100詳細レビュー記事はこちらをご覧ください。】

 ソニーのα65は、画質や機能を評価して3位としました。α57が新発売されたこともあり、前回よりもやや価格が低下しています。電子ビューファインダーやイメージセンサーまわりはα77と同じものであり、コストパフォーマンスの高さを感じます。なおα77と同様、ソニー独自となるトランスルーセントミラー方式を採用した電子ビューファインダーを搭載していますので、購入を検討される場合にはぜひ一度店頭で確認されることをお勧めします。

 次点のEOS Kiss X5は、エントリークラスと評価することもできますが、しっかりとした画質とコストパフォーマンスの高さを評価しました。トータルでの支出を抑えることを優先するのであれば、第一候補として検討されても良いと思います。

 【キヤノン EOS Kiss X5詳細レビュー記事はこちらをご覧ください。】

 次点として前回も取り上げたD3200は、発売後ということでやや買いやすい値段に下がっています。有効2416万画素のイメージセンサーと、D4と同じ画像処理エンジンEXPEED3を搭載した機種であり、描写力だけを見ればD7000やD5100を上回っています。小型ボディであるにもかかわらず、素晴らしい描写性能をもっています。

 【ニコン D3200詳細レビュー記事はこちらをご覧ください。】






●概ね5万円以下でお勧めのデジタル一眼レフ

第1位:キヤノン EOS Kiss X50 ダブルズームキット  5万円弱
第2位:ニコン D3100 200mmダブルズームキット  5万円弱
第3位:キヤノン EOS Kiss X50こだわりスナップキット  4万円台
次点:ニコン D5100 レンズキット  5万円前後

 5万円以下のクラスにも、実力派が揃っています。このクラスでも、2本のレンズがセットになった機種の購入が可能となっています。今回1位から3位にあげた各機種は、いずれもレンズ2本のセットです。

 1位のEOS Kiss X50は、デジタル一眼レフとしてはエントリークラスですが、やはりコンパクトカメラとは異なるレベルの写真を撮影することができます。とくに、動く被写体を撮影する時には、ミラーレスカメラよりも一日の長があります。なお、Kiss X50については、標準ズームレンズと50mmF1.8単焦点レンズがセットとなった「こだわりスナップキット」も、次点にエントリーさせました。

 2位のD3100は、機種の実力としてはEOS Kiss X50とほぼ同等であり、エントリー機としての機能に不足はありません。なお、D5100と同様に、フィルムカメラ時代のレンズではオートフォーカスが効かないものがあります。最近のレンズであれば問題ありませんが、注意は必要です。後継機と目されるD3200が5月下旬に登場予定となっています。D3200の価格はまだかなり高価ですので、もしD3100を購入するのであれば早めにされることをお勧めします。

 3位にはEOS Kiss X50の「こだわりスナップキット」としました。前回はK-rでしたが、ほぼ店頭在庫も底をつきつつあるため、今回は除外しました。今後、Kマウントカメラのエントリークラスは、ファインダーやミラーボックスを廃したK-01シリーズが中心的になってくると思われます。

 次点にはニコンD5100レンズキットをあげました。D3200の登場により、ややポジショニングが難しくなりましたが、バリアングル液晶を搭載したニコン唯一のデジタル一眼レフとして、バランスの良い機種です。

 【ニコン D5100詳細レビュー記事はこちらをご覧ください。】