D5500 | Nikon | |
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さらに小型軽量化されたデジタル一眼レフ 【ニコン D5500】
1月6日、ラスベガスで開催されている世界最大の家電展示会CESにおいて、ニコンの新型デジタル一眼レフ、D5500が正式発表されました。型番からもわかるとおり、バリアングル液晶モニターを搭載したミドルクラス・デジタル一眼レフ、D5000シリーズの最新機種で、2013年11月に登場したD5300の後継機となります。
D5000シリーズは、ニコンのデジタル一眼レフでは唯一のバリアングル液晶搭載機。D5500はバリアングル液晶を搭載するとともにタッチパネル化されました。
まずは、D5500はD5300からどのように進化したのか、主なポイントを見てみたいと思います。
D5500(左側)とD5300(右側)。カメラの正面から見ると基本的なデザインは共通ですが、ボディ部分が薄型化されるとともに、グリップ部分の形状が変わっています。
D5500(左側)とD5300(右側)。液晶モニターは3.2型104万ドットのパネルですが、新たにタッチ操作にも対応しました。インターフェースも踏襲されていますが、ボタンやダイヤルの位置などは一部変わっています。
D5500(左側)とD5300(右側)。D5300も帝人の炭素複合材料「Sereebo」(セリーボ)を使ったモノコックボディでしたが、ボディ厚が大幅に薄型化されるとともに、グリップ部分の形状も変わっていることがわかります。イメージ的には、ミラーレスカメラにレンズマウントアダプターを装着したようにも見えます。モードダイヤルの項目が整理されています。また、D5300では上部右側にGPSアンテナが内蔵されていましたが、D5500では省略されました。
D5500をD5300と比べると、機能的には液晶モニターがタッチ操作化されるとともに、GPSが省略されるなどの違いがあります。GPSの省略については、使い方によっては影響する可能性もありますが、スマートフォンとの連携で概ねカバーできるかもしれません。 その意味では、ボディ形状が薄型化され、重さも軽くなったのがD5500の一番の特徴と言えそうです。基本的にはデジタル一眼レフのボディデザインですが、ボディ厚が薄くなったことで、見た目がかなりコンパクトになっています。ミラーレスカメラにレンズマウントアダプターを装着したようなデザインにも見えます。
ボディカラーはブラックとレッドが用意されるようです。左手部分に貼付されているゴムの形状も変わっています。
なお、D5300と同時に2本のレンズが発表されました。AF-S NIKKOR 300mm f/4E PF ED VRとAF-S DX NIKKOR 55-200mm f/4.5-5.6G ED VR IIで、いずれも既存レンズからのフル・モデルチェンジとなっています。AF-S 300mmF4については、長さが222mmから148mmへと30%短くなり、重さも1.3kgから755gへと大幅に軽量化されています。手ぶれ補正機構も新たに搭載されましたので、かなり魅力的なレンズであると思います。
新型のAF-S NIKKOR 300mm f/4E PF ED VR(左側)と現行のAi AF-S Nikkor 300mm f/4D IF-ED(右側)。大幅に小型軽量化されるとともに、手ぶれ補正機構VRも搭載されています。なお、新型の「PF」とは「Phase Fresnel optical technology」で、キヤノンのDOレンズと同様に光の回析現象を利用してレンズの収差を補正するものと思われます。
また、DX 55-200mmは新型18-55mmズームと同じように鏡枠沈胴機構を搭載することで、持ち運び時のコンパクト化が図られています。
新型のAF-S DX NIKKOR 55-200mm f/4.5-5.6G ED VR II(左側)と現行のAF-S DX VR Zoom-Nikkor 55-200mm f/4-5.6G IF-ED(右側)。長さ99.5mmから83mmにコンパクト化され、重さも335gから300gへと軽量化されています。
いずれも国内での発売は未定ですが、おそらく近日中に正式発表されるのではないかと思われます。べアメリカでのD5500の価格は、18-140mmVRレンズキットで$899.5(1$=120円換算で約108,000円)ですので、D5300スタート時の価格よりもやや安価となりそうです。また、新型300mmレンズは$1999.95(同じく約24万円)、新型55-200mmズームは$349.95(同じく約42,000円)となりますので、とくに300mmはコンパクト化されたことに伴い、それなりに価格もアップしています。写りが気になりますが、コンパクトな単焦点望遠レンズとしては魅力的なレンズであると思います。 ( by Inaba Kunio)
【訂正】D5500のレンズキット価格を$899.5と掲載しておりますが、これはボディのみの価格でした。ご指摘くださった方に感謝申し上げるとともに訂正させていただきます。レンズキットは$1399.95(約168,000円)ですので、D5300レンズキットのスタート実売価格である約12万円と比べると少々高めとなります。現在、D5300レンズキットは8万円台で購入可能ですので、D5500の国内実売価格が注目されます。 ( by Inaba Kunio)
本日、国内でも正式発表となりました。発売は2月5日の予定で、ボディ単体で9万円前後、18-140mmのレンズキットでは13万円前後とのことです。2013年11月のD5300発売開始時は、ボディ単体で8万円台、18-140mmレンズキットでは12万円台でしたので、概ねD5300と同等レベルでのスタートと言えそうですが、その後の消費税アップや円安傾向を考えると、メーカーの価格努力も感じられます。 なお、同時にAF-S NIKKOR 300mm f/4E PF ED VR(税別希望小売価格247,500円)、AF-S DX NIKKOR 55-200mm f/4-5.6G ED VR II(税別希望小売価格45,000円)もリリースされます。55-200mmはD5500と同じ2月5日発売ですが、300mmF4は一足早い1月29日の予定です。 ( by Inaba Kunio)
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◎デジカメWatch ニコン、バリアングル式モニターで最小最軽量の「D5500」を海外発表2015年1月6日 鈴木誠
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【ニコン D5300 基本仕様】
ニコン D5500 メーカー製品仕様のページ |
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