monoxデジカメ比較レビュー
monoxデジカメ比較レビュー サイトマップ monoxデジカメ比較レビュー デジカメレビュー monoxデジカメ比較レビュー デジカメの選び方 monoxデジカメ比較レビュー デジカメ比較 monoxデジカメ比較レビュー monoxブログ
monoxデジカメ比較レビュー 新製品情報 monoxデジカメ比較レビュー デジカメ質問箱 monoxデジカメ比較レビュー デジカメ用語集 monoxデジカメ比較レビュー デジカメリンク monoxデジカメ比較レビュー 運営者情報
トップページ > デジカメ購入アドバイス > キヤノンのレンズ交換式カメラについて 特徴と選び方
Canon LOGO

【キヤノンのレンズ交換式カメラ 特徴と選び方】

 キヤノンのレンズ交換式カメラの選び方を考えるためには、まず同社製品の特徴を理解する必要があります。

 キヤノンはもともと光学メーカーとして創立された企業ですが、精密機械技術を生かして事務機器分野にも事業を拡げてきました。電卓やコピー機などを皮切りに、とりわけコンピューターの普及が始まる1980年代以降はそのスピードを加速化させています。プリンターなどのコンピューター周辺機器を展開するととともに、半導体製造装置などの産業機器分野にも参入するなど、総合精密機器メーカーとして事業を展開している企業です。

 事業分野が広がるにつれ、カメラなどの映像機器の売り上げ割合は低下し続けていましたが、デジタルカメラの市場拡大に伴って流れが逆転しました。昨年度決算数値を見ると、グループ全体で約3兆7千億円の売り上げのうち、約4割がデジタルカメラやビデオによるものとなっています。

 いうまでもなく、レンズ交換式デジタルカメラの分野において、キヤノンはニコンと1、2を争う実力企業です。累計生産本数が6000万本を超えるEFレンズなど、システム全体の幅と奥行きも間違いなくトップレベルであり、プロ市場も実質的にニコンとの間で二分しています。

 

キヤノンのレンズ交換式デジタルカメラの特徴

 昨年は、キヤノンがミラーレスカメラに参入した年であり、レンズ交換式カメラ市場に新しいページを開いた年と言えるかもしれません。EOS Mに搭載されたEF-Mマウントは、完全に新設計のマウントとしては、1987年に登場したEFマウントから四半世紀ぶりとなります。

 現在、キヤノンが展開している現行レンズ交換式カメラは、次の8機種です。

  • EOS-1DX フルサイズ・デジタル一眼レフ
  • EOS5D MarkIII フルサイズ・デジタル一眼レフ
  • EOS6D フルサイズ・デジタル一眼レフ
  • EOS7D APS-Cサイズ・デジタル一眼レフ
  • EOS60D APS-Cサイズ・デジタル一眼レフ
  • EOS Kiss X6i APS-Cサイズ・デジタル一眼レフ
  • EOS Kiss X50 APS-Cサイズ・デジタル一眼レフ
  • EOS M APS-Cサイズ・ミラーレス

キヤノンのレンズ交換式カメラの特徴1:エントリーからプロ機まで

 キヤノンのレンズ交換式カメラの第一の特徴は、エントリーからプロ機までのすべてのニーズに対応できる幅を持っているということです。レンズ交換式カメラを求めているのであれば、キヤノンのラインアップの中から希望のものを見つけることができるはずです。

 キヤノンの場合、現在は製品ラインの世代交代が行われている最中ですが、2013年はミドルクラスやミラーレスカメラでの新製品登場も期待できそうです。


キヤノンのレンズ交換式カメラの特徴2:イメージセンサーのサイズは2種類

 現行機のイメージセンサーは、35mmフルサイズ版とAPS-Cサイズの2種類に集約されています。以前はAPS-Hサイズを搭載したEOS-1D MarkIVもありましたが、現在はEOS-1Dシリーズはすべてフルサイズに一元化されています。

 キヤノンでは、ミラーレスカメラもAPS-Cサイズのセンサーを搭載していますので、このあたりはわかりやすいと思います。

Canon EOS M

EOS Mに搭載されているAPS-C型イメージセンサー。

キヤノンのレンズ交換式カメラの特徴3:デジタル一眼レフとミラーレスを展開

 2012年にミラーレスカメラ市場に参入しましたので、キヤノンも現在はデジタル一眼レフとミラーレスカメラの両方を展開しています。ミラーレスカメラはEOS Mのみのため、今後どのように展開していくのかは明らかではありませんが、おそらくレンズ交換式カメラのエントリーユーザ層にはミラーレスカメラを、中級者以上にはデジタル一眼レフをメインに展開していくものと思われます。

 キヤノンのインタビュー記事によると、EOS Mが採用したEF-Mマウントは、フルサイズのイメージセンサーには対応していないとのことですので、どちらかといえば小型軽量性を重視する使い方にフォーカスしたシリーズになってくるのだと思います。

→「キヤノンのミラーレスカメラの選び方」もご参照ください。

キヤノンのレンズ交換式カメラの特徴4:レンズは2.5種類

 キヤノンには、EFマウント、EF-Sマウント、EF-Mマウントの3つがあります。EFマウントとEF-Mマウントは上位互換性(EFマウントに装着できるレンズはEF-Sマウントにも装着可能)を持っているのに対し、EF-Mマウントはマウントアダプター経由でのEFレンズ、EF-Sレンズ装着となります。

 APS-Cサイズのデジタル一眼レフは、イメージセンサーが小型のため、ミラーの小型可も可能です。EF-Sマウントレンズは、このことを活用し、レンズ後端を突出させることでレンズを小型化(マウントの前に出ている部分を小型化)しています。なお、EF-Sレンズを通常のEFマウント・カメラに装着するとミラーを破損してしまう可能性があるため、物理的に装着できないようなプロテクターがレンズ後端につけられています。

Canon EF-S 18-55mm

EF-Sマウント(左側)には誤装着防止用ゴムが装着されている。

 このあたりの関係は、ニコンのFXレンズとDXレンズ、キヤノンのαレンズとDTレンズの関係に似ていますが、ニコンやソニーの場合はAPS-C用レンズをフルサイズボディに装着可能であるのに対し、EF-Sレンズは装着できないという違いがあります。

 ミラーレスカメラ用のEF-Mマウントは、形状もまったく異なっています。フランジバックが短いEF-Mマウントにマウントアダプターを介すことで、EF-SやEFレンズをEOS Mに装着できます。この場合、オートフォーカスや手振れ補正機能なども働きます。なお、逆にEF-Mマウント用レンズをEFマウントやEF-Sマウントに装着することはできない点に注意が必要です。

Canon EF EF-S EF-M マウント

左からEFマウント、EF-Sマウント、EF-Mマウントのレンズ。

キヤノンのレンズ交換式カメラの特徴5:手振れ補正はレンズ側で対応

 最近のデジタルカメラでは高感度性能が向上しているため、比較的高速シャッターを使えるシーンが増えています。それでも、手振れ補正は必須に近い機能といえるかもしれません。この機能の対応については、カメラ本体側に手振れ補正機能を搭載する場合と、交換レンズ側に搭載する場合があります。

 キヤノンの場合は後者で、カメラ本体内に手振れ補正機能はありません。そのため、手振れ補正機能を活用するには、手振れ補正機能搭載レンズを選ぶ必要があります。キヤノンの純正レンズでは、名称に「IS(IMAGE STABILIZER)」の文字が入っています。

 レンズ側に手振れ補正機能を持たせるメリットは、レンズごとに最適化された手振れ機能を実装できることや、イメージセンサーをカメラボディに固定できるため大型センサーであっても搭載しやすいこと、ボディ本体の価格を低廉化できること、等があげられます。また、光学的に手振れ補正がされるため、光学ファインダーでも手振れ補正の状況を確認できる点も、撮影時のメリットとなります。

 逆にデメリットとしては、レンズごとに手振れ補正ユニットを搭載するため、比較的レンズが高価で大きくなりやすいことがあります。手振れ補正技術はまだ進化の途上ですが、一般的にカメラ本体より長期間使われるレンズに手振れ補正機能が搭載されていることで、旧世代の手振れ補正技術を使わなければならないといったことも起こりやすいと言えます。

→「手振れ補正機能はボディ内の方が有利?」もご参照ください。

(2013年 1月 7日 記)
 

< デジカメ購入アドバイスメニュー へ

キヤノンのレンズ交換式カメラ 実際に選ぶ へ >

デジカメ購入アドバイスメニュー
キヤノンのレンズ交換式カメラ 特徴と選び方
キヤノンのレンズ交換式カメラについて 実際に選ぶ