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特集 ソニー SONY α77II

1.ソニー α77IIの位置づけと概要

ソニー α77II by Inaba Kunio  高速化されたAPSサイズのハイエンド・デジタル一眼 評価:5.0
SONY α77II



 上級機にふさわしい基礎力を備えた新型デジタル一眼

 ソニーから大型新製品の第二段、α77II(ILCA-77M2)が発売開始となりました。前機種であるα77は2011年10月のリリースでしたので、約2年半での世代交代となります。とはいえ、α77発売開始直後に起きたタイでの洪水トラブルにより、初期ロットの後にある程度店頭で購入できるようになったのは翌年2月に入ってからでした。

  基本的な ボディデザインはα77を踏襲しており、イメージセンサーも有効2430万画素と同じですが、画像処理エンジンの進化による描写性能やオートフォーカス性能の強化など、中身は全面的にブラッシュアップされています。α77では24メガ画素を少々持て余していたように感じた点も、α77IIではきちんと対応されており、APS-Cサイズの上級機としてふさわしい実力を備えたように思います。

→発売前の記事一口コラム:高速化されたAPSクラスのハイエンドカメラ


ソニー α77II(ILCA-77M2)

基本的なデザインは前機種α77を踏襲しています。

 α77IIの主な特徴は、次のとおりです。
  • イメージセンサーはα6000と同じ新世代のもので、有効2430万画素のAPS-CサイズExmor CMOSセンサーです。
  • 画像処理エンジンは、α7/α7Rやα6000と同じBIONZ Xを搭載。処理速度が飛躍的に向上し、ディテールリプロダクション技術や回折低減処理、進化したエリア分割ノイズリダクション技術により質感描写をさらに高め、リアリティーのある高画質を実現。
  • 「ギャップレスオンチップレンズ構造」による集光効率の向上等により、高感度性能は20%向上。
  • シャッタースピードはα77と同じで、1/8000-30秒、シンクロ同期は1/250秒まで。
  • オートフォーカスは19点(うちクロス11点)から79点(うちクロス15点)に強化。
  • 連写性能は通常時でも12コマ/秒の撮影が可能となりました。連続撮影枚数も、α77ではJPEGで最大17枚でしたが、60枚と概ね3倍程度強化されています。
  • 新たにWi-FiやNFCが搭載されましたが、GPSは省略されています。

ソニー α77II(ILCA-77M2)
 特徴あるバリアングル可動構造を引き続き採用。液晶モニターを反転させての自分撮りも可能。


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 α77II(ILCA-77M2)の魅力は?

 正直なところ、「久々のAマウント機」という気がします。2012年10月にα99(製品レビュー)が登場して以降、本格的なAマウント新型機はリリースされてきませんでした。一時は、次のAマウント機ではトランスルーセントミラーは採用されない、という噂情報も流れていましたので、α77IIの登場により胸をなでおろされた方も少なくないと思います。

 <ポイント1:APS-Cクラスの上級モデル>

 デザインを含めα77のブラッシュアップモデルに見えますが、中身は大幅に進化しています。とくにα77では、オートフォーカスや連写性能・連続撮影枚数、電子ビューファインダーの追従性など、やや気になる点もありましたので、あえて下位機種となるα57(製品レビュー)等を選択する方もいました。
 α77IIでは、これらの気になる点にきちんと目配りがされており、APS-Cクラスの上級モデルとして前提条件なしに選択できる機種となっています。

 <ポイント2:強化された連写性能と連続撮影可能枚数>

 特に使い勝手に大きく関わるのが、連写性能と連続撮影可能枚数です。
 連写性能自体は、1枚目で絞りを固定する「連続撮影優先AE」で12コマ/秒、通常の連写では最高8コマ/秒という数値はα77と変わりませんが、バッファー容量が格段に大きくなるとともに、バッファー容量が一杯になった後の連写性能も強化されています。
 一番データ容量が大きいRAW+JPEGでも、通常連写で28コマの撮影ができ、その後も1.8コマ/秒のペースでカード容量一杯までの撮影が可能です。JPEG(Fine L)であれば、75コマまでの連写と、3.7コマ/秒での無限連写が可能であり、ほとんどの撮影シーンをカバーできる性能であると思います。

 <ポイント3:進化したオートフォーカス性能>

 もう一つの進化点がオートフォーカス性能です。α77では画面中央部に19点のフォーカスポイントが置かれていましたが、α77IIではフォーカスエリアが一回り広がり画面の40%をカバーするとともに、フォーカスポイントの数も79点に増えています。とくに中央部にはF2.8の光束に対応しており、大口径レンズ使用時にも高い合焦精度となります。また、測距環境も-1EVから-2EVへと1段分拡げられており、より暗いシーンでもオートフォーカスが稼働するようになりました。

 このほかにも、電子ビューファインダーの追従性能向上や、描写性能の強化など、上級機として全面的に進化したカメラに仕上がっています。

ソニー SONY α77II(ILCA-77M2)
 ソニー独自方式であるトランスルーセントミラーを引き続き採用。電子ビューファインダー方式でありながら、高速な位相差オートフォーカスを実現。

 発売から2年半がたち、α77の実売価格は当初の半分以下に下がっています。それでも、上級クラスの性能を求めるのであれば、迷うことなくα77IIを選択すべきである、というのが今回実機を評価しての率直な実感でした。

 それでは、ソニーの新型デジタル一眼、α77IIの実力をテストしてみたいと思います。


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