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【ニコンのカメラ選択にあたって考慮すべき点】さて、以上のニコンシステムの特徴を踏まえたうえで、実際にどのカメラを購入すべきかを考えてみよう。カメラ選択に当たって、考慮すべき点は次のとおりである。 ●どういうシーンで使うのかまず整理する必要があるのは、レンズ交換式デジタルカメラをどういうシーンで使うのかということだ。これには2つの要素があり、「何を撮るのか」ということと、「どういう場面で撮るのか」ということである。 「何を撮るのか」というのは、言い換えればどんな被写体を撮影するのか、ということになる。人物なのか、自然などの景色なのか、建物なのか、あるいは趣味の陶芸作品なのか、等々である。このことはカメラ購入にあたって多くの方が考えられているが、あまり考慮されていないのが、次の「どういう場面で撮るのか」ということだ。たとえば子どもの写真を撮るにしても、家族旅行の記録で使うのか、運動会での撮影に使うのか、あるいは屋内スポーツで撮影するのか、によって最適なシステムは変わってくる。花の撮影にしても、散歩道なのか名所なのか、山岳地なのかによって異なる。 とはいっても、どういうシーンで使うのか、ということを必ずしも厳密に考える必要はない。当初考えていなかったシーンであっても、レンズ等のアクセサリーの充実である程度柔軟に対応できるのが、レンズ交換式デジタルカメラのメリットでもある。もちろん、事前に想定できるものであれば、きちんと整理しておくのが望ましいことは言うまでもない。 ●楽しみ方を考える最終的に撮影した画像をどうやって楽しむのか、ということも大切なポイントである。これにも2つの要素があり、「どの媒体を使って楽しむのか」ということと、「画像の後処理をどのように行うのか」ということである。 「どの媒体を使って楽しむのか」というのは、自宅のパソコンの画面やネット上での共有、テレビやプロジェクターでの表示、そして紙へのプリントといった楽しみ方のうち、どの範囲まで考えるのかということだ。たとえば紙へのプリントにしても、DPEで頼むのか自宅のプリンターで出力するのか、サービスサイズ程度なのかA4やA3まで拡大することもあるのか、といった点である。これは、次の「画像の後処理をどのように行うのか」ということとも関連してくるが、カメラ内での処理なのか、パソコン上での処理なのか、トリミングは多用するのか、ということもあわせて考慮すべき点の一つとなる。レンズ交換式デジタルカメラも高画素化が進んでいるので、以前よりもトリミング利用がしやすくなっている。楽しみ方を考えるうえでも、固定的に考える必要はない。 ●予算を考えるたとえば、フルサイズとAPS-Cサイズとでは、カメラ本体もそうだがレンズにかかる費用を考えると、トータルでは決して小さくない差となる。これは、フルサイズのイメージサークルをカバーするFXレンズはどちらかといえば高性能品が多く、DXレンズで手厚く揃えられているボリュームゾーンの廉価なレンズが少ないことによる。 DXサイズであるD3100を200mmダブルズームキットで購入すると、概ね5万円台で18mmから200mmまで(フルサイズ換算では27mmから300mm)が揃えられる。同じレンジをFXサイズで揃えると、D700の28mm-300mmVRレンズキットで20万円台の後半、D700に比較的安価な標準ズームレンズの24mm-85mmf2.8-4に70mm-300mmF4-5.6をセットにしても30万円前後となる。 ニコンの場合、シグマやタムロン、ケンコーなどのサードパーティ製レンズも豊富にあるので、そこから選ぶことも選択肢となるが、いずれにせよ最小システムを構築するうえで必要となるコストに大きな差があることは認識しておかなければならない。 |
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