【一口コラム】 20倍ズームのシンプル機
1/31から2/3にかけて開催されたCP+2013にあわせて、各社から多くの新製品が登場しました。パナソニックからも、多機能モデルのDMC-TZ35をはじめ、DMC-TZ40、タフネスモデルのDMC-FT5、DMC-FT25、スタイリッシュコンパクトのDMC-FH10、DMC-XS1、10倍ズームスリム機DMC-SZ9、DMC-SZ3と、あわせて8機種がリリースされています。
LUMIX DMC-TZ35、DMC-TZ40は、2012年3月に発売開始となったDMC-TZ30の後継機となりますが、TZ35は基本的にはブラッシュモデルであり、基本的にはほぼ前機種を踏襲しているもののGPS機能と液晶パネルのタッチセンサーは省略されています。ソフトウェア面では、あらたにクリエイティブパノラマ機能などを搭載しました。
LUMIX DMC-TZ35(左側)とDMC-TZ30(右側)。カラーリング以外にはほぼ共通しています。サイズは、104.9x58.9x28.2
mmから104.9x58.9x28.7 mmへと厚さが0.5mm厚くなっているだけです。重さは、逆に軽量化されています。
LUMIX DMC-TZ35(左側)とDMC-TZ30(右側)。液晶パネルはどちらも3型46万ドットですが、DMC-FZ35はタッチパネルではなくなりました。
それでは次に、同時に発表された上位モデルDMC-TZ40との違いをチェックしてみます。
LUMIX DMC-TZ35(左側)とDMC-TZ40(右側)。TZ35はTZ30に似たデザインとなっています。ボディサイズはTZ40の方がやや幅があります。
LUMIX DMC-TZ35(左側)とDMC-TZ40(右側)。TZ40の方が高精細な液晶パネルを搭載しています。Wi-Fi機能の有無の違いはありますが、両機種のインターフェースはほぼ共通です。なお、TZ40はTZ30同様にタッチパネルセンサーを搭載しています。
LUMIX DMC-TZ35(左側)とDMC-TZ40(右側)。ボディ上面のレイアウトも、両機種でほぼ同じとなっています。レンズも仕様上は同じものが搭載されています。TZ30ではGPSも省略されています。
【DMC-TZ35、DMC-TZ40の比較】
機種名 |
DMC-TZ35 |
DMC-TZ40 |
イメージセンサー |
有効1610万画素
1/2.33型CMOS |
有効1810万画素
1/2.3型CMOS |
レンズ (35mm判換算) |
24-480mm相当
F3.3-6.4 |
24-480mm相当
F3.3-6.4 |
最短撮影距離
(レンズ前) |
通常時:50cm(W)/2m(T)
マクロ時:3cm(W)/1m(T) |
通常時:50cm(W)/2m(T)
マクロ時:3cm(W)/1m(T) |
手ブレ補正 |
レンズシフト方式 |
感度 |
ISO100-3200
(拡張でISO6400) |
ISO100-3200
(拡張でISO6400) |
ファインダー |
- |
- |
フラッシュ |
約0.6 〜 6.4 m(広角側)
約1.0 〜 3.3 m(望遠側) |
約0.6 〜 6.4 m(広角側)
約1.0 〜 3.3 m(望遠側) |
シャッター速度 |
4-1/2000秒
星空モードで30秒 |
4-1/2000秒
星空モードで30秒 |
液晶モニター |
3型46万ドット |
3型92万ドット |
連写速度 |
約10枚/秒 |
約60枚/秒 |
動画記録 |
1920x1080/60i |
1920x1080/60p |
バッテリー |
DMW-BCK10 約260枚 |
DMW-BCM13 約300枚 |
付加機能 |
- |
GPS/Wi-Fi/NFC
タッチパネル |
外形寸法 |
104.9 x 58.9 x 28.7mm |
108.3 x 58.9 x 27.7mm |
質量
(電池,カード含) |
約193g |
約198g |
DMC-TZ40とDMC-TZ35の主な違いは、次の通りとなります。
- イメージセンサーは、TZ40の方がわずかに大きく高精細。
- レンズは同じものが搭載されている。
- 液晶モニターは、TZ40の方が高精細でタッチパネルに対応。
- TZ40はフルHDの60pに対応しているのに対し、TZ60はフルHDの60iにとどまる。
- 連写性能もTZ40の最高60コマ/秒に対し、TZ35では10コマ/秒。
- TZ40にはWi-Fiや近接無線通信NFCなども搭載。
- サイズはFZ40の方が幅があるが、ほぼ同じ。
基本的には、イメージセンサーや機能を強化したTZ40に対して、DMC-TZ30からGPSやタッチセンサーパネルを省略したモデルがTZ35となります。
DMC-TZ40は2月22日、DMC-TZ35は2月14日の発売予定で、店頭での実売価格はDMC-TZ40は4万円前後、DMC-TZ35は3万円前後となっています。なお、DMC-TZ30は2012年3月に発売開始となりましたが、その時点での実売価格は3万円前後でしたので、TZ35についてはほぼ同じ水準でのスタートといえるかもしれません。TZ30の実売価格は、現時点では1万円台後半となっていますので、機能の逆転を考えると、在庫があるうちは積極的にTZ30を選択すべきかもしれません。
(2013年 2月12日 記)
パナソニックから登場した高倍率ズーム機4機種の間で迷われる方もいらっしゃると思います。これらの主な違いを比較すると、次のようになります。
【DMC-TZ40、DMC-TZ35、DMC-SZ9、DMC-SZ3の比較】
機種名 |
 DMC-TZ40 |
 DMC-TZ35 |
 DMC-SZ9 |
 DMC-SZ3 |
イメージ
センサー |
有効1810万画素
1/2.3型CMOS |
有効1610万画素
1/2.33型CMOS |
有効1610万画素
1/2.33型CCD |
レンズ
(35mm換算) |
24-480mm相当
F3.3-6.4 |
24-250mm相当
F3.1-5.9 |
最短撮影距離
(レンズ前) |
通常時:50cm(W)/2m(T)
マクロ時:3cm(W)/1m(T) |
通常時:50cm(W)/1.5m(T)
マクロ時:5cm(W)/1.5m(T) |
手ブレ補正 |
レンズシフト方式 |
感度 |
ISO100-3200
(拡張でISO6400) |
ISO100-1600
(拡張でISO6400) |
Wi-Fi |
○ |
- |
○ |
- |
GPS |
○ |
- |
- |
- |
タッチパネル |
○ |
- |
- |
- |
フラッシュ |
約0.6 〜 6.4 m(広角側)
約1.0 〜 3.3 m(望遠側) |
約0.6 〜 4.1 m(広角側)
約1.5 〜 2.1 m(望遠側) |
シャッター速度 |
4-1/2000秒
星空モードで30秒 |
4-1/1600秒
星空モードで30秒 |
8-1/1600秒
星空モードで60秒 |
液晶モニター |
3型92万ドット |
3型46万ドット |
2.7型23万ドット |
連写速度 |
約60枚/秒 |
約10枚/秒 |
動画記録 |
1920x1080/60p |
1920x1080/60i |
1280x720/24fps |
バッテリー |
DMW-BCM13 約300枚 |
DMW-BCK10 約260枚 |
DMW-BCL7 約220枚 |
DMW-BCK10 約250枚 |
付加機能 |
NFC |
- |
- |
- |
外形寸法 |
108.3 x 58.9 x 27.7mm |
104.9 x 58.9 x 28.7mm |
96.5 x 56.8 x 21.2mm |
94.8 x 55.8 x 21.9mm |
質量
(電池,カード含) |
約198g |
約193g |
約134g |
約126g |
実売価格
(2013年2月時) |
4万円前後 |
3万円前後 |
2万円台後半 |
2万円前後 |
選択の
ポイント |
20倍ズームのフル機能搭載モデル。Wi-Fi、GPS、タッチパネルも搭載。60pのフルHDも対応。 |
20倍ズームのシンプル機能モデル。レンズはTZ40、センサーはSZ9と同じ。 |
10倍ズームのWi-Fi搭載モデル。レンズはSZ3、センサーはTZ35と同じものを搭載。 |
10倍ズームのシンプル機能モデル。レンズはSZ9と同じで、センサーはCCDを搭載。 |
(2013年 2月14日 記)
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