【一口コラム】 25m防水を実現したタフネス・コンパクト
キヤノンもCP+2014(速報)を前に、新製品をリリースしました。エントリークラスのデジタル一眼レフEOS KissX70、1.5型の大型イメージセンサーを搭載した高級コンパクトPowerShotG1X Mark II、高倍率ズームを搭載したPowerShotSX700HSとPowerShotSX600HS、コンパクトなIXY630、IXY140、IXY120、防水タフネス機PowerShotD30、ニューコンセプトモデルのPowerShotN100の計9機種です。
ここで紹介するPowerShotD30は、2012年5月に発売開始となったPowerShotD20の後継機で、コンパクトタイプの本格タフネス機となります。PowerShotD20と比較すると、次のような進化を遂げています。
- イメージセンサーは有効1210万画素の1/2.3型CMOSセンサーでD20と同等のものが搭載されています。画像処理エンジンもDIGIC4で同じです。
- レンズは28-140mm相当F3.9-4.8で同等です。
- Wi-Fiは搭載されていませんが、引き続きGPSが内蔵されています。
- 液晶モニターは3型46万ドットで同等です。
- 一番の違いは、タフネス性能が強化された点です。10m防水が25m防水に、1.5m耐衝撃が2m耐衝撃に強化されています。防塵性能、-10℃耐寒性能も引き続き搭載されています。
- デザインが変わり、ボディサイズはわずかながらコンパクト化されました。重さも10g軽量化されています。
2012年5月に発売開始となったPowerShotD20。光学5倍ズームを搭載。
まずは、この2機種の外観を比較してみたいと思います。
PowerShotD30(左側)とPowerShotD20(右側)。イメージセンサーやレンズ、画像処理エンジンは同等のものが搭載されていますので、基本的な描写性能は共通しているものと思われます。今回、一番の進化点はタフネス性能が強化され、25m防水に対応したことです。
PowerShotD30(左側)とPowerShotD20(右側)。液晶モニターはどちらも3型46万ドットのパネルです。ボタン関係の形状は、一般的なキヤノンのコンパクトカメラと似たものに変わっています。液晶モニター側にあった動画ボタンと、ボディ上面にあった再生ボタンが入れ替えられています。
PowerShotD30(左側)とPowerShotD20(右側)。引き続きGPSも内蔵されています。動画ボタンはボディ上面に移設され、最盛ボタンが液晶モニター側に移動しました。
【PowerShotD30、D20の比較】
機種名 |

PowerShotD30 |

PowerShotD20 |
イメージ
センサー |
有効1210万画素
1/2.3型CMOS |
レンズ
(35mm換算) |
28-140mm相当
F3.9-4.8
(10群12枚) |
最短撮影距離
(レンズ前) |
通常:1cm(W)/1m(T)
マクロ:1cm(W) |
手ブレ補正 |
光学式 |
感度 |
ISO100-3200
ローライトモードはISO6400まで可変 |
Wi-Fi |
- |
GPS |
○ |
タッチパネル |
- |
フラッシュ |
約0.3〜3.5 m(W)
約1〜3 m(T) |
シャッター速度 |
15-1/1600秒 |
液晶モニター |
3型46万ドット |
連写速度 |
1.9枚/秒 |
動画記録 |
1920x1080/24fps |
タフネス性能 |
25m防水
2m耐衝撃
-10℃耐寒
IP6X防塵 |
10m防水
1.5m耐衝撃
-10℃耐寒
IP6X防塵 |
バッテリー |
NB-6LH 約300枚 |
NB-6L 約280枚 |
外形寸法 |
109.4×68.0×27.5mm |
112.3×70.8×28.0mm |
質量
(電池,カード含) |
218g/194g |
228g/205g |
実売価格
(2014年3月時) |
3万1千円前後 |
1万5千円前後 |
選択の
ポイント |
12倍ズームのWi-Fi/NFC搭載モデル。 |
10倍ズームのコンパクトモデル。 |
PowerShotD30の発売開始時の価格は3万1千円前後で、PowerShotD20登場時とほぼ同等レベルとなっています。一時期1万8千円程度まで下がったD20も、現時点では2万4千円程度となっています。D30が発売開始となった段階でD20がさらに下落する可能性もありますが、この程度の差であればやはり最新機種の方がお勧めだと思います。
( by Inaba Kunio)
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