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特集 PowerShotG15

キヤノン PowerShotG15 ~明るいレンズを搭載した新型G

キヤノン PowerShotG15  by Inaba Kunio    明るいレンズを搭載した11代目の新型G  評価:5.0
キヤノン  PowerShotG15 Canon

1.キヤノン PowerShotG15の位置づけと概要

 11代目のGシリーズ

 初代GシリーズであるPowerShotG1が登場したのは、2000年10月です。その後、ほぼ1年ごとに後継機がリリースされ、最新モデルであるPowerShotG15が発売開始となりました。同時に発売となったPowerShotS110と同じ「高級コンパクトカメラ」となりますが、両機種ではターゲットとなる使い方に違いがあります。

 どちらも、コンパクトカメラの中において、レンズ交換式カメラの準じた高い描写力を持っている点では同じですが、その上でPowerShots110はできるだけ小型軽量に仕上げることで可搬性を重視しているのに対し、PowerShotG15はカメラとしての機能面や操作性を優先した設計となっています。たとえば短期間の旅行にカメラを持っていく時、デジタル一眼レフと一緒に持参し、ちょっとした食事などでホテルの部屋から持ち出すのがPowerShotS110であるとすると、デジタル一眼レフの代わりとして旅行に持っていくカメラがPowerShotg15、というイメージになるかもしれません。

Canon powerShotG1
初代PowerShotG1(2000年10月)

 PowerShotG12からの進化

 2010年10月に発売されたPowerShotG12からの主な進化点は次のようになります。
  • 有効1000万画素1/1.7型CCDから有効1210万画素1/1.7型CMOSセンサーに置換。画像処理エンジンもDIGIC4からDIGIC5へと進化。
  • レンズの焦点距離は、28mm~140mm(35mm換算)と同じものの、開放F値がズーム全域で1段半分明るくなった。
  • 液晶モニターは2.8型46万ドットから3型92万ドットに大型化されるとともに、高精細なものとなった。
  • 液晶パネルはバリアングル方式から固定式となった。
  • バッテリーの大容量化により、撮影可能枚数は370枚から770枚へと倍増した。
  • フルHD(24fps)での撮影が可能に。
  • 連写性能が2コマ/秒から10コマ/秒に高速化。
  • ボディは小型・軽量化された。
 基本的には、この2年間のトレンドを実装したカメラということができますが、全体に機動性を向上させる方向で味付けがされたように感じます。

PowerShotGシリーズの進化

  G1X G15 G12
イメージセンサー 有効1430万画素
1.5型CMOS
有効1210万画素
1/1.7型CMOS
有効1000万画素
1/1.7型CCD
レンズ
(35mm換算)
28-112mm
F2.8-5.8
28mm-140mm
F1.8-2.8
28mm-140mm
F2.8-4.5
撮影感度 ISO100-12800 ISO80-12800 ISO80-3200
液晶モニター 3型92万ドット 3型92万ドット 2.8型46万ドット
動画撮影 1980x1080 1920 X 1080 1280 X 720
連写性能 1.9コマ/秒
4.5コマ/秒(高速連写)
2.1コマ/秒
10コマ/秒(高速連写)
2コマ/秒
最短撮影距離 20cm(広角端)
85cm(望遠端)
1cm(標準)
1cm(マクロ)
1cm(標準)
1cm(マクロ)
サイズ 116.7x80.5x64.7mm 106.6x75.9x40.1mm 112.1x76.2x48.3mm
重さ(含カード、電池) 534g 352g 401g
その他 バリアングル液晶 - バリアングル液晶
発売 2012/3 2012/10 2010/10

 デジタル一眼レフの代わりが務まるコンデジ

 繰り返しとなりますが、PowerShotG15は、デジタル一眼レフやミラーレスカメラの代役を務めることも想定した高級コンパクトです。そのためには、画質が良いことに加え、ダイヤルやボタンを中心としたインターフェースや実像式光学ファインダーが大切な役割を担います。こうした面では、G12と比較するとダイヤル関係のレイアウト変更やバリアングル液晶の固定化など、いくつかの変更も加えられています。

 より機動性を高めた11代目Gシリーズ、PowerShot G15の実力を具体的にチェックしていきますので、しばらくお付き合いをお願いいたします。

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2.キヤノン PowerShotG15を開封し外観をチェック

 キヤノン Canon PowerShotG15を開封する

 PowerShotG15は、G12から2年ぶりの登場となりました。間にG1Xが入っていますが、この2年間でイメージセンサ周り等の技術進歩は決して小さくなかったように思います。とくに裏面照射型CMOSセンサーの登場は、デジタルカメラのセンサーからCCDセンサーを駆逐する勢いにも見えます。
 発売時の価格は、5万円前後となっているようです。PowerShotG12と比較すると、スタート時点では概ね1万円程度廉価です。デジタルカメラ全体の価格低下傾向が、PowerShotG15にも反映しているようです。

 黒を基調としたパッケージ。基本的なデザインはPowerShotG1XやG12と同じ。

 パッケージの上段には、取扱説明書やCD-ROM等が入っており、下段に本体やケーブル、ストラップ、バッテリー等が格納されている。左側にある白い包みが本体。

 同梱されている付属品。左上より取扱説明書、ソフトCD、バッテリーチャージャーCB-2LC、バッテリーNB-10L、ネックストラップNS-DC11。ケーブル類は付属していません。

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 バッテリー等の付属品をチェック

 PowerShot G15のバッテリーは、PowerShotG1Xと同じものとなります。

 同梱されているバッテリーチャージャーCB-2LC。コンパクトカメラ用のものとしては比較的大型となっています。NB-10Lの充電には約1時間50分かかります。

 コンセント用のプラグ部分は回転して格納可能。接続するコンセント側にスペースが必要となるものの、可搬性の点でメリットがあります。

 バッテリーパックNB-10L。容量920mAhで、静止画であれば約350コマ(液晶画面表示時)または約770コマ(液晶画面非表示で光学ファインダーを使用した場合)の撮影が可能となっています。動画では最大で2時間できます。セルは日本製ですが、バッテリーパック全体は中国製。

 付属のネックストラップNS-DC11。文字の部分は刺繍性で、コンパクトカメラにしてはしっかりしたつくりとなっています。

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 PowerShotG15の本体外観をチェック

 デジタル一眼レフ上級機と同じような表面処理がされています。高級感があるだけでなく、指紋も付きにくくなっています。

 ボディ前面。グリップ部分の形状と、内蔵ストロボがポップアップ式となった点が、PowerShotG12との大きな違いとなります。

 ボディ液晶モニター側。液晶モニターは固定式となりましたが、大型化・高精細化されています。ボタン類の配置は、ほぼG12を踏襲しています。

 ボディ右側面には、外部接続端子類が格納されています。その上に見えるバーはストラップ取付部となります。

 ボディ左側面。中央部に見える6つの穴はスピーカーです。

 ボディ上面。内蔵ストロボがポップアップ式となったため、左肩にあった露出補正ダイヤルが右側に移されています。PowerShotG12ではモードダイヤルと同軸にISO感度設定ダイヤルが置かれていましたが、G15では露出補正ダイヤルがシフトされて配置してあります。

 ボディ底面。レンズとの干渉を避けるためか、三脚用の穴はレンズ光軸からずらされています。その左側にはバッテリー室カバーがあり、メモリーカードもこの中に格納されます。

 ボディ上面のCanonロゴ。PowerShotG12ではロゴの上にストロボ発光部が置かれていました。ロゴの左側にあるのは前面ランプで、セルフタイマーやAF補助光として機能します。

 グリップ部分にある機種名のロゴ。Canonロゴと同じく、刻印の上白インクが流されています。

 実像式光学ファインダーの対物側。レンズのズーミングにあわせて視野角も変わります。

 グリップ上部の電子ダイヤル。カメラを構えた時に、右手の人差し指で操作できる位置に置かれています。

 ボディ上面右側。まさに「軍艦部」と呼ばれるのがふさわしいように、ダイヤル類が多数置かれています。2段重ねとなっているダイヤルが印象的です。

 実像式光学ファインダーの接眼側。左側にあるダイヤルは視度補正用です。ファインダー内には電子的な表示はされませんが、接眼部の右側にある2つのインジケーターがカメラ状況を表示します。その左にあるSボタンはショートカット用のボタンで、ホワイトバランスやセルフタイマーなどの機能を登録できます。

 ボディ上面にはアクセサリーシューが置かれており、EOS用の外付フラッシュを使用できます。

 左肩にあるストロボポップアップ用のレバー。機械式のため、電源が入っていない状態でも機能します。

 ストロボをポップアップさせた状態。発光部がボディ内にあったPowerShotG12よりも高い位置で照射します。

 液晶面右側のメインコントロール部。ボタン類の配置は、PowerShotG1Xとほぼ同じです。

 ボディ右側面にある外部接続端子カバーを開いた状態。上からリモコン端子、A/V OUT デジタル端子、HDMiミニ端子となります。

 ボディ底面のバッテリー室カバーを開いた状態。メモリーカード挿入方向のガイダンスシールが貼付されています。

 バッテリーとメモリーカードを挿入しつつある状態。メモリーカードのラベル面が前側となります。

 大型化・高精細化された液晶パネル。視認性も向上しています。

 電源を入れると沈胴していたレンズが伸びます。写真は広角端の状態です。

 レンズ長は望遠端で一番長くなります。写真は望遠端の状態です。

 レンズ右下にはリング取り外し用のボタンがあります。このボタンを押すとバヨネット構造で固定されているリングを外せます。

 はずしたリング。金属製です。

 リングを外した状態。ここにフィルターアダプターFA-DC58DやコンバージョンレンズアダプターLA-DC58Lを装着し、テレコンバーターTC-DC58Eや58mm径のフィルターを装着可能です。テレコンバーターを装着すると焦点距離が1.4倍となりますので、約200mm相当の画角を楽しめます。

 PowerShotS110との比較

 PowerShotG15(左側)とPowerShotS110(右側)。同じイメージセンサーを搭載していますが、コンセプトにあわせ外観も大きく異なっています。

 大きさ、厚さだけでなくダイヤル類の数も違います。より小型軽量スリムボディを目指しているS110と、デジタル一眼レフの代わりを務められる高機能性・操作性を重視するG15の役割りの差を感じさせてくれます。

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3.キヤノン PowerShotG15 の描写性能はどうか?

 描写力チェック1:高感度性能

 PowerShotG15は、同時に発売となったPowerShotS110と同じイメージセンサーと画像処理エンジンを搭載していますので、撮像素子にかかわる基本的な描写性能は、ほぼ同等であると思われます。
 PowerShotG15の基本感度はPowerShotS110と同じくISO80で、ISO12800までの設定が可能となっています。PowerShotG12ではISO80からISO3200まででしたので、2段分設定可能幅が広がっています。

 高感度性能については、撮影メニューの中に「高感度時NR」の項目があり、「弱」「標準」「強」の3段階で設定できます。PowerShotG15はRAWでの撮影も可能となっていますので、撮影後にパソコンでノイズリダクション処理をかけることもできます。なお、RAWまたはRAW+JPEGでの撮影時には、自動的に「標準」での撮影となります。このあたりもPowerShotS110と同じです。

 下記のサンプルは、各ISO感度別にテスト撮影を行ったものとなりますが、やはりPowerShotS110と同等の結果となりました。高感度時ノイズリダクションを標準に設定してチェックすると、ISO800まではほとんどノイズを感じませんが、ISO1600あたりから暗部を中心にノイズが目立ってきます。ISO3200になるとノイズも目立つようになってきますが、やはり実用範囲に入っていると思います。ISO6400以上になるとかなりノイズが増え解像感の低下も感じられますが、縮小するなどの使い方によっては、活用可能だと感じました。

 高感度ノイズリダクションを「標準」にすると、かなりノイズ感は改善されますが、解像感にはそれほど影響は感じられませんでした。「強」にすると、さらに高感度ノイズは低減化されましたが、解像感の低下も目立ってきます。なお、高感度ノイズリダクションは、ISO1600以上で強くかかってくるように感じました。

 下記のサンプルは画像の一部をほぼ等倍で切り出したものですが、クリックすると元画像が表示されますので、あわせて参照していただければと思います。


サンプル画像。左下の赤枠の部分を切り出してある。
画像をクリックすると、元画像の全体が開きます。

ISO80(「弱」「標準」「強」)
Canon PowerShot G15Canon PowerShot G15Canon PowerShot G15


ISO100(「弱」「標準」「強」)
Canon PowerShot G15Canon PowerShot G15Canon PowerShot G15


ISO200(「弱」「標準」「強」)
Canon PowerShot G15Canon PowerShot G15Canon PowerShot G15


ISO400(「弱」「標準」「強」)
Canon PowerShot G15Canon PowerShot G15Canon PowerShot G15


ISO800(「弱」「標準」「強」)
Canon PowerShot G15Canon PowerShot G15Canon PowerShot G15


ISO1600(「弱」「標準」「強」)
Canon PowerShot G15Canon PowerShot G15Canon PowerShot G15


ISO3200(「弱」「標準」「強」)
Canon PowerShot G15Canon PowerShot G15Canon PowerShot G15


ISO6400 (「弱」「標準」「強」)
Canon PowerShot G15Canon PowerShot G15Canon PowerShot G15


ISO12800 (「弱」「標準」「強」)
Canon PowerShot G15Canon PowerShot G15Canon PowerShot G15


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 描写力チェック2:歪曲収差

 PowerShot G15のレンズは35mm換算で28mmから140mmの光学5倍ズームのため、高級コンパクトの範疇ではややズーム域が広いレンズとなっています。PowerShotG12も焦点域は同じでしたが、G15になってズーム全域で1段半分明るくなっています。

 PowerShot G15には「ゆがみ補正」等の項目はありませんので、必要であれば撮影後にソフトウェアで補正をかけることになります。

 下記のサンプルは、広角端、標準域、望遠端で撮影したものです。いずれも絞り開放となっていますが、歪曲収差、周辺光量不足とも良好に補正されています。

 歪曲収差に関しては、広角端では画面周辺部にわずかに樽型収差を確認することができますが、気にならないレベルであると思います。その後、望遠側に移るにつれ補正がされていき、標準域あたりでほぼ完全に補正されています。

焦点距離:6.1mm(35mmサイズ換算28mm)
Canon PowerShot G15


焦点距離:11.4mm(35mmサイズ換算52mm)
Canon PowerShot G15


焦点距離:30.5mm(35mmサイズ換算140mm)
Canon PowerShot G15



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 描写力チェック3:解像力

 レンズ固定式のカメラでの解像力テストでは、イメージセンサーとレンズの両方の実力が試されます。いつもの通りISO12233準拠チャートを使用して解像力チェックを行いましたが、結果は、コンパクトカメラとしては高い解像力を示しています。

 35mm換算で28mm相当の広角端では、開放から高い解像力を示しています。モアレの影響が出ているが、部分的に2500本のラインも視認することができました。望遠側に移るにつれ、徐々に解像感の低下が認められましたが、望遠端でも2200本のラインを確認することができました。

 画像周辺部については、全般的に鮮明度の高い画像となっていますが、やはり1段程度絞るとしっかりとした画像となります。

 実際のチャートは画像をクリックすると表示されるので、ぜひ直接確認していただければと思います。


ISO12233準拠チャート。中央と左上の赤枠の部分を切り出
してある。画像をクリックすると、元画像の全体が開きます。

6.1mm域(35mmサイズ換算28mm) F1.8
Canon PowerShot G15
Canon PowerShot G15

6.1mm域(35mmサイズ換算28mm) F2.5
Canon PowerShot G15
Canon PowerShot G15

10.9mm域(35mmサイズ換算50mm) F2.2
Canon PowerShot G15
Canon PowerShot G15

10.9mm域(35mmサイズ換算50mm) F3.2
Canon PowerShot G15
Canon PowerShot G15

30.5mm域(35mmサイズ換算140mm) F2.8
Canon PowerShot G15
Canon PowerShot G15

30.5mm域(35mmサイズ換算140mm) F4.0
Canon PowerShot G15
Canon PowerShot G15

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4.結局、キヤノン PowerShotG15は「買い」か?

 独断 素晴らしい!smile ポイント 
  • 開放F値1.8からの明るいズームレンズを搭載。
  • 数少ない実像式光学ファインダー内蔵カメラ。
  • 大型化・高精細化された液晶モニター。
  • 向上した高感度性能。(ISO1600までは実用レベル)
  • ダイヤルによって直接的に操作が可能なインターフェース。
  • フルHD対応の動画撮影が可能。
  • 高速化されたオートフォーカス。
  • RAW撮影も可能(ただし、JPEGでも十分な画質)。
  • 動作レスポンスを高速化。
  • 連写性能が向上。

 独断 もう一息!not smile ポイント 
  • 液晶モニターは固定式に。
  • ダイヤル類への機能カスタマイズが限定的。
  • 全機種よりも小型軽量化されたものの、コンパクトカメラとしてはやや大きいボディ。
  • 解像感はセンサーサイズを考慮すれば良好だが、高級コンパクトの中では標準的。

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付録1.製品仕様からみた PowerShotG15の特長

カメラ有効画素数  1210万画素
 
※PowerShotG12は1000万画素。
撮像素子  1/1.7型高感度CMOS、約1,330万画素
 ※PowerShotG12は1/1.7型CCD。
レンズ  9群11枚(両面非球面レンズ2枚、片面非球面レンズ1枚、UDレンズ1枚)
 光学5倍ズーム f=6.1-30.5mm(35mm換算:28-140mm)/F1.8-2.8
 光学式手ブレ補正機構内蔵
フォーカス  オートフォーカス:コンティニュアス、サーボAF、マニュアルフォーカス
合焦範囲  オート:1cm~∞(W)/40cm~∞(T)
 マクロ:1cm~50cm(W)
絞り  F1.8 - F8(W端) / F2.8 - F8(T端)
起動時間  1.7秒
デジタルズーム  最大4倍
ISO感度  オート、80/100/125/160/200/250/320/400/ 500/640/800/1000/1250/1600/2000/2500/3200/4000/5000/6400/8000/10000/12800
 ※PowerShotG12はISO3200まで。
シャッタースピード  1-1/4,000秒(オートモード)
 15-1/4,000秒(すべての撮影モードをあわせて)
ホワイトバランス  オート、太陽光、くもり、電球、蛍光灯、蛍光灯H、ストロボ、水中、マニュアル1、マニュアル2
露出  露出補正(1/3 EVステップ、-3~+3EV)
ファインダー  実像式光学ズームファインダー
撮影モード  <撮影モード>
 カスタム、マニュアル露出、絞り優先、シャッタースピード優先、プログラム、オート、ムービーダイジェスト、シーンモード、クリエイティブフィルターモード
 <動画モード>
 フルハイビジョン、ハイビジョン、スタンダード、iFrame動画、ハイスピード動画
液晶モニター  3.0型 92万ドット TFT液晶 視野率約100%
 ※PowerShotG12は2.8型43万ドット。
光学手ブレ補正(IS)  マルチシーンIS 入/切/撮影時
 静止画時:静止画/ハイブリッド/流し撮り/三脚を自動切り替え
 動画時:ダイナミック/ハイブリッド/パワード/三脚を自動切り替え
 補正効果(静止画時):約4段分(タッチシャッター操作時は除く)
セルフタイマー  約10秒後/約2秒後/カスタム
連続撮影
 通常:約2.1画像/秒
 ハイスピード連写HQ:約10画像/秒
 ※PowerShotG12は2.0コマ
フラッシュ  調光範囲:50cm~7.0m(W)/50cm~4.5m(T)
記録メディア  SDXCカード/SDHCカード/SDカード
記録画素数(静止画)  ・アスペクト[16:9] 設定時
 ラージ:4000x2248
 ミドル1:2816x1584
 ミドル2:1920x1080
 スモール:640x360
 RAW:4000×2248
 ・アスペクト[3:2] 設定時
 ラージ:4000x2664
 ミドル1:2816x1880
 ミドル2:1600x1064
 スモール:640x424
 RAW:4000×2664
 
・アスペクト[4:3] 設定時
 ラージ:4000x3000
 ミドル1:2816x2112
 ミドル2:1600x1200
 スモール:640x480
 RAW:4000x3000

 ・アスペクト[1:1] 設定時
 ラージ:2992x2992
 ミドル1:2112x2112
 ミドル2:1200x1200
 スモール:480x480
 RAW:2992×2992
 ・アスペクト[4:5] 設定時
 ラージ:2400x3000
 ミドル1:1696x2112
 ミドル2:960x1200
 スモール:384x480

 RAW:2400×3000
再生関係  シングル再生、インデックス再生、拡大再生(約2~10倍)、連想再生、動画再生、スライドショー、ヒストグラム表示、位置情報表示、ムービーダイジェスト再生
表示言語  日本語、英語、中国語
動画撮影 〈フルハイビジョン〉1920×1080:24fps
  (実際のフレームレートは23.976fps)
〈ハイビジョン〉1280×720:30fps
  (実際のフレームレートは29.97fps)
〈スタンダード〉640×480:30fps
  (実際のフレームレートは29.97fps)
記録画像ファイル形式  静止画:RAW / JPEG(DCF/Exif 2.3準拠) / MPO、DPOF対応
 動画:AVCHD Progressive/AVCHD/MP4/Motion JPEG
外部端子  Hi-Speed USB、A/V-OUT、HDMI(ミニコネクター)
電源  専用リチウムイオン充電池(NB-10L)、ACアダプターキット(ACK-DC80別売)
 充電時間は約110分
寸法(WxHxD)  106.6×75.9×40.1mm(突起部除く)
 ※PowerShotG12は112.1 x 76.2 x 48.3mm
質量  約352g(バッテリー、メモリーカード含む)
 約310g(本体)
 ※PowerShotG12は401g/351g。

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付録2.発売前のファーストレビュー

【一口コラム】F1.8の明るいレンズを搭載したG

 キヤノンからPowerShotG12の後継機、PowerShotG15が正式発表となった。店頭予想価格は5万9980円となっており、10月中旬に発売開始される予定である。
  • PowerShotG1 2000年10月
  • PowerShotG2 2001年9月
  • PowerShotG3 2002年11月
  • PowerShotG5 2003年6月
  • PowerShotG6 2004年9月
  • PowerShotG7 2006年10月
  • PowerShotG9 2007年9月
  • PowerShotG10 2008年10月
  • PowerShotG11 2009年8月
  • PowerShotG12 2010年10月
  • (PowerShotG1X 2012年3月)
  • PowerShotG15 2012年10月
 初代G1から数えると、G15で11代目となる。この間、ほぼ1年スパンで後継機が登場してきたが、前機種の登場からは2年が経過している。3月のG1X登場により、今までのGシリーズは終了するものと思われていたが、実際には本来の後継機が用意されていた。一眼レフのサブ機となるフル機能コンパクトとして、より機動性を重視したシリーズが継続されることを素直に喜びたい。

 G15をG12と比較すると、次のような特徴が見えてくる。
  • イメージセンサーは有効1210万画素1/1.7型CMOSセンサーとなり、有効1000万画素1/1.7型CCDから置き換えられている。高感度性能はISO3200からISO12800へと、2段分設定可能範囲が拡がった。画像処理エンジンもDIGIC4からDIGIC5へと進化している。
  • レンズの焦点距離は、28mm~140mm(35mm換算)と同じだが、開放F値がF2.8-4.5からF1.8-2.8へと1段半分明るくなっている。
  • 液晶モニターは2.8型46万ドットから3型92万ドットへと、大型化・高精細化された。その代り、バリアングル可動は省略された。
  • バッテリーはG1Xと同じNB-10Lとなったため、撮影可能枚数は370枚から770枚へと倍増。
  • フルHD(24fps)での撮影が可能となった。
  • 連写性能が2コマ/秒から10コマ/秒に高速化。
  • やや小型化され、重さも軽量化された。
 レンズが明るくなっているにもかかわらず、全体に高速化されており、サブカメラとしての機動力に磨きがかかったように感じる。

キヤノン PowerShot G15 キヤノン PowerShot G12

 PowerShotG15(左側)とPowerShotG12(右側)。高さはほぼ同じだが幅は5mm程度小さくなった。内蔵ストロボがポップアップ式に変わっている。


キヤノン PowerShot G15 キヤノン PowerShot G12

 PowerShotG15(左側)とPowerShotG12(右側)。液晶モニターが大型化、高精細化されたが、バリアングル可動は省略となった。固定式となった点は残念だが、その分小型化に貢献していることがわかる。

キヤノン PowerShot G15 キヤノン PowerShot G12

 PowerShotG15(左側)とPowerShotG12(右側)。ストロボがポップアップ式となったことで形状が変わっているが、全体としてのデザインはG12を踏襲している。


 主な仕様についてG12(2010年10月発売)と比較すると、次のとおりである。

【G15とG12の比較】

機種名 PowerShotG15 PowerShotG12
イメージセンサー 有効1210万画素
1/1.7型CMOS
有効1000万画素
1/1.7型CCD
レンズ 28mm-140mm F1.8-2.8
(35mm換算)
28mm-140mm F2.8-4.5
(35mm換算)
最短撮影距離
(レンズ前)
1cm(標準)
1cm(マクロ)
1cm(標準)
1cm(マクロ)
ISO感度 ISO80-12800 ISO80-3200
シャッタースピード 1-1/4000秒
液晶モニター 3型92万ドット 2.8型46万ドット
連写速度 10コマ/秒 2コマ/秒
動画撮影 1920 X 1080/24fps 1280 X 720/24fps
バッテリー NB-10L 約770枚 NB-7L 約370枚
その他 - バリアングル
サイズ
(W x H x D)
106.6x75.9x40.1 mm 112.1x76.2x48.3 mm
重さ
(含カード、電池)
352g 401g

(9月19日 記)

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 独断 デジカメ対決! どっちが良い? 


☆ vs ニコン COOLPIX P7700
☆ vs キヤノン PowerShotG1X

 

【厳選レビュー記事】

◎デジカメWatch 2012年冬:いま話題の“高級コンパクト”6機種を試す(画像編)

  2012年11月30日 大浦タケシ
  • レンズスペックと画角。
  • 多様なアスペクト比。
  • 歪曲収差・周辺減光。
  • ISO感度。

◎デジカメWatch 2012年冬:いま話題の“高級コンパクト”6機種を試す(操作編)

  2012年11月29日 大浦タケシ
  • ニコンCOOLPIX P7700、キヤノンPowerShot G15、FUJIFILM XF1、OLYMPUS STYLUS XZ-2、ソニーサイバーショットDSC-RX100、パナソニックLUMIX DMC-LX7。
  • 液晶モニターは3型が主流。ボディサイズは様々。
  • 操作系の配置にも個性あり。
  • 操作編・まとめ。

◎デジカメWatch 【新製品レビュー】キヤノンPowerShot G15

  2012年10月11日 北村智史
  • 明るいレンズに高速AF。完成度を増した高級コンパクト。
  • F1.8-2.8の明るいズームレンズを搭載。
  • AFが大幅に高速化。
  • 一眼レフユーザーのサブ機にも。
  • 実写サンプル。

◎ITmedia 軽快さを高めた明るいレンズの多機能コンパクト――キヤノン「PowerShot G15」

  2012年10月 4日 渡邊宏
  • 「G12」直系、携帯性の高いクラシカルデザイン。
  • 快適な高速AF。
  • 作例。

◎デジカメWatch ファーストインプレッション:キヤノンPowerShot G15

  2012年10月 1日 鈴木誠
  • 初期PowerShot Gシリーズの特徴でもあった“明るいズームレンズ”が復活。
  • AFは明らかに違いが感じられるレベルで高速化。
  • バリアングル液晶モニターでない。

◎ITmedia F1.8レンズに0.17秒“最速AF”、高機動型コンパクトキヤノン「PowerShot G15」

  2012年 9月19日 編集部
  • 小型なボディに高速AFシステムの搭載など、携行性重視モデルと位置づけ。
  • F値はG12のF2.8-F4.5から、F1.8-F2.8へと非常に明るくなった。

◎デジカメWatch キヤノン、F1.8-2.8の明るいズームレンズを採用した「PowerShot G15」

  2012年 9月19日 編集部
  • 10月中旬に発売。キヤノンオンラインショップでの販売価格は5万9,980円。
  • 「PowerShot G12」の後継モデル。明るい新設計レンズとAFの高速化により、スナップショットへの適性を強化。
  • 液晶モニターは3型約92.2万ドット。上下可動式だったPowerShot G12と異なり固定式。
  • 背面モニターが固定式となったことから、奥行きが8.2mm短くなっている。

【キヤノン PowerShot G15 基本仕様】

画素数 1210万(有効) 画像素子  1/1.7型CMOS
ISO感度 80~12800  記録フォーマット  JPEG/RAW 
焦点距離(35mm換算) 28mm~140mm  F値 F1.8~F2.8 
液晶モニター 3型 92万ドット  シャッタースピード  1~1/4000 秒
ファインダー - 起動時間 1.7秒
電池タイプ 専用電池  専用電池型番 NB-10L
撮影枚数 770枚 インターフェース USB2.0、HDMI、AV出力 
記録メディア SDHCカード SDカード SDXCカード
手振れ補正機能 光学式 防水    
連射機能 10コマ/秒 バリアングル 
付加機能    RAW+JPG同時撮影 
動画撮影 1920 X 1080/24fps
幅x高さx奥行き 106.6x75.9x40.1mm 本体重量 173g

 キヤノン PowerShot G15 メーカー製品仕様のページ
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