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【ミラーレスカメラの特徴と仕組み】

 ミラーレスカメラの明確な定義はありませんが、前項では次のように整理しました。

  • 条件1:レンズ交換式であること。
  • 条件2:ミラーレスであること。
  • 条件3:画質に力を入れていること。


 それでは、ミラーレスカメラについて、さらに掘り下げて特徴と仕組みを見てみたいと思います。少々難解な言葉もでてくるかもしれませんが、カメラが得意とする使い方を知っているかどうかで、写真の出来も大きく変わってきます。できるだけわかりやすく表現しますので、しばらくの間お付き合いをお願いします。

ミラーレスカメラの特徴

 はじめてのミラーレスカメラは、2008年10月に発売となったパナソニックLUMIX DMC-G1です。当時、必ずしも順風満帆ではなかったフォーサーズ陣営から、起死回生の切り札として発表されたカメラでした。振り返ってみれば、それからまだ4年しか経っていないことに、改めて驚きを禁じえません。

パナソニック LUMIX DMC-G1
ミラーレスカメラの市場を切り開いたパナソニック LUMIX DMC-G1

 ミラーレスカメラの最大の特徴は、「レンズ交換式カメラとしては小型である」点にあります。なぜ、ミラーレスカメラが小型化できたのかといえば、一眼レフカメラにおいて必須だったミラー(レフレックス)とミラーボックスを無くしたからに他なりません。

 レンズ交換式カメラにおいて、レンズを装着する基準面となるマウントと、イメージセンサーとの間の距離をフランジバックといいますが、ミラーが回転するスペース分、つまり最低でもミラーの縦長分は間を開ける必要があります。フランジバックが比較的短かったキヤノンEFマウントで44mm、フォーサーズマウントでも38.67mmとなっており、ボディサイズが厚くなる一番の要因でした。

キヤノン EOS M キヤノン EOS Kiss X6i
 同じサイズのイメージセンサーを搭載したEOS M(左側)とEOS Kiss X6i(右側)。ボディが小型化されただけでなく、レンズを含めたシステム全体がコンパクトになっています。(どちらも18-55mmの標準ズームレンズを装着)。

 フランジバックが短くなると、レンズ設計の自由度も上がります。とりわけ焦点距離の短い広角系のレンズでは、ミラーと干渉しないように焦点位置をできるだけ後ろにずらすことが必要であり、設計上の制約の一つとなっていました。ミラーレスカメラ用レンズはこうした制約が少なくなるため、結果的に高性能のレンズをよりコンパクトに作ることも可能になりました。

 ミラーレスカメラが小型化されたのと同じ理由で、デザイン面での自由度も大きく広がりました。コンパクトカメラの画質からステップアップしたいものの、一眼レフのような本格的カメラではちょっと、というユーザーは少なくありませんでしたが、こうした潜在的ユーザーのニーズにマッチしたのです。ミラーレスカメラが急速に広がったのは、単にカメラが小型化されたというだけでなく、「いかにもカメラ」的でない高画質カメラが実現できたことも大きく関係しています。

オリンパス PEN E-P1
市場拡大に貢献したオリンパス PEN E-P1

 実際に、ミラーレスカメラ初代のDMC-G1は、既存の一眼レフを小型化したデザインでしたが、次のDMC-GF1やオリンパスのPEN E-P1は上面がフラットなデザインとなり、これらの機種の登場をきっかけに、ミラーレスカメラが爆発的に売れはじめました。

ミラーレスカメラの仕組み

 ミラーレスカメラの基本的な構造は、コンパクトカメラをレンズ交換式に変えたものです。下図は前ページに掲載したミラーレスカメラの模式図ですが、これを見てもレンズ交換機構の有無以外は、コンパクトカメラと同じであることがわかると思います。

 被写体からくる光は、すべてイメージセンサーに導かれ、イメージセンサーで得られた画像情報を、背面の液晶モニターや電子ビューファインダーに表示させ、構図やピントの確認をします。

 実は、こうした仕組みは、最近の一眼レフでも一部取り入れています。いわゆる「ライブビュー機能」や動画撮影機能がそれです。ライブビューや動画撮影では、被写体からの光をイメージセンサーに導かなければなりませんので、ミラーを上に跳ね上げた状態で被写体を確認することになります。

ミラーレスの構造
ミラーレスカメラの構造は、レンズ交換式である点以外はコンパクトカメラと同じ。


ミラーレスカメラの長所

  • ミラーがなくなったことにより、小型化できる。
  • 光学ファインダーを必要としないため、小型化できる。
  • カメラ上面をフラットにするなど、デザイン面での自由度が高まる。
  • 一眼レフのようなミラー動作機構がないため、コスト削減がしやすい。
  • ミラー動作がないため、音が小さくブレにくくなる。
  • 静止画撮影と動画撮影をシームレスに行うことができる。
  • 常にイメージセンサーが被写体からの光を受けているため、顔認識など画像認識機能を働かせられる。
  • 光学ファインダーと比較すると、電子ビューファインダーはコスト削減がしやすい。
  • 記録される画像を確認しながら撮影することができる。(デジタル一眼レフのライブビュー撮影でも可能)
  • イメージセンサーの高感度特性が向上するに伴い、肉眼では識別できないような暗いシーンも視認できる。(デジタル一眼レフのライブビュー撮影でも可能)
  • フランジバックが短くなるため、レンズの設計が容易になるとともに、レンズを含めたシステム全体の小型化が可能。

ミラーレスカメラの短所

  • 電子ビューファインダーは改善されてきているが、最高品質の光学ファインダーの見え方には届いていない。
  • 改善されてきているものの、電子ビューファインダーに特有のタイムラグや撮影時の暗転がある。
  • 電子ビューファインダーが搭載されていないと、動体の撮影がしにくいとともに、手振れがしやすくなる。
  • ミラーを搭載していなかったため、位相差方式オートフォーカスを搭載できず、オートフォーカス動作が遅かった。しかし、コントラスト方式のオートフォーカススピードもかなり改善されてきたとともに、ニコンのV1、J1、J2やキヤノンのEOS Mのようにイメージセンサー自体に位相差方式センサーを組み込んだ製品も出てきている。
  • 小型化にはレンズマウントの変更が必須であり、今までのレンズ資産をそのまま利用できない。



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