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【パナソニックのミラーレスカメラの選び方】

パナソニックのミラーレスカメラの5つの特徴

 パナソニックは、オリンパスとともにフォーサーズ規格に基づくレンズ交換式デジタルカメラを展開していました。しかし、パナソニックはオリンパスとは異なり、マイクロフォーサーズ規格誕生後は、すべての新製品をマイクロフォーサーズ規格で設計しています。つまり、実質的にマウント規格の切換を行ったわけですが、そのことに対する是非はともかく、単一マウント規格に統一したことは新しいユーザーにとってわかりやすいかもしれません。

 そのため、パナソニックは、従来の一眼レフが担っていたニーズに対応する商品も、ミラーレスカメラで提供しなければなりません。オリンパスのミラーレスカメラが、当初は小型軽量モデルに特化していたのに対し、パナソニックは必ずしも小型化最優先で設計していない製品もラインアップに含めている、という違いとなってあわられていました。その後、オリンパスからも電子ビューファインダーを内蔵したOM-D E-M5がリリースされたことにより、こうした違いはやや薄れてきたと言えるかもしれません。

●パナソニックのミラーレスの特徴1:ラインアップの幅が広い

 パナソニックには、電子ビューファインダーを内蔵しているDMC-G5とDMC-GH2、内蔵していないものの外付の電子ビューファインダーに対応しているDMC-GX1、背面液晶モニターだけのDMC-GF5があり、ユーザーの幅広いニーズに対応できるようになっています。さすがに他社におけるハイエンド規格のカメラは、まだマイクロフォーサーズではリリースされていませんが、エントリーから中・上級機まで、幅広く品ぞろえされている点が、パナソニックの大きな特徴です。

●パナソニックのミラーレスの特徴2:電子ビューファインダー内蔵モデルも展開

 マイクロフォーサーズのミラーレスカメラとしては、パナソニックだけが電子ビューファインダー内蔵モデルを展開していました。オリンパスからも電子ビューファインダーを内蔵したOM-D E-M5が登場しましたが、当初から内蔵モデルと非内蔵モデルの両方を展開してきた点は、パナソニックの製品を選ぶ上でしっかりと見ておかなければならない点です。
 液晶モニターの高画素化や視認性等の性能が上がっているものの、やはりファインダーを使ってしか撮影できないシーンも少なくありません。その場合、外付電子ビューファインダーでも対応できますが、内蔵タイプのファインダーにはしっかりとカメラをホールディングできるメリットがあります。

●パナソニックのミラーレスの特徴3:ミラーレスでは平均的なセンサーサイズ

 マイクロフォーサーズのイメージセンサーは、フォーサーズ規格と同じ4/3型となります。センサーサイズを比較すると、ソニーが採用しているAPS-Cサイズの約6割、ニコン1の約1.8倍となり、両者のちょうど中間的なセンサーサイズであるといえます。


(緑色がマイクロフォーサーズの4/3型センサー)

●パナソニックのミラーレスの特徴4:動画撮影機能を重視。

 パナソニックの現行機種は、すべてフルHD動画の撮影が可能です。また、DMC-GF3ではモノラルマイクでしたが、後継機のDMC-GF5を含む現行機種すべてが、ステレオマイクも内蔵しています。パナソニックは、マイクロフォーサーズ規格の業務用HDカメラレコーダーもリリースしており、静止画と同様に動画撮影も重視した製品となっています。

●パナソニックのミラーレスの特徴5:手振れ補正機能はレンズ側で実現

 パナソニックはオリンパスと異なり、本体には手振れ補正機能が搭載されていません。そのため、手振れ補正機能を有するレンズとの組み合わせでのみ、機能を利用できます。理由はソニーと同様に、イメージセンサーの排熱対策からではないかと思われます。ボディ内手振れ補正方式ではセンサー自体が動くため、センサーユニットに大型のヒートシンクを付けることは難しく、とくに動画撮影時にはオーバーヒートする危険性が高くなります。これに対し、レンズ方式ではイメージセンサーをボディ筐体金属に密着させることもでき、排熱対策が容易となるためです。

パナソニックのミラーレスカメラの選び方

 それでは、どのような点に着目してオリンパスの3機種から選ぶべきなのか、具体的に各機種ごとの特徴をみることにしましょう。

●「とにかく小型軽量なカメラが欲しい」方に、DMC-GF5

 パナソニックのラインアップの中で、最小最軽量で、かつ最廉価なのが、DMC-GF5です。画素数こそ有効1210万画素と、他機種よりも少ないものの、実質的な描写力は遜色ありません。また小型ではあるものの、他機種同様、内蔵フラッシュやタッチパネル液晶も搭載しています。

●「普段は気軽に、時にはこだわりたい」方に、DMC-GX1

 上面がフラットなボディの中に、DMC-G3と同様の機能を搭載したのがDMC-GX1です。最新機種ということもあり、画質も最高レベルとなっています。DMC-GX1は外装の質感にもこだわっており、レンズ交換式の高級コンパクトカメラのような趣もあります。普段は気軽に撮影し、こだわった撮り方にも対応できるのがDMC-GX1です。

●「どんなシーンでも安心して撮影したい」方に、DMC-G5


 一般的なデジタル一眼レフの形をしているため、どのようなシーンでも安心して撮影することができます。とくに電子ビューファインダーを内蔵しており、カメラを安定的に保持することも可能です。とはいえ、カメラのサイズはコンパクトですので、ミラーレスカメラの特徴である「小型軽量」を楽しむこともできます。前機種のDMC-G3からデザインが一新されるとともに、液晶モニターが高精細化されるなど、よりブラッシュアップされたカメラに仕上がっています。

●「動画撮影の機会が多く、重視したい」方に、DMC-GH2


 ボディ形状はDMC-G3と似ていますが、しっかりとしたグリップをはじめ、全体にひとまわり大きくなります。DMC-GH2は特に動画撮影を視野に入れたカメラで、フルHD動画対応はもちろんのこと、高速なオートフォーカスも搭載しています。静止画を撮影する機会と同じくらい動画撮影を考えているのであれば、DMC-GH2が最適なカメラとなります。

「パナソニックのレンズ交換式デジタルカメラの選び方」もぜひご覧ください。




特集 ミラーレスカメラの選び方

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