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【ニコンのミラーレスカメラの選び方】【注】ニコンV2、J3、S1が登場して、ニコンのミラーレスカメラのラインアップが大きく変わりました。V2登場後の「ニコンのミラーレスカメラの選び方」もぜひご参照ください。ニコン・ミラーレスカメラの新しい展開ニコンのミラーレスカメラが登場して1年が経過しました。当初はやや伸び悩んだかのように見えましたが、積極的な価格政策も功を奏して、現在はミラーレスカメラ分野においてトップグループの一社に入っているようです。2011年10月には、V1とJ1、そして4本のレンズが発売開始され、2012年9月にはJ1をマイナーチェンジしたJ2とレンズ1本が追加されました。そして11月には、新しい位置づけのV2がいよいよリリースされます。V2の登場により、ニコンのミラーレスカメラ全体のラインアップが大きく変わりましたので、新しい「ニコンのミラーレスカメラの選び方」を整理いたしました。 なお、2012年10月に最終版となった旧「ニコンのミラーレスカメラの選び方」もご参照ください。 ニコンはキヤノンとともに、デジタル一眼レフの膨大な資産を持っています。そして、現時点でもなお、カメラ部門の中で主要な稼ぎ手であることから、「デジタル一眼レフ市場を前提としてミラーレスカメラに取り組む」という点がニコンの基本的な立場となります。2011年に登場したV1とJ1は、コンパクトカメラからのステップアップユーザーにフォーカスした製品でしたが、こうした展開がされたのも、既存デジタル一眼レフへの影響を避けるため、と考えられます。ちなみに、キヤノンのEOS Mも、ほぼ同じスタンスの製品であると言えるかもしれません。 今回、ニコンはV2をリリースすることで、上記の立場をさらに一歩進めています。単に、コンパクトカメラからのステップアップユーザーにアピールするだけでなく、ミラーレスの「小型軽量」を活かすことで、既存のデジタル一眼レフユーザーの新たなニーズを掘り起こそうとしているのです。 ![]() V2は、「デジタル一眼レフよりも小型で、同じように高機能なカメラ」というニーズに対応 今まで、デジタル一眼レフとコンパクトカメラの間には、大きな隔たりがありました。高級コンパクトカメラの登場で、ややその距離は縮まりましたが、「レンズ交換による多様な対応力」を求めるのであれば、ニコンユーザーは「重く大きい」デジタル一眼レフしか選択肢がありませんでした。 今回、V2が登場したことで、選択肢が大きく広がりました。ミラーレスカメラのメリットである小型軽量(カメラ本体だけでなく、レンズを含めたシステム全体として)や、電子ビューファインダーによる使い勝手の良さや動画撮影への適応力など、デジタル一眼レフでは不得意とする分野でも活用できるカメラであると思います。 ニコンがこうした戦略をとることができたのは、やはり比較的小型の1型センサーを採用したからです。今までエントリークラスとされていたD3000シリーズの最新機種D3200でさえ有効2416万画素のイメージセンサーを搭載するなど、ニコンのデジタル一眼レフは今まで以上に画質を重視する方向にシフトしています。つまり、デジタル一眼レフとの差別化を、機能性ではなく画質で行っていくと言えると思います。ニコンのミラーレスカメラが搭載する1型センサーは、一般的なコンパクトカメラとは比較できないほど高画質であるものの、さらに高画質を求めるのであればデジタル一眼レフへ、というストーリは、ユーザーにとってもわかりやすいかもしれません。 ニコンのミラーレスカメラの5つの特徴●ニコンのミラーレスの特徴1:ミラーレスとしてはやや小型のセンサーサイズ1型サイズであるCXセンサーをAPS-CサイズのDXセンサーと比べると、面積では約1/3となります。また、同じくCXセンサーをコンパクトカメラで標準的な1/2.3型センサーと比べると、面積では約4倍となります。つまり、ざっくり表現すると、ニコン1のイメージセンサーは、一眼レフタイプとコンパクトカメラとの概ね中間に位置しています。このセンサーサイズは、ミラーレスカメラの中で比べるとやや小型となりますが、一般的なユーザーがミラーレスカメラに求める画質レベルは十分クリアしていると言えます。
●ニコンのミラーレスの特徴2:一眼レフと同等な高速オートフォーカス。ニコンのミラーレスカメラに搭載されているイメージセンサーには、像面上に位相差方式のオートフォーカスセンサーが組み込まれています。キヤノンを除く他社ミラーレスカメラはコントラスト方式のオートフォーカスのみを搭載しているのに対し、ニコンは位相差方式とコントラスト方式の両方の方式を活用できるため、高速で正確性の高いオートフォーカスとなっています。このことは、とくに前後に動く被写体を撮影する時、大きく役立ちます。●ニコンのミラーレスの特徴3:エントリーから上級者まで、幅広い対応コンパクトカメラからのステップアップユーザーを想定したJ2/J1、さらに動画撮影など電子ビューファインダーも必要とするユーザー向けのV1に加え、デジタル一眼レフに準じたインターフェースを搭載したV2が加わったことにより、ニコンのミラーレスシステムの中だけでステップアップしていくことも可能になりました。まだラインアップはそれほど厚くはありませんが、今後さらに幅が拡げられていくものと思われます。●ニコンのミラーレスの特徴4:手振れ補正機能はレンズ側で実現ニコンは、デジタル一眼レフと同様にミラーレスカメラでも、本体には手振れ補正機能を搭載していません。このため、手振れ補正機能を有するレンズとの組み合わせでのみ、手振れ補正機能を利用できます。現行のニコン1システムに対応したレンズでは、10mmの薄型レンズと11-27.5mm標準ズームレンズは手振れ補正機能を持っていません。●ニコンのミラーレスの特徴5:デジタル一眼レフのレンズ資産を活用可能ニコンには純正マウントアダプターFT1が用意されており、既存のFマウントレンズを活用できます。単に装着できるだけでなく、オートフォーカスや手振れ補正機能などもきちんと機能しますので、安心して使うことができます。V2の登場により、デジタル一眼レフのサブカメラとしての使われ方が増えていく中、デジタル一眼レフのレンズを使えるということは大きなメリットになります。たとえば300mmの焦点距離のレンズをAPS-Cサイズのカメラに装着すると、画角は450mm相当となりますが、これがニコン1であれば870mm相当の超望遠レンズに早変わりします。 ニコンのミラーレスカメラの選び方それでは、どのような点に着目してニコンの3機種から選ぶべきなのか、具体的に各機種ごとの特徴をみることにしましょう。●「とにかく小型軽量なカメラが欲しい」方に、ニコン 1 J2/ニコン 1 J1![]() ●「動画撮影の機会が多く、重視したい」方に、ニコン 1 V1![]() ●「本格的にカメラを使いこなしたい」方に、ニコン 1 V2![]() →ニコン1 V2 詳細レビュー記事はこちらをご覧ください。 「ニコンのレンズ交換式デジタルカメラの選び方」もぜひご覧ください。 |
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