| 【一口コラム】 30倍ズームとWi-Fi搭載の高機能コンパクトニコンは1月末に高機能コンパクトCOOLPIX S6800、薄型コンパクトCOOLPIX S3600、単三電池対応の廉価モデルCOOLPIX L30の3機種を発表しましたが、2月7日には追加で本格タフネスカメラCOOLPIX AW120、多機能コンパクトCOOLPIX S9700、ファミリー向けタフネスカメラCOOLPIX S32、高級コンパクトCOOLPIX P340、ネオ一眼COOLPIX P600の5機種をリリースしました。
 COOLPIX AW120はAW100シリーズの新製品であり、本格的なタフネス性能を持ったコンパクトカメラとなっています。2013年2月に登場した前機種COOLPIX AW110と比較すると、レンズが広角側にシフトするとともに、広角端ではF2.8が確保されるなど明るくなっています。
 
 
          AW100(2011年9月発売):1600万画素1/2.3型CMOS、28-140mm相当F3.9-4.8、耐衝撃1.5m、水深10m、-10℃。
          AW110(2013年3月発売):1605万画素1/2.3型CMOS、28-140mm相当F3.9-4.8、耐衝撃2m、水深18m、-10℃。
         ボディ自体のデザインは、COOLPIX AW110を踏襲したものになっています。
 
 
  2013年2月に発売開始となったCOOLPIX AW110。ボディカラーはオレンジ、ブラック、カムフラージュグリーン以外に、メタリックシルバー、マリンブルーも用意されていました。まずは、この2機種の外観を比較してみたいと思います。
 
 
 
  COOLPIX AW120(左側)とCOOLPIX AW110(右側)。基本的なデザインは共通です。レンズが広角側にシフトしたことで、特に水中撮影の利便性が向上しました。明るさも広角端で1段程度明るくなっています。
 
  COOLPIX AW120(左側)とCOOLPIX AW110(右側)。液晶モニターは3型61万ドットから92万ドットへと交際成果されました。写真ではわかりませんが、左側面に地図ボタンが新設されています。
 
  COOLPIX AW120(左側)とCOOLPIX AW110(右側)。デザインは共通していますが、ボディ厚はわずかながら厚くなっています。GPSはロシア版GPSのGRONASにも対応しました。
 
 
 
 
        
          【COOLPIX AW110、AW100の比較】
          
            
              | 機種名 |  COOLPIX AW120
 |  COOLPIX AW110
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              | イメージセンサー | 有効1605万画素 1/2.3型CMOS
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              | レンズ (35mm判換算)
 | 24-120mm相当 F2.8-4.9
 | 28-140mm相当 F3.9-4.8
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              | 最短撮影距離 (レンズ前)
 | 50cm(広角端)/50cm(望遠端) マクロ時は1cm(広角端)
 | 50cm(広角端)/1m(望遠端) マクロ時は1cm(広角端)
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              | 手ブレ補正 | レンズシフト方式と電子式の併用 (静止画・動画)
 | レンズシフト方式と電子式の併用(静止画) レンズシフト方式(動画)
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              | 感度 | ISO125-6400 | ISO125-3200 |  
              | ファインダー | - |  
              | フラッシュ | 約0.5 〜 5.2 m(広角側) 約0.5 〜 4.5 m(望遠側)
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              | シャッター速度 | 4-1/4,000秒(全モード) | 4-1/1,500秒(全モード) |  
              | 液晶モニター | 3型92万ドット | 3型61.4万ドット |  
              | 連写速度 | 約6.9枚/秒 | 約8枚/秒 |  
              | 動画記録 | 1,920×1,080/30fps |  
              | バッテリー | EN-EL12 約350枚 | EN-EL12 約250枚 |  
              | 付加機能 | GPS(GRONAS対応) Wi-Fi
 | GPS/Wi-Fi |  
              | 外形寸法 | 110.1×66.0×25.8mm | 110.1×65.3×24.5mm |  
              | 質量 (電池,カード含)
 | 約213g | 約193g |  COOLPIX AW120をCOOLPIX AW110と比較すると、主に次のような違いがあります。
 
 
          イメージセンサーは有効1605万画素1/2.3型CMOSセンサーですが、ISO6400まで設定できるようになりました。
          レンズは28-140mm相当F3.9-4.8から24-120mm相当F2.8-4.9へと、広角側にシフトするとともに明るくなっています。
          タフネス性能はAW110を踏襲しています。
          Wi-FiとGPSは引き続き搭載されていますが、AW120では新たに世界地図データが内蔵されています。AW110では地名情報だけでした。また、GPSもロシア版GPSであるGRONASにも対応しています。
          バッテリーはEN-EL12で、撮影可能枚数は250枚から350枚に増えています。
          ソフト面では、メイクアップ効果で今までの8種に4種(テカり軽減、マスカラ、アイシャドウ、リップカラー)が追加され、スペシャルエフェクトやクイックエフェクトも強化されています。
         AW120では新たに世界地図情報が内蔵されました。COOLPIX AW120の発売開始時の価格は3万8千円前後で、AW110登場時とほぼ同等レベルでのスタートとなりました。レンズが広角側にシフトするとともに明るくなったことや、世界地図が内蔵されるなどの進化がありますが、AW110の実売価格が2万円程度に下がってきていますので、店頭在庫がある間は悩ましい選択になるかもしれません。
 
 
 
 ( by Inaba Kunio) 
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