比較 ニコン D4S vs Df vs D810 vs D610 フルサイズ・デジタル一眼レフ ニコンからフルサイズのデジタル一眼レフ、D810が7月17日に発売開始となりました。昨年末に登場したD610とDf、そして本年3月のD4Sに引き続いての登場であり、今回のD810の登場でニコン・フルサイズ・デジタル一眼レフの世代交代が一段落したと言えます。
ニコン D4SとDf、D810、D610。どれもフルサイズのイメージセンサーを搭載しています。
各機種の主な特徴は、次の通りです。
【参考記事】 ニコン D4S 機種情報(発売前プレレビュー)。 【参考記事】 ニコン D810 機種情報(発売前プレレビュー)。 【参考記事】 ニコン D610 機種情報(発売前プレレビュー)。 【参考記事】 ニコン D810 の詳細レビュー記事。 製品外観や解像力、レンズ評価も行っています。 【参考記事】 ニコン Df の詳細レビュー記事。 製品外観や解像力、レンズ評価も行っています。 【参考記事】 ニコン D600 の詳細レビュー記事。 製品外観や解像力、レンズ評価も行っています。 【参考記事】 デジタル一眼レフの特徴と選び方
左からD4S、Df、D810、D610。Dfはマニュアルフォーカス時代の一眼レフ・デザインを踏襲していますが、残りの3機種は共通のデザインとなっています。インターフェース部もこの3機種は似ています。D4Sには縦位置グリップが内蔵されており、バッテリー持続力や連写性能の点でも、他の機種を凌駕しています。
左からD4S、Df、D810、D610。液晶モニターはいずれも3.2型のパネルですが、D810のみRGBW方式のものが搭載されています。液晶モニター側のインターフェースも概ね共通しています。デジタル一眼レフの特徴である光学ファインダーは4機種とも視野率100%、0.7倍ですが、アイピースシャッターはD4SとD810のみ内蔵しています。
左からD4S、Df、D810、D610。ボディ上面の操作部は、D4SとD810はほぼ共通していますが、D610では中級機よりとなるモードダイヤルが搭載され、Dfではシャッタースピードダイヤルに露出補正ダイヤルなど、各々の機種の特徴を踏まえたものとなっています。D810とD610は、ペンタ部にフラッシュも内蔵されています。
こうしてみると、ニコンのフルサイズ・デジタル一眼レフのラインアップは、幅広いニーズに対応していると言えそうです。予算面に余裕があれば、フラグシップ機のD4Sや高解像力モデルのD810が最適となりますが、DfやD610でも十二分の実力を持っており、APS-Cサイズのカメラと比べればワンランク高い描写力を得ることができます。とくにD610は10万円台半ばで購入可能ですので、コストパフォーマンスは高いと思います。 ( 編集: Inaba Kunio)
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![]() D4S |
![]() D810 |
![]() Df |
![]() D610 |
独断コメント | |
イメージ センサー |
有効1623万画素 フルサイズ(36.0mmx23.9mm) CMOSセンサー |
有効3635万画素 フルサイズ(35.9mmx24.0mm) CMOSセンサー |
有効1625万画素 フルサイズ(36.0mmx23.9mm) CMOSセンサー |
有効2426万画素 フルサイズ(35.9mmx24.0mm) CMOSセンサー |
D810のイメージセンサーはローパスフィルターレス。 |
画像処理 エンジン |
EXPEED 4 | EXPEED 3 | D4SとD810では新世代の画像処理エンジンを搭載。 | ||
高感度性能 | ISO100-25600 拡張でISO50-409600 |
ISO64-12800 拡張でISO32-51200 |
ISO100-12800 拡張でISO50-204800 |
ISO100-6400 拡張でISO50-25600 |
D810では基準感度がISO64になり、低感度側での描写性能が向上。 |
連写性能 | 11コマ/秒 | 6コマ/秒 | 5.5コマ/秒 | 6コマ/秒 | 連写性能はD4Sが圧倒的に高い。 |
動画 | フルHD(60p) | 非対応 | フルHD(30p) | Dfは動画撮影に非対応。 | |
ファインダー | ペンタプリズム 視野率100% 0.7倍 |
D4SとD810は接眼部にアイピースシャッターを内蔵。 | |||
シャッター | 1/8000-30秒 | 1/4000-30秒 | シンクロ同期上限は、D810では1/320秒。 | ||
オートフォーカス ユニット |
CAM3500FX | CAM4800 | D4S、D810は-2EVまで対応。 | ||
バッテリー | EN-EL18a 3020枚 |
EN-EL15 1200枚 |
EN-EL14a 1400枚 |
EN-EL15 900枚 |
バッテリー容量が大きいD4Sが圧倒的に多い。 |
インター フェース |
USB、HDMI 有線LAN オプションでWi-Fi対応 |
USB、HDMI Wi-Fi非対応 |
USB、HDMI オプションでWi-Fi対応 |
いずれもWi-Fiは非内蔵。 | |
液晶モニター | 3.2型92万ドット | 3.2型123万ドット(RGBW) | 3.2型92万ドット | すべてVGA対応。D810のみRGBWの液晶パネル。 | |
サイズ | 160 x 156.5 x 90.5mm | 146 x 123 x 81.5mm | 143.5 x 110 x 66.5mm | 141 x 113 x 82mm | D4S以外は概ね同等サイズ。 |
重さ | 1350g/1180g | 980g/880g | 765g/710g | 850g/760g | D4Sは縦位置グリップを内蔵しており、重量がある。 |
発売時期 | 2014年3月 | 2014年7月 | 2013年11月 | 2013年10月 | |
実売価格 ()内は当初 |
540,000円前後 (590,000円前後) |
320,000円前後 | 230,000円前後 (250,000円前後) |
160,000円前後 (180,000円前後) |
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ニコン D4S | ニコン D810 | ニコン Df | ニコン D610 | ||
一口コラム | 一口コラム | 一口コラム | 一口コラム | ||
詳細レビュー | 詳細レビュー |
メーカーやタイプごとのデジタルカメラの選び方について整理したページもあわせてご覧ください。 |
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