monoxデジカメ比較レビュー
monoxデジカメ比較レビュー サイトマップ monoxデジカメ比較レビュー デジカメレビュー monoxデジカメ比較レビュー デジカメの選び方 monoxデジカメ比較レビュー デジカメ比較 monoxデジカメ比較レビュー monoxブログ
monoxデジカメ比較レビュー 新製品情報 monoxデジカメ比較レビュー デジカメ質問箱 monoxデジカメ比較レビュー デジカメ用語集 monoxデジカメ比較レビュー デジカメリンク monoxデジカメ比較レビュー 運営者情報
トップページ > デジカメ徹底レビュー > キヤノン Canon EOS70D > 4.EOS70Dの描写力をチェック
特集 キヤノン Canon EOS70D

4.キヤノン EOS70Dの描写力をチェック


キヤノン EOS70D  by Inaba Kunio    ミドルクラスの新型入門デジタル一眼レフ  評価:5.0
Canon EOS70D

 描写力チェック1:高感度性能

 キヤノン EOS70Dの基本感度はISO100で、標準ではISO12800まで設定可能となっています。さらに拡張設定が可能で、1段分高感度側が拡がりISO25600相当にすることもできます。拡張設定でも撮影機能上の制限はありません。

 ノイズ低減処理方法としては、カメラ内で設定する方法と、RAWで撮影しパソコン上の現像段階で行う方法とがあります。なお、カメラ内で設定した場合でも、RAWファイルには変更は加えられませんので、後から編集することも可能です。

 カメラ内でのノイズ低減は、「高感度撮影時のノイズ低減」と「長秒時露光のノイズ低減」の2つがあります。どちらも、撮影メニューの中で設定可能となっています。

 「高感度撮影時のノイズ低減」は画像に発生するノイズを低減するもので、すべてのISO感度で機能しますが、とくに高感度ISO撮影時に有効となります。設定は、「OFF」「弱め」「標準」「強め」の4つから選択します。なお、JPEGでの撮影のみとなりますが、1度に4枚の静止画を撮影し合成することでノイズ低減を行う「マルチショットノイズ低減機能」も、この中にあります。工場出荷時の初期設定は「標準」です。

 「長秒時露光のノイズ低減」は、「OFF」と「AUTO」「ON」の中から設定します。「AUTO」にすると、露光時間1秒以上の撮影時に長秒時露光特有のノイズが検出された場合にノイズ低減処理がかかります。「ON」では、1秒以上の撮影時には常に処理がかけられます。こちらの工場出荷時の初期設定は「AUTO」となっています。

 今回のテスト結果では、画素数が増えたものの、わずかながらEOS KissX7よりもノイズ感が軽減されている印象を受けました。

 高感度ノイズ低減処理を「OFF」にしても、ISO1600まではほとんどノイズを感じません。ISO3200になると暗部を中心にややノイズが目立ってきますが、さらに1段分高感度側のISO6400でも十分実用的なノイズレベルであると感じました。

 高感度ノイズ低減処理を「標準」にすると、1~2段程度ノイズ感が低減されます。解像感はやや低下しますが、ISO12800の等倍画像でもそれなりに使えるレベルとなります。

 ノイズ低減を「強め」にすると、ノイズ感はさらに改善されるものの、とくに高感度設定時の解像感の低下も少々目立ちます。

 下記のサンプルは、「高感度撮影時のノイズ低減」をOFF、標準、強めの3段階で各ISO感度の撮影を行ったものです。表示画像は等倍のものですので、これでもある程度傾向はわかると思いますが、クリックすると元画像も表示されますので、あわせてご参照ください。

SONY_ANEX-7
サンプル画像。左下の赤枠の部分を切り出しています。
画像をクリックすると、元画像の全体が開きます。

ISO100(左から「OFF」「標準」「強め」)
Canon EOS70DCanon EOS70DCanon EOS70D

ISO200(左から「OFF」「標準」「強め」)
Canon EOS70DCanon EOS70DCanon EOS70D

ISO400(左から「OFF」「標準」「強め」)
Canon EOS70DCanon EOS70DCanon EOS70D

ISO800(左から「OFF」「標準」「強め」)
Canon EOS70DCanon EOS70DCanon EOS70D

ISO1600(左から「OFF」「標準」「強め」)
Canon EOS70DCanon EOS70DCanon EOS70D

ISO3200(左から「OFF」「標準」「強め」)
Canon EOS70DCanon EOS70DCanon EOS70D

ISO6400(左から「OFF」「標準」「強め」)
Canon EOS70DCanon EOS70DCanon EOS70D

ISO12800(左から「OFF」「標準」「強め」)
Canon EOS70DCanon EOS70DCanon EOS70D

ISO25600(左から「OFF」「標準」「強め」)
Canon EOS70DCanon EOS70DCanon EOS70D


 描写力チェック2:解像度

 キヤノン EOS70Dのイメージセンサーは、ハイブリッドCMOS AF IIを採用した新型センサーで、有効2020万画素となります。今回テストしたEF50mmF1.4USMは標準レンズらしい描写性能であり、とくにAPS-Cサイズのイメージセンサーではレンズ中央部を使うことになるため、より良好になります。

 絞り開放では柔らかい表現ですが、絞るにつれて鮮明度が向上していきます。今回はレンズのテストではないため、開放から5段絞ったF8.0の画像を掲載していますが、中心部であればF2.8あたりでかなり鮮明な画像となります。視覚解像度チェック用ライン、限界解像度チェック用ラインとも、絞り開放でも2500本ラインの視認が可能です。

 下記の切り出し画像は等倍ですが、画像をクリックすると元画像も表示されますので、あわせてご参照ください。

  レンズ名:EF50mm F1.4USM
 焦点距離:50mm
 絞り値:F8.0 (開放絞りF1.4から5段絞った状態)
 使用チャート:ISO12233準拠チャート


(下図は、図の赤枠の部分を等倍で切り出したもの。)

キヤノン Canon EOS70D
 限界解像度チェック用のラインでは、特にモアレも発生せず、2500本まで十分視認できています。

キヤノン Canon EOS70D
 横方向の限界解像度チェック用のラインでも、同様に2500本ラインは十分視認可能です。

キヤノン Canon EOS70D
 画像周辺部の流れもほとんど見られません。単焦点レンズらしい鮮明な画像です。

 描写力チェック3:レンズ光学補正機能

 キヤノンEOS70Dには、レンズの特性による収差を軽減する機能があります。撮影メニューの中にある「レンズ光学補正」がそれで、「周辺光量補正」と「色収差補正」の各々について「する」と「しない」のどちらかに設定できるようになっています。これらの補正は、補正データが登録されているレンズに対してかけられますが、付属ソフトウェアEOS Utilityで未登録レンズの補正データをカメラに登録することも可能です。

 テストに用いたのは、EF50mmF1.4 USMですが、絞り開放ではやや周辺部に認められた周辺光量不足がほぼ解消しており、レンズ光学補正機能が良好に機能していることが確認できました。

EF50mm F1.4USM
焦点距離50mm F1.4
(左から「オフ」「オン」)

Canon EOS70D Canon EOS70D

EF50mm F1.4USM
焦点距離50mm F2.0
(左から「オフ」「オン」)

Canon EOS70D Canon EOS70D

EF50mm F1.4USM
焦点距離50mm F2.8
(左から「オフ」「オン」)

Canon EOS70D Canon EOS70D

 機能チェック(おまけ):連続撮影枚数

 仕様上で見ると、キヤノン EOS70Dの連写性能は、
  • 高速連続撮影:最高7コマ/秒。
  • 低速連続撮影:最高3コマ/秒。
  • 静音連続撮影:最高3コマ/秒。
となっており、JPEGラージ/ファインで最高65コマ、RAWで16コマ、RAW+JPEGラージファインで8コマまで連写が可能となっています。

 高速メモリーカード(Sandisk ExtremePro Class10 Read 95MB/s Write 90MB/s)で実際にテストすると、
  • RAW+JPEGラージ/ファインでは、7コマ/秒のペースで8コマ撮影でバッファーフルになり、その後は概ね0.8〜0.9秒に1コマのペースでカード容量一杯まで連写。
  • RAWでは、7コマ/秒のペースで16コマ撮影でバッファーフルになり、その後は概ね0.6〜0.7秒に1コマのペースでカード容量一杯まで連写。
  • JPEGラージ/ファインでは、7コマ/秒のペースで88コマ撮影でバッファーフルになり、その後は概ね0.2秒に1コマのペースでカード容量一杯まで連写。
といったペースで撮影可能でした。なお、バッファーが一杯になった瞬間に、もたつきを感じることはありませんでした。



< キヤノン EOS70Dの外観をみる へ

結局、キヤノンEOS70Dは「買い」か? へ >


monox_footer_image