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特集 キヤノン EF50mm F1.4 USM |
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キヤノン EF50mm F1.4 USM
by Inaba Kunio
キヤノンの完成された標準レンズ
評価:5.0
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1. レンズ仕様
2. MTF曲線(キヤノン ホームページより)空間周波数 10本/mm 及び 空間周波数 30本/mm ![]() ![]() 3. レンズ構成図(キヤノン ホームページより)![]() 4. 製品外観
EF50mmF1.4USMは1993年6月に発売開始されたレンズで、当然ながらフィルムカメラを前提に設計されている。とはいえ、デジタルの時代でも標準レンズとしてしっかりと実力を発揮している。電源が入っていない状態では絞り開放となるため、向こう側が見えている。
マウントは金属製。シリアル番号は電子接点のある黒い枠の上側に刻印されている。
無限遠状態でレンズの長さが最短となる。
最短撮影距離は45cm。この状態で一番長くなる。
距離表示部分はプラスティックの窓の中に表示されている。このレンズの登場時期を感じさせてくれる。
フォーカス方式の切換スイッチ部分。このレンズはマイクロUSM搭載機ではあるが、フルタイムマニュアルフォーカスも可能。 5. 描写力(1) 歪曲収差今回撮影に使用したEOS5DMark3には、歪曲収差の電子補正機能が搭載されており、レンズに応じて自動的に補正することも可能である。前機種では周辺光量補正のみ対応していたが、それに加えて色収差補正もできるようになった。下記のサンプルを見てもらえばわかるとおり、周辺部にわずかに樽型の収差がみられるものの、極めて良好に歪曲収差が補正されている。設計が古いとはいえ、標準レンズの実力を示していると言える。 焦点距離:50mm (2) 解像力解像力の点でも、高い数値を示している。中心部に関しては、絞り開放から極めて高い解像力となっている。等倍画像を見ると絞り開放では甘く感じるが、それでも2500本のラインの識別も可能である。1段絞るとかなり解像感が向上し、3段絞った状態が解像力の点では一番高かった。周辺部に関しては、絞り開放ではかなり画像が甘いが、これも絞るにつれて鮮明度が上がっていく。周辺部に関しても3段絞るとかなりきっちりとした画像となる。
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