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特集 EF24-105mm F4L IS USM |
キヤノン EF24-105mm F4L IS USM
by Inaba Kunio
F4通しのフルサイズ対応ズームレンズ 評価:5.0
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1. レンズ仕様
2. MTF曲線(キヤノン ホームページより)EF24-105mm F4L IS USM 3. レンズ構成図(キヤノン ホームページより)![]() ![]()
4. 製品外観
レンズの重さは670gで、今回装着したEOS6Dとほぼ同じ重量です。上記したレンズ構成図を見てもガラスが詰まっていることを感じます。Lレンズのマークである赤いラインが印象的です。焦点距離は24mmから105mmまでをカバーしていますので使いやすいレンズだと思います。
レンズ正面。フィルター径は77mmであり、大口径レンズであることを示しています。キヤノンのEFレンズは、マウントから外した状態では絞りが開放となります。
マウント側。マウント部は金属製で、イメージセンサーの形状に合わせた四角い反射防止枠が設置されています。
レンズの距離表示部はプラスティックのカバーに覆われています。赤い表示は赤外指標で、白黒赤外フィルムを使用するときにピント位置を補正するためのものです。デジタルカメラに装着時には必要ありません。
レンズ鏡胴部先端にある赤いラインの上には、カメラの基本仕様が印字されています。
マウント基部には手振れ補正機能を搭載していることを示すIMAGE STABILIZERの表示がされています。
レンズ左側には、フォーカスモードスイッチと手振れ補正スイッチが置かれています。
EOS6Dに装着した状態。標準ズームとはいえ存在感があります。写真の状態は広角端24mm時で、この時がレンズ長は一番短くなります。
望遠端にした状態。レンズ長は一番長くなります。なお、レンズ先郡は直進するため、フィルター部も回転しません。
標準で付属する花形フードを装着した状態。フードはレンズの先端に装着されるため、ズーム操作によるレンズ長の伸長にあわせて前進します。
付属する布製のソフトケース。実際にはあまり使用することはないかもしれませんが、旅行時などには便利です。
付属するレンズフードEW-83H。レンズとの装着はバヨネット式で行います。
フード内側にはフェルトが貼付されており、反射防止に効果を発揮します。
付属するレンズキャップ。つまみ部分は外周部にあるタイプです。
レンズキャップの内側。
レンズのマウント側カバー。EF-Sにも対応しているため、EFレンズ用の丸い指標とともにEF-S用の四角い指標も刻印されています。
カバーの内側。レンズマウント部の爪を利用して装着するタイプです。 Sponsored Links
5. 描写力(1) 歪曲収差今回撮影に使用したEOS6Dには、周辺光量低下と色収差の電子補正機能が搭載されており、レンズに応じて自動的に補正することも可能です。周辺光量低下と色収差の補正は、各々別々に設定することが可能です。なお、補正されるのはJPEG画像のみであり、RAWデータはそのままとなります。歪曲収差については、広角端側では周辺部に樽型の収差がみられるものの、望遠側に移るにつれ徐々に補正されていき、50mmあたりでほぼ解消します。その後、周辺部に糸巻型の収差があらわれ望遠端にいくにつれ徐々に収差は大きくなります。しかし全体に良好に補正されており、広角端を除けばアングル等に工夫が必要なレベルではありません。 周辺光量低下については、フルサイズのイメージセンサーで撮影していることもあり、とくに広角端ではやや目立ちます。周辺光量補正を「する」にすると、広角端では画像周辺部にわずかに周辺光量低下が残っていますが、それ以外の焦点距離ではかなり良好に補正されていることが確認できました。もし使用するカメラにレンズの光学補正機能があるのでしたら、積極的に活用されることをお勧めします。
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(2) 解像力このレンズは、24mmから105mmという幅広い焦点域をカバーしたF4.0通しズームとしては、解像力の点で高い数値を示しています。全体に広角端の解像力が一番高く、望遠端に移るにつれ徐々に解像力は低下していきます。しかし、望遠端でもチャートのテスト限界である2500本のラインも視認可能でした。 画像周辺部については、やや描写の柔らかさを感じます。今回のサンプルはレンズ補正機能を使わずに撮影していますが、カメラに搭載されている「周辺光量補正」と「色収差補正」を「する」にすると、画像周辺部の鮮明度も向上します。 なお、このレンズの最短撮影距離は45cmであり、広角端24mmでは画角が広く、画像の対角距離2/3(面積では4/9)部分でチャートの撮影となりました。そのため、下記のサンプルはやや小さく、解像力も低くなっています。 詳細については、クリックして表示される元画像を確認していただければと思います。
24mm F4.0(※2/3に縮小) |