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特集 キヤノン EF-S18-55mm F3.5-5.6 IS II |
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キヤノン EF-S18-55mm F3.5-5.6 IS II
by Inaba Kunio
キヤノンの新型標準ズームレンズ 評価:5.0
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1. レンズ仕様
2. MTF曲線(キヤノン ホームページより)EF-S18-55mm F3.5-5.6 IS II 3. レンズ構成図(キヤノン ホームページより)![]() 4. 製品外観
EF-S18-55mm F3.5-5.6 IS IIは、2011年3月に発売となったEOS Kiss X5のキットレンズとして登場した。2007年9月に登場したI型との違いはデザインのみで、光学系は全く同一である。今回、Kiss
X5のダブルズームキットとして入手したが、レンズには保証書が付属していた。
廉価レンズではあるが、レンズ側にフォーカス切替スイッチと手振れ補正スイッチがある。手振れ補正に関しては、三脚使用時にもONのままで撮影可能。なお、その下に見える白い四角はレンズ装着時の指標。I型では白い部品が装着されていたが、II型では印字となっている。触感ではわからないため、目で視認する必要がある。
右側はEF50mmF1.4USM。EFレンズとの違いとして、誤装着を防止するためのプロテクターの有無がある。EFレンズはすべてのボディで使用可能だが、Ef-SレンズはAPS-Cサイズのボディのみに対応している。
レンズ前面。前玉のまわりにレンズの仕様が印字されている。フィルター径は58mm。
レンズ後面。マウント部はプラスティック製。写真では見えづらいが「MADE IN TAIWAN」と刻印されている。
EOS Kiss X5に装着した状態。レンズ長は焦点距離28mmあたりで最短となる。
広角端18mmの状態。ややレンズ長が伸びる。
望遠端55mmの状態。広角端よりもさらに長さは伸びるが、それほど伸び幅は大きくない。
標準で付属するレンズキャップ。つまみは周辺部にあるタイプ。
レンズキャップの裏側。
レンズ後端のキャップ。EFレンズとEF-Sレンズの両方に対応しているため、装着時の指標も2種類刻印されている。丸印はEFレンズ、四角はEF-Sレンズ用の指標。 5. 描写力(1) 歪曲収差今回撮影に使用したEOS Kiss X5には、周辺光量低下の電子補正機能が搭載されており、レンズに応じて自動的に補正することも可能である。標準では「する」に設定されており、基本的にはどのままで問題ないだろう。なお、補正されるのはJPEG画像のみであり、RAWデータはそのままとなる。下記のサンプルを見てもらえばわかるとおり、広角端側では周辺部に樽型の収差がみられるものの、望遠側に移るにつれ徐々に補正されていき、35mmあたりでほぼ解消する。 周辺光量低下については、キットレンズとしては良好に補正されている。周辺光量補正を「する」にすると、残っている周辺光量低下もほとんど目立たなくなる。 焦点距離:18mm (周辺光量補正無) 焦点距離:18mm (周辺光量補正有) 焦点距離:24mm (周辺光量補正無) 焦点距離:24mm (周辺光量補正有) 焦点距離:35mm (周辺光量補正無) 焦点距離:35mm (周辺光量補正有) 焦点距離:55mm (周辺光量補正無) 焦点距離:55mm (周辺光量補正有) (2) 解像力このレンズは、解像力の点でもキットレンズとしては極めて高い数値を示している。広角端では、中心部に関しては絞り開放から高い解像力となっている。等倍画像を見ると開放から2500本のラインの識別が可能である。2段絞るとさらに解像感が向上する。 望遠側に移るにつれ、徐々に鮮明度が低下していくものの、望遠端の55mmまで絞り開放でも2500本ラインも視認できる。望遠端でも1段絞ると解像感が上がるが、2段絞るとやや鮮明度が低下する。いずれにしても、値段の割に高い解像感のあるレンズであることを示している。 周辺部に関しては、広角端では絞り開放ではやや画像が甘いが、もともとそれほど明るいレンズではないこともあり、1段絞ると鮮明度が向上する。2段絞るとさらにしゃっきりした画像となる。望遠側に移っても、この傾向は同じである。 詳細については、クリックして表示される元画像を確認してほしい。
18mm F3.5 |