monoxデジカメ比較レビュー
monoxデジカメ比較レビュー サイトマップ monoxデジカメ比較レビュー デジカメレビュー monoxデジカメ比較レビュー デジカメの選び方 monoxデジカメ比較レビュー デジカメ比較 monoxデジカメ比較レビュー monoxブログ
monoxデジカメ比較レビュー 新製品情報 monoxデジカメ比較レビュー デジカメ質問箱 monoxデジカメ比較レビュー デジカメ用語集 monoxデジカメ比較レビュー デジカメリンク monoxデジカメ比較レビュー 運営者情報
トップページ > デジカメ徹底レビュー > パナソニック > 3.LUMIX DMC-GMの描写力をチェック
特集 パナソニック Panasonic LUMIX DMC-GM

3.パナソニック LUMIX DMC-GMの描写力をチェック


パナソニック LUMIX DMC-GM  by Inaba Kunio    高級コンパクトよりも小さいミラーレスカメラ登場  評価:5.0
Panasonic LUMIX DMC-GM

 描写力チェック1:高感度性能

 パナソニック LUMIX DMC-GMの基本感度はISO200で、標準ではISO25600まで設定可能となっています。さらに、拡張設定では低感度側ISO125相当まで拡げることができます。

 ノイズ低減処理方法としては、カメラ内で設定する方法と、RAWで撮影しパソコン上での現像段階で行う方法とがあります。なお、カメラ内で設定した場合でも、RAWファイルには変更は加えられませんので、後から編集することも可能です。

 カメラ内でのノイズ低減は、撮影メニューの中の「フォトスタイル」と「長秒ノイズ除去」で設定します。高感度ノイズ処理の設定場所がややわかりづらいので、取扱説明書を参照されると良いと思います。

 「フォトスタイル」の中には、コントラストやシャープネス、彩度、フィルター効果(モノクローム設定時)とともに「NRノイズリダクション」の項目があります。ノイズリダクションは、-5から+5までの11段階で設定でき、標準では「0」となっています。設定幅については、DMC-GX7と同じです。

 「長秒ノイズ除去」は、「ON」と「OFF」の2つから選択します。なお、動画撮影時や超高速連写SH時、電子シャッター使用時等には「長秒ノイズ除去」は機能しません。

 DMC-GMでは、概ねDMC-GX7と同等の高感度性能でした。

 ノイズリダクションを最弱の「-5」にしても、ISO800まではほとんどノイズを感じません。ISO1600になると、暗部を中心にわずかにノイズが見られますが、気にならないレベルに留まっています。ISO3200では、解像感の低下とノイズが目立ってきますが、このあたりまでなら等倍でも十分常用域だと感じました。

 ノイズリダクションを「0」にすると、概ね1段程度ノイズ感が低減されます。ISO6400でも常用可能なノイズレベルであると思います。

 ISO12800以上では、さらにノイズが増えてくるとともに、解像感の低下も目立ってきます。画像自体が破たんしている状態にはならないため、縮小するなどの使い方によっては、十分活用可能ですし、ノイズリダクションを「0」にすれば、等倍であってもそれなりに使えそうに感じました。

 ISO25600では、さらにノイズ感が増え、解像感も低下します。とはいえ、緊急避難用として位置付けるには少々もったいないレベルではあります。

 下記のサンプルは、ノイズリダクションを「-5」、「0」、「+5」の3段階で各ISO感度の撮影を行ったものとなります。表示画像は等倍画像ですが、クリックすると全体画像が表示されますので、あわせて比較をしていただければと思います。

SONY_ANEX-7
サンプル画像。左下の赤枠の部分を切り出してある。
画像をクリックすると、元画像の全体が開きます。

ISO125(左から「-5」「0」「+5」)
Panasonic LUMIX DMC-GMPanasonic LUMIX DMC-GMPanasonic LUMIX DMC-GM

ISO200(左から「-5」「0」「+5」)
Panasonic LUMIX DMC-GMPanasonic LUMIX DMC-GMPanasonic LUMIX DMC-GM

ISO400(左から「-5」「0」「+5」)
Panasonic LUMIX DMC-GMPanasonic LUMIX DMC-GMPanasonic LUMIX DMC-GM

ISO800(左から「-5」「0」「+5」)
Panasonic LUMIX DMC-GMPanasonic LUMIX DMC-GMPanasonic LUMIX DMC-GM

ISO1600(左から「-5」「0」「+5」)
Panasonic LUMIX DMC-GMPanasonic LUMIX DMC-GMPanasonic LUMIX DMC-GM

ISO3200(左から「-5」「0」「+5」)
Panasonic LUMIX DMC-GMPanasonic LUMIX DMC-GMPanasonic LUMIX DMC-GM

ISO6400(左から「-5」「0」「+5」)
Panasonic LUMIX DMC-GMPanasonic LUMIX DMC-GMPanasonic LUMIX DMC-GM

ISO12800(左から「-5」「0」「+5」)
Panasonic LUMIX DMC-GMPanasonic LUMIX DMC-GMPanasonic LUMIX DMC-GM

ISO25600(左から「-5」「0」「+5」)
Panasonic LUMIX DMC-GMPanasonic LUMIX DMC-GMPanasonic LUMIX DMC-GM


 描写力チェック2:解像度

 Panasonic LUMIX DMC-GMのイメージセンサーは有効1600万画素です。今回テストに使用したLUMIX G 14mm/F2.5 ASPH. H-H014は35mm換算で28mm相当F2.5の薄型・広角単焦点レンズです。光学的に無理のないレンズのため、解像力の点でもしっかりとした実力を発揮しました。

 今回のテストでは、絞り開放のF2.5でも、視覚解像度チェック用ライン、限界解像度チェック用ラインとも、2500本ラインの識別が可能でした。絞るにつれて鮮明度が上がり、概ねF5.0(絞り開放から2段分絞った状態)が一番クリアーであると感じました。

 下記はほぼ等倍で切り出した画像ですが、クリックすると元画像も表示されますので、あわせてご参照ください。

  レンズ名:LUMIX G 14mm/F2.5 ASPH. H-H014
 焦点距離:14mm (35mm換算 約28mm)
 絞り値:F5.0 (開放絞りF2.5から2段絞った状態)
 使用チャート:ISO12233準拠チャート


(下図は、図の赤枠の部分を等倍で切り出したもの。)

Panasonic LUMIX DMC-GM
 視覚解像度チェック用ライン、限界解像度チェック用ラインとも、2500本まで視認できています。モアレもほとんど発生していません。

Panasonic LUMIX DMC-GM
 横方向の限界解像度チェック用のラインでも、同様に2500本域までしっかり視認可能です。
Panasonic LUMIX DMC-GM
 参考まで、左上部分を切り出してみました。クリアーで鮮明な画像です。

 描写力チェック3:シェーディング補正機能

 パナソニックLUMIX DMC-GMには、レンズの特性による画面周辺部の明るさを補正する「シェーディング補正」機能があります。撮影メニューの中で、「ON」か「OFF」のどちらかに設定します。なお、動画撮影時には機能しません。

 テストに用いたのは、LUMIX G 14mm/F2.5 ASPH. H-H014です。

 このレンズは、もともと周辺光量の減光が大きいものではありませんでしたが、補正機能を「ON」にすると、さらに良好に補正されることが確認できました。

LUMIX G 14mm/F2.5 ASPH. H-H014
焦点距離14mm F2.5
(左から「OFF」「ON」)

Panasonic LUMIX DMC-GM Panasonic LUMIX DMC-GM


 機能チェック(おまけ):連続撮影枚数

 パナソニックによると、LUMIX DMC-GMの連写性能は次の通りです。
  • 電子先幕:高速(H):約5コマ/秒(AFS時)、約4コマ/秒(AFC時)。
  • 電子先幕:中速(M):約4コマ/秒。
  • 電子先幕:低速(L):約2コマ/秒。
  • 電子シャッター:超高速(SH):約40コマ/秒。(JPEGのみ)
  • 電子シャッター:高速(H):約10コマ/秒。
  • 電子シャッター:中速(M):約4コマ/秒。
  • 電子シャッター:低速(L):約2コマ/秒。
 連続撮影枚数は、RAWありで7コマ、RAWなしであれば超高速時39コマ、それ以外はカード容量一杯まで撮影可能です。

 使用したメモリーカードは高速タイプのものです。
 (SanDisk ExtremePro Class10 Read 95MB/s Write 90MB/s)

RAW+JPEG(FINE L) RAW JPEG(FINE L)
電子先幕
高速(H)
AFS
 概ね4.5コマ/秒のペースで7枚を連写。その後は概ね1コマ/秒のペースでカード容量一杯まで連写。  概ね4.5コマ/秒のペースで7枚を連写。その後は概ね2コマ/秒のペースでカード容量一杯まで連写。  概ね4.5コマ/秒のペースでカード容量一杯まで連写。
電子先幕
中速(M)
 概ね4コマ/秒のペースで7枚を連写。その後は概ね1コマ/秒のペースでカード容量一杯まで連写。  概ね4コマ/秒のペースで8枚を連写。その後は概ね2コマ/秒のペースでカード容量一杯まで連写。  概ね4コマ/秒のペースでカード容量一杯まで連写。
電子先幕
低速(L)
 概ね2コマ/秒のペースで7枚を連写。その後は概ね1コマ/秒のペースでカード容量一杯まで連写。  概ね2コマ/秒のペースでカード容量一杯まで連写。  概ね2コマ/秒のペースでカード容量一杯まで連写。
 ※上記のテスト結果は、撮影環境や被写体によっても左右されます。

 LUMIX DMC-GMはコンパクトなミラーレスカメラですが、レンズ交換式カメラとして実用上十分な連写性能を持っていました。RAWやRAW+JPEGでは概ね7枚でバッファーメモリーが一杯となりますが、その後も1~2コマ/秒のペースでカード容量一杯まで撮影ができました。JPEGであれば、ほぼバッファー容量を気にせずにカード容量一杯までの連写が可能です。


< DMC-GMの外観を見る へ

結局、DMC-GMは「買い」か? へ >


monox_footer_image