手の中に包み込めるミラーレスカメラ
パナソニックのLUMIX DMC-GMが発売開始となりました。パナソニックのミラーレスカメラの中では新しいシリーズとなりますが、一番の特徴は「世界最小のレンズ交換式カメラ」ということになります。ペンタックスのナノ一眼Q7(製品レビュー)と比べてもコンパクトなボディの中に、4/3型のイメージセンサーが搭載されていることには驚きを感じます。
→発売前の記事「一口コラム:高級コンパクトよりも小さなミラーレス」。
ペンタックスのコンパクト・ミラーレス Q7。DMC-GMはさらに小型です。
DMC-GMの主な特徴は、次のとおりです。
- イメージセンサーと画像処理エンジンはDMC-GX7と同じものを搭載。
- 設定できるISO感度は標準でISO200〜25600、拡張でISO125。
- フルHD(60i)の動画撮影に対応。
- 従来のパナソニック機と同様に、ボディ内手ぶれ補正機構は非搭載。
- オートフォーカス・スピードもDMC-GX7と同じ。
- 連写性能は、超高速で40コマ/秒(RAW非対応)、高速(H)で10コマ/秒に対応。高速(H)時の連続撮影可能枚数は、RAWファイル有では7コマ、JPEGのみの場合はカード容量一杯まで撮影可能。
- シャッター速度は60~1/16000秒。シンクロ同期は1/50秒まで。
- 液晶モニターは3型104万ドット。アスペクト比は3:2。タッチ操作に対応。
- ボディ外装はマグネシウム合金製。ボディ上部の3つのダイヤル部はアルミ削り出し。
- ボディサイズは98.5x54.9x30.4mmと、レンズ交換式デジカメの中では世界最小。本体のみの重さは173g、撮影環境では204g。
LUMIX DMC-GMの魅力は?
LUMIX DMC-GMの魅力を一言で言えば、DMC-GX7と同等の描写性能と機能を、世界最小サイズに実装しているということになります。シャッターユニットの違いやボディ内手ぶれ補正機能非搭載などの違いはありますが、基本的にはDMC-GX7の基本性能を搭載しています。
ボディサイズが小型化されることで、インターフェースも高級コンパクトのものに似ています。
また、特筆すべきもう一つのポイントは価格です。DMC-GMは新型の12-32mmズームのレンズキットのみがリリースされていますが、発売開始時点の実売価格は7万5千円前後となっています。スタート時点の価格としては、かなり思い切った値付けだと思います。
それでは、パナソニックのコンパクトミラーレス、LUMIX DMC-GMの実力をテストしてみたいと思います。
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