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【キヤノンのレンズ交換式デジタルカメラの特徴】キヤノン製品の選び方を考えるためには、まず同社レンズ交換式デジタルカメラの特徴を整理する必要がある。 キヤノンはもともと光学メーカーとして創立された企業であるが、精密機械技術を生かして事務機器分野にも事業を拡げてきた。電卓やコピー機などを皮切りに、とりわけコンピューターの普及が始まる1980年代以降はそのスピードを加速化させた。プリンターなどコンピューター機器を展開するととともに、半導体製造装置などの産業機器分野にも参入するなど、総合精密機器メーカーとして急速に発展してきた。 事業分野が広がるにつれ、カメラなどの映像機器の売り上げ割合は低下し続けていたが、デジタルカメラの市場拡大に伴って流れが逆転した。昨年度決算数値を見ると、グループ全体で約3兆7千億円の売り上げのうち、約4割がデジタルカメラやビデオによるものとなっている。 いうまでもなく、レンズ交換式デジタルカメラの分野において、キヤノンはニコンと1、2を争う実力企業である。累計生産本数が6000万本を超えるEFレンズなど、システム全体の幅と奥行きも間違いなくトップレベルであり、プロ市場も、実質的にニコンとの間で二分している。 |
キヤノンのレンズ交換式デジタルカメラの主な特徴は次の3点だ。 ●エントリークラスからプロ用機種まで、すべてのユーザー層をターゲットに製品展開キヤノンもニコンと同様、レンズ交換式デジタルカメラの購入を検討しているすべてのユーザー層に対して、隙間なく製品を展開している。エントリークラスであるKissX50から、プロ用のEOS-1Dシリーズまで、やはり7機種が揃えられており、基本的にすべてのユーザーニーズに応えることを目指している。 ●イメージセンサーは3種類キヤノンは自社でイメージセンサーも製造している数少ないデジカメメーカーである。現行機種をみると、APS-Cサイズのイメージセンサーを搭載しているものが4機種、APS-Hサイズが1機種、フルサイズが2機種となっている。なお、キヤノンは当初よりCMOSセンサーを選択してきた。 ●レンズは2種類フィルム時代からのEFレンズと、APS-Cサイズのセンサー搭載機に対応しているEF-Sの2種類のレンズが提供されている。基本的にニコンのFXレンズ、DXレンズの関係と同様であるが、EF-Sレンズは対応機種以外には物理的に装着できない構造となっている。 EF-Sレンズ対応機種は、小さいイメージセンサーに合わせてボディ側のクイックリターンミラーも小型化されており、そのサイズに合わせてレンズのバックフォーカスも短縮化されている。これによってレンズの小型化が可能となるが、もし、EF-Sレンズを非対応機に装着すると、ミラー部分を破損してしまう危険がある。そのため、物理的に装着できないようにしてあるのだ。 なお、キヤノンのレンズはすべてモーターを内蔵しており、ボディとの連携は電気接点だけで行われている。そのため、対応レンズであれば、すべてのカメラにおいてオートフォーカスが使用できる。
【追記】 キヤノン EOS5DMark3 とキヤノン EOS Kiss X5 の詳細レビュー記事を掲載しました。製品外観や解像力、レンズ評価も行っています。 【追記】 キヤノン EOS-1DX とキヤノン EOS5DMark3 の記事を掲載しました。 |
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