チルト式EVF内蔵の多機能ミラーレス
8月1日に発表されたパナソニックLUMIX DMC-GX7が、いよいよ発売開始となりました。位置づけとしては、2011年11月に登場したDMC-GX1の後継機となりますが、チルト可動可能な電子ビューファインダーの内蔵や、手ぶれ補正機能のボディ内搭載など、パナソニック・ミラーレスカメラとして初となる機能を満載しています。
→発売前の記事「一口レビュー:チルト可動EVF内蔵のミラーレス」はこちら。
直線をベースとしたデザインはDMC-GX1を踏襲しています。チルト式電子ビューファインダーが外見上の特徴です。
DMC-GX7の特徴は、次のとおりです。
- イメージセンサーは有効1600万画素の新型タイプ。GX1と比べ、感度レベルを10%、低ノイズ化によるS/N比を25%改善。高感度設定もISO25600まで対応。
- 276万ドットの電子ビューファインダーを内蔵。上側に90°までチルト可能。
- 液晶モニターは3型104万ドットでタッチ対応。上側45°、下側80°までチルト可動可能。
- シャッター速度は1/8000秒に対応。シンクロ同調は1/250秒(内蔵ストロボであれば1/320秒)まで可能。
- オートフォーカス速度を高速化するとともに、-4EVの低照度でもAF動作可能に。
- 連写速度も高速化され、メカニカルシャッターで5コマ/秒、電子シャッターでは40コマ/秒に対応。AF追随でも4.3コマ/秒の連写が可能。
- パナソニックGシリーズとしては初となるボディ内手ぶれ補正を内蔵。
- 動画はフルHD(60p)に対応。
- Wi-FiとNFCを内蔵。スマートフォンでのリモート操作にも対応。
- ボディサイズは116.3x67.8x39.4 mmから、122.6x70.7x54.6 mmとわずかに大型化。重さも、本体のみで318gから402gへと84g重くなった。
思いつく機能はすべて搭載した「全部入り多機能カメラ」がDMC-GX7であり、DMC-GH3に準じたフラグシップ的なカメラであると思います。
DMC-GX7の魅力は?
DMC-GX7には、「この機能があれば」と思うような点はありません。少なくとも仕様上では、フルスペックのミラーレスカメラと言うことができます。その意味では、予算面で余裕があれば、パナソニックのミラーレスカメラの中で最初に検討すべき機種となります。
フラグシップ機DMC-GH3(右)に準じた実力を持つDMC-GX7(左)。ボディサイズは一回り以上の違いがあります。
それでは、チルト可動EVF内蔵の多機能ミラーレス、DMC-GX7の実力をテストしてみます。
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