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特集 ソニー SONY α6000
3.ソニー α6000の描写力をチェック |
ソニー α6000 by Inaba Kunio AFを高速化したソニーの中核ミラーレス・カメラ登場! 評価:5.0
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描写力チェック1:高感度性能α6000の基本感度はISO100で、高感度側はISO25600までの設定が可能です。ノイズ低減処理についてはカメラ内で設定する方法と、RAWで撮影しパソコン上での現像段階で行う方法があります。カメラ内で設定してもRAW画像自体には処理は加えられません。このあたりはNEX-6と同じです。カメラ内でのノイズ低減は、「高感度NR(ノイズリダクション)」と「長秒時NR(ノイズリダクション)」の2つがあり、どちらも、「撮影設定」の中で設定します。 「高感度NR」は「標準」、「弱」、「切」の3種類があり、「弱」では高感度ノイズリダクションの処理が弱めにかけられます。NEX-6では「切」の設定はありませんでしたが、α6000で追加されました。なお、おまかせオートやシーンセレクション、スイングパノラマなど、設定モードによっては高感度NRはかけられません。初期設定では「標準」に設定されています。 「長秒時NR」は、「入」と「切」の2種類があります。「入」にすると、1秒以上のシャッタースピードの場合、シャッターを開いていた時間と同じ時間、ノイズ軽減処理が加えられます。連続撮影時や連続ブラケット、スイングパノラマ時には「切」に固定されます。初期設定では「入」に設定されています。 α6000はNEX-6よりも高画素化されており、単純に画素単位の面積を比較すると2/3になりますが、高感度ノイズの点ではほぼNEX-6と同等レベルであると感じました。 高感度ノイズ低減を「弱」にすると、ISO1600まではほとんどノイズ感は感じられません。ISO3200から暗部を中心に徐々にノイズが現れてきますが、ISO6400あたりまでなら十分実用的なノイズレベルに抑えられています。 高感度ノイズ低減を「標準」にすると、ノイズレベルは概ね1~2段分程度は改善されます。基本的には初期設定のままで良いかもしれません。ISO12800でもぎりぎり等倍でも活用できると感じました。ISO25600では解像感の低下も目立ちますが、縮小するなどの工夫で活用可能であると思います。 下記のサンプルは、高感度ノイズリダクションを「切」、「標準」の2段階で各ISO感度の撮影を行ったものです。表示画像は等倍画像ですが、クリックすると全体画像が表示されますので、あわせて比較をしていただければと思います。なお、長秒時NRについては、高感度NR「切」の時には「切」、「標準」では「入」に設定しています。
ISO100(左から「切」「標準」) Sponsored Links 描写力チェック2:解像度α6000のイメージセンサーはNEX-7と同じ有効2430万画素ですが、新設計のものとなります。今回テストしたE 50mm F1.8 OSS SEL50F18は、中望遠の画角をカバーする単焦点レンズであり、絞り開放から高い解像力を示しましたが、絞ることでさらに解像力が向上したため、開放絞りF1.8から4段絞ったF7.1のもので確認を行いました。テスト結果は、視覚解像度チェック用ライン、限界解像度チェック用ラインとも、楽々と2500本ラインを超えており、イメージセンサーの画素数を活かしたしっかりした解像力といえます。 なお、E 35mm F1.8 OSS SEL35F18の解像力テストも行っていますので、E 35mmF1.8 OSS SEL35F18 レビューページもご参照ください。
限界解像度チェック用のラインでは、余裕をもって2500本まで視認できています。モアレもほとんど発生していません。
横方向の限界解像度チェック用のラインでも、同様に2500本域まで楽々と視認できています。APS-Cサイズイメージセンサー+単焦点レンズの実力を実感します。
参考まで、左上の画像です(F7.1)。もともと開放でも十分な実力ですが、1~2段程度絞るとさらに鮮明な画像となります。
Sponsored Links 描写力チェック3:レンズ補正機能α6000にはレンズの補正機能を搭載しています。周辺光量補正、倍率色収差補正、歪曲収差補正で、各々の補正ごとに「オート」と「切」のどちらかに設定することができます。対応しているのはEマウントの純正レンズのみで、歪曲収差補正については「オート」以外は選択できないレンズもあります。なお、LA-EA4などのマウントアダプターを介して純正レンズを使用する場合にも「オート」に設定できますが、対応していないので注意が必要です。実際にいくつかのレンズで試してみたところ、周辺光量不足については一定の補正効果が見られるものもありましたが、倍率色収差補正や歪曲収差補正では、補正効果が認められなかったり、逆に収差が拡大しているように見えるものもありました。Eマウントレンズ以外では、基本的に「切」で運用されることをお勧めします。 Eマウントの純正レンズを使うのであれば、基本的には「オート」で撮影されると良いと思います。
E 35mmF1.8 OSS SEL35F18 (35mm F1.8)
E 50mmF1.8 OSS SEL50F18 (50mm F1.8) E PZ 16-50mm F3.5-5.6 OSS SELP1650 (16mm F3.5) 機能チェック(おまけ):連続撮影枚数ソニーによると、α6000の連写性能は次の通りです。
連続撮影枚数は、JPEG(Lサイズ ファイン)49枚、JPEG(Lサイズ スタンダード)49枚、RAW 21枚、RAW+JPEG 21枚、となっています。
※上記のテスト結果は、撮影環境や被写体によっても左右されます。
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