◎先週の主な動き（3/3-9）
今週のトピックスは、ニコンの高級コンパクトカメラ、COOLPIX AとCOOLPIX P330の2機種が発表されたことがあげられます。ニコンはデジカメ黎明期から、比較的大型のイメージセンサーを搭載したコンパクトカメラをリリースしてきました。その後、「高級コンパクト」というジャンルが立ち上がり、各社とも描写性能を重視したコンパクトモデルを市場に投入しはじめてからは、ニコンはやや立ち遅れていたように思います。確かにCOOLPIX P300/P310は高級コンパクトであるといえますが、やはり1/2.3型のイメージセンサーを採用している点が気になる方も少なくなかったように思います。
今回発表されたCOOLPIX AはAPS-Cサイズという大型センサーを搭載しており、COOLPIX P330も1/1.7型と、イメージセンサーが大型化されています。COOLPIX Aは、シグマのDP MerrillシリーズやソニーのDSC-RX1と真正面から戦うカメラになると思いますが、一般ユーザーから見ると、COOLPIX P330の方が注目されるような気がします。
いずれにしても、この2機種はニコンが高級コンパクト市場に本格参入した機種として、記憶にとどめられるものと思われます。
【先週の注目記事】
先週の注目記事としては、レンズマウント物語：フランジバックと口径（デジカメWatch）です。 この記事は豊田堅二氏による連載記事ですが、豊田氏はもともとニコンでカメラ設計に携われた方で、その後メールマガジン「月刊ニコンイメージング」編集長なども務められていました。技術的な中身をわかりやすく説明する文章には定評があり、もし連載をご覧になっていないようでしたらバックナンバーを含め目を通されることをお勧めします。
今号では、レンズマウントの特性をあらわすフランジバックと口径について記述されています。
- フランジバックと口径
- 電子マウントの系譜
- マウント変更の各社各様（後篇）
- マウント変更の各社各様（前篇）
- レンジファインダーカメラのマウント
- M42の踏ん張り
- ニコンのこだわり
- キヤノンの苦悩
- レンズマウント物語（第1話）：たかが穴、されど穴……
【先週発売された新製品】
(3/7)
キヤノン IXY90F：IXY110FからWi-Fiを省略。
(3/8)
ソニー αNEX-3N：NEX-F3の後継機。ズームレバーを装備。 →詳細レビュー記事
ソニー サイバーショットDSC-HX300：ネオ一眼DSC-HX200Vの後継機。光学50倍ズーム。
ペンタックス WG-10：アウトドアカメラWG-3の下位モデル。コンパクトで廉価。
カシオ HIGH SPEED EXILIM EX-ZR700：光学18倍ズームレンズを特徴とする高倍率ズームモデル。
カシオ EXILIM EX-ZS25：EX-ZR700の下位機種で光学12.5倍。
ニコン COOLPIX AW110：COOLPIX AW100の後継でWi-Fi搭載。タフネス性能も向上。
(3/9)
富士フイルム FinePix Z2000EXR：Wi-Fi搭載のスリムコンパクト。
富士フイルム FinePix F900EXR：Wi-Fi搭載のスリムコンパクト。
富士フイルム FinePix F820EXR：18倍ズームコンパクト。Wi-Fiは非搭載。
【先週発表された新製品】
ニコン COOLPIX A：APS-Cサイズのセンサーを搭載した高級コンパクト。3月下旬発売予定。
ニコン COOLPIX P330：P310の後継機。イメージセンサーを大型化。3月下旬発売予定。
ニコン COOLPIX S3500：カラフルなエントリー向けコンパクト。3月下旬発売予定。
◎今週の主な予定（2/10-2/16）
キヤノンPowerShotNの予約開始：3/12 AM10:00から。 →キヤノンダイレクト予約ページ
【今週発売予定の新製品】
(3/14)
ニコン D7100：APS-Cサイズの上級機。
(3/15)
ソニー サイバーショットDSC-WX300：コンパクトな20倍ズーム搭載機。
ペンタックス WG-3GPS：WG-2の後継機。GPSロガー、LED補助光、ワイヤレス充電Qi対応。
ペンタックス WG-3：WG-3からGPSを省略。