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特集 富士フイルム フジノン XF18-55mmF2.8-4 R LM OIS |
富士フイルム フジノン XF18-55mmF2.8-4 R LM OIS
by Inaba Kunio
描写力と質感を重視した標準ズーム
評価:5.0
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1. レンズ仕様
2. MTF曲線(富士フイルム ホームページより)空間周波数 15本/mm 及び 空間周波数 45本/mm (ワイド端)
3. レンズ構成図(富士フイルム ホームページより)
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4. 製品外観
X-E1レンズキットに同梱されているレンズ関係のもの。このほかに、レンズ保証書とレンズカタログが付いていました。保証書は国内用のものです。左上から、レンズ本体、専用フード、レンズフロントキャップ、取扱説明書、レンズリアキャップ。
レンズ本体。サイズの割に重さがあり、ガラスが詰まっていることを実感します。鏡胴部には3つのリングがあり、前からフォーカスリング、ズームリング、絞りリングとなります。
レンズ前面。レンズ名称や基本仕様が表示されています。ASPHERICALは非球面レンズが用いられていることを、SUPER EBCは富士フイルムの独自コーティング「スーパーEBC(Electric
Beam Coat)」が施されていることを示しています。このコーティングは、電子ビームを使って反射防止膜を形成するものです。
レンズのマウント側。マウントは金属製で、電子接点は10点です。イメージセンサーの形にあわせて反射抑制用の窓が切られています。
レンズ基部には、手振れ補正スイッチ、絞りモードスイッチが置かれています。OISはOptical Image Stabilizationを意味します。絞りモードスイッチは、絞り優先AEやマニュアル露出で撮影するときに使用します。ボディ側のシャッタースピードダイヤルをAに設定すると、絞り優先AEに、シャッタースピードダイヤルを任意のシャッタースピードにすると、マニュアル露出となります。これは、フィルムカメラ時代に主流だったモード設定方式です。
X-E1に装着した状態。広角端の時に、レンズ長は最短になります。
こちらは望遠端の状態。この時にレンズ長は最長となります。
広角端の状態を側面から写したもの。広角端でF2.8、望遠端でもF4と、付属レンズとしては明るいレンズのため、それなりに長さもあります。
同じく望遠端の状態。花形フード装着のため、レンズ先端は、回転せず直進する構造となっています。
花形フードを装着した状態。フードはレンズの先端に装着されるため、直射光の入射抑制に一定の効果が期待できます。
付属するレンズフロントキャップ。取り外し用のつまみが中心部にあるため、フード装着時でも比較的取り外しが容易です。
レンズフロントキャップの裏面。プラスティック部品の弾性をバネに利用しています。
レンズリアキャップ。FUJIFILMのロゴの右上にあるのは、装着用の指標です。
リアキャップはレンズ後端のバヨネット部を活用して装着する構造となっています。
付属する専用フード。材質はプラスティック製です。
フードの内側はつや消し塗装がされています。比較的ていねいにつくられていると思います。 Sponsored Links 5. 描写力(1) 歪曲収差今回テストに用いたのは、X-E1。歪曲収差については、ズーム全域で良好に補正されていました。広角端では、画像周辺部にわずかに樽型収差が認められましたが、目立つレベルではありません。望遠側に移るにつれ収差が補正されていき、標準域から望遠端まではほぼ完全に歪曲収差は補正されています。焦点距離:18mm (35mm換算27mm) 焦点距離:22.3mm (35mm換算33mm) 焦点距離:34.3mm (35mm換算51mm) 焦点距離:55mm (35mm換算82mm) (2) 解像力解像力の点でも、極めて高い数値を示していました。中心部に関しては、絞り開放から極めて高い解像力となっており、絞りを絞っていくと、わずかにモアレがみられるようになりますが、ローパスフィルターを搭載している一般的なデジカメと比較しても遜色ないレベルに抑えられています。ズーム全域で、素晴らしい解像力であると言えます。 周辺部に関しては、広角端では絞り開放で、やや柔らかい描写になります。望遠端に移るにつれ、柔らかさは徐々に解消されていきます。周辺部まで鮮明な画像を得るためには、広角端では3段程度絞ることをお勧めします。標準域よりも望遠側であれば、絞り開放でもしっかりとした画像を得ることができます。
18mm F2.8 |