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特集 富士フイルム FUJIFILM X-T1
2.富士フイルム X-T1の外観をみる |
富士フイルム X-T1
by Inaba Kunio
一眼レフ・スタイルのフラグシップ・ミラーレスカメラ
評価:5.0
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富士フイルム X-T1を開封する2月15日、一眼レフスタイルの新型ミラーレスカメラ、X-T1が発売されました。X-Pro1と並んでの実質的なフラグシップ機であり、力の入った新製品となっています。販売形態はボディ単体の他に、XF18-55mmF2.8-4.0標準ズームレンズ(製品レビュー)の付いたレンズキットが用意されており、今回はレンズキットを購入しました。X-T1の店頭実売価格は、ボディ単体で13万5千円前後、レンズキットで17万2千円前後でのスタートとなりました。2012年2月に登場したもう一つのフラグシップ機、X-Pro1(製品レビュー)のスタート時点の価格は、ボディ単体で13万8千円前後でしたので、X-T1とほぼ同等レベルと言えそうです。
X-T1レンズキットのパッケージ。黒を基調としたデザインは、Xシリーズ・ミラーレス共通です。パッケージには創立80周年記念モデルであることを示すマークも印字されています。
蓋を開けると、トレイの上に保証書や使用説明書等が置かれています。保証書は国内のみ有効なものですが、ボディとレンズの各々についています。
トレイの下には、カメラ本体とレンズ、クリップオンフラッシュ EF-X8が格納されていました。左下に見えるのがレンズで、乾燥剤も一緒に梱包されています。
ボディやレンズの入っている梱包材の下に、付属品関係の入っている箱が格納されていました。ボディの入っているトレイは左右の深さが異なるため、付属品箱は段差の付いた形状となっています。
付属品箱を開いた状態。ボディ付属品だけでなくレンズフードもこの中に入っています。
パッケージに入っていた付属品。左上より、使用説明書、モード別機能一覧、ソフトウェアCD-ROM、バッテリーチャージャーBC-W126、チャージャー用ACケーブル、充電式バッテリーNP-W126、ストラップリング、ストラップリングカバー、ストラップリング取付補助具、ショルダーストラップ、クリップオンフラッシュEF-X8。 Sponsored Links 富士フイルム X-T1の本体をチェック
X-T1のボディ前面。カメラボディの中央上部にファインダー部があるため、デジタル一眼レフと似たデザインとなっています。ボディ外装は3分割されたマグネシウム合金製で、防塵防滴性能も付与されています。グリップ部の上部にはフロントコマンドダイヤルが設けられており、これはXシリーズ初となります。
X-T1の液晶モニター側。ファインダー接眼部の大きさが目立ちます。液晶モニターはX-M1と同様、上下方向のチルト可動に対応しています。液晶モニターは3型104万ドットでアスペクト比3:2のパネルで、表面には強化ガラスが貼られています。親指部分にも大きな張り出しが設けられているため、ホールド性向上に役立っています。
X-T1のボディ上面。ファインダー部の左右にダイヤルが配置されています。右側にシャッタースピードダイヤルと露出補正ダイヤルが置かれているのはX-Pro1やX-E2と同様ですが、X-T1ではボディ左側にもISO感度設定ダイヤルが新設されています。
X-T1のボディ底面。左側にバッテリー室が置かれています。バッテリー室の上に見える穴はスピーカー用のものです。右側に見えるカバーは、縦位置バッテリーグリップ用接点を保護するものです。
X-T1のボディ左側面。こちら側には外部接続端子が置かれています。
X-T1のボディ右側面。こちら側にはメモリーカードスロットが置かれています。今までのXシリーズはX-Pro1も含め、メモリーカードはバッテリー室の中に置かれていました。側面に移されたことで、一々三脚から外さずにメモリーカードの交換が可能になりました。撮影シーンによっては利便性の向上につながっています。
X-T1のイメージセンサー。センサー自体はX-E2のものと同等で、ローパスフィルターレスです。
デジタル一眼レフであればペンタ部にあたるところにはメーカーロゴが付けられています。刻印された中にインクが流し込まれています。富士フイルム最後のデジタル一眼レフFinePixS5(2007年1月発売)以来ですので、7年ぶりの復活です。
ボディの左肩にはX-T1のロゴが付いています。こちらも刻印された中にインクが流し込まれており、しっかりとしたものです。ロゴの下にあるのはシンクロターミナルカバー。
シンクロターミナルカバーを外したところ。汎用のケーブルが使用できます。デジタル一眼レフでもシンクロターミナルを備えているカメラはそれほど多くはありません。
マウント口の右下にはフォーカスモード切替レバーが付いています。このあたりのインターフェースはX-E2と同じです。
マウント口左下にあるレンズ着脱ボタン。基部が太いレンズとの干渉を避けるため、ボタン上に切欠きが設けられています。このボタンを押すと、マウント上に見えるピンが下がります。
グリップ部上部にはフロントコマンドダイヤルが新設されています。液晶モニター側にあるリアコマンドダイヤルとあわせて2ダイヤル方式でのインターフェースとなります。その右に見えるランプは、セルフタイマーとAF補助光を兼ねるものです。その下にはファンクションボタンが新設されています。これもX-T1が初となります。
ボディサイズに対して大型のグリップが装備されています。マグネシウム合金でボディと一体成型されていますので、剛性感もあります。富士フイルムによると、チクソモールディング工法(半溶解状態のマグネシウムを射出成形)を採用することで自由度の高いボディ形状を実現したとのことです。
軍艦部右側のメインコントロール部。X-Pro1やX-E1と同様に、シャッタースピードダイヤルと露出補正ダイヤルが置かれています。シャッターボタンの同軸に電源レバーが置かれているのも同じです。なお、シャッターボタンに切られていたレリーズ用の溝は省略されています。このあたりは防塵防滴性能との兼ね合いかもしれません。
シャッタースピードダイヤルは2段重ねとなり、下に測光ダイヤルが追加されています。左側より、スポット測光、マルチ測光、アベレージ(平均)測光となります。
液晶モニター右側のメインコントロール部。基本的なインターフェースはXシリーズ共通ですが、新たにFOCUS ASSISTボタンが新設されました。このボタンを押すと、フォーカスポイントを中心に拡大表示されます。ボタンはトグル式に機能するため、もう一度押すと元に戻ります。
ボディ右下には「MADE IN JAPAN」と印字されています。XシリーズではX-M1とX-A1以外はすべて日本製となっています。
軍艦部の左側には新たにISO感度設定ダイヤルが設けられています。ISO感度は標準設定のISO200からISO6400に加えて、ISO100相当のLと、H1、H2があります。H1、H2はISO12800、ISO25600、ISO51200から選択して設定するようになっています。せっかくISO51200まで設定できるので、できればH3もあればという気もしますが、同等のセンサーを搭載しているX-E2ではISO25600までですので、仕様検討の最終段階でISO51200まで拡張することが決まったのかもしれません。
ISO感度ダイヤルの下側にはドライブダイヤルが置かれています。右から2盤目にある「ADV.」はアドバンストフィルターの意味で、トイカメラやミニチュアなどのフィルター効果を設定するものです。その右はパノラマモードとなります。
ファインダー接眼部の右には視度調整ダイヤルが設けられています。その左にあるマークは、イメージセンサーの位置を示すもので、焦点距離を測る時の基準面となります。さらにその左にある穴はステレオマイクで、反対側にも設けられています。
ファインダー接眼部の右側。こちらにはVIEWMODEボタンが設けられています。このボタンは、電子ビューファインダーと液晶モニターの切換方法を設定するものです。
ファインダー接眼部の上にはアクセサリーシューが設けられています。標準で添付するクリップオンフラッシュEF-X8を装着可能です。
ファインダー接眼部にはアイピースが装着されています。電子ビューファインダーとしてはかなり大きい接眼部だと思います。接眼部の下部にはアイセンサーも設けられています。
アイピースは上にスライドさせると取り外すことも可能です。
アイピースの裏側。プラスティック製の爪で固定する方式となっています。
アイピースを取り外した状態。アイセンサーが下部に付けられていることがわかります。今のところここに装着する純正アクセサリーは用意されていません。
液晶モニターを上側にチルトさせた状態です。上側には-85°までチルトします。
液晶モニターを下側にチルトさせた状態。こちら側には45°までとなります。なお、X-M1やX-A1では90°までチルトさせることが可能でした。
液晶モニターのチルト構造部。ボディに接する軸と、液晶パネルの接続部との2つの軸で回転するようになっています。
ボディ下部にある縦位置バッテリーグリップ用接点カバーを開いた状態。別売の縦位置バッテリーグリップVG-XT1を装着する時に使用します。取り外したカバーはグリップ内に格納することができるようになっています。
ボディ下部のバッテリー室カバーを開いた状態。X-T1ではバッテリーのみが格納されます。側面にはバッテリー挿入方向のガイダンスが記載されています。
バッテリーを挿入しつつある状態。最近のバッテリーパックにはバッテリー取り外しツマミと同じオレンジ色が印刷されていますので、それを合わせる向きで挿入します。
ボディ左側面にある外部接続端子カバーを開いた状態。上からマイク/リモートレリーズ端子、HDMIミニ端子、マイクロUSB端子となります。防塵防滴ボディのため、蓋部分に簡易なパッキンが付けられています。
ボディ右側面にはメモリーカードスロットが設けられています。挿入方向のガイダンスシールが貼付されています。
メモリーカードを挿入しつつある状態。ラベル面が液晶モニター側を向く向きで挿入します。
クリップオンフラッシュEF-X8を装着した状態。この向きではOFF状態となります。
クリップオンフラッシュEF-X8を上に向けると照射可能となります。かなり高い位置となりますので、レンズによるケラレは発生しにくいと思います。
クリップオンフラッシュEF-X8の後ろ側。機種名の下にあるボタンを押すと、アクセサリーシューから取り外すことができます。
キットレンズのXF18-55mmレンズを装着した状態。実物は写真で感じるよりもコンパクトで、ぎっしりと凝縮した高級感を感じると思います。
クリップオンフラッシュEF-X8を照射状態にしたところ。ISO200時のガイドナンバーは11ですので、広角端F2.8では4m程度まで有効です。
付属するフードを装着した状態。精悍なフォルムだと思います。
液晶モニターに表示させたところ。液晶パネルは3型104万ドットのパネルで、アスペクト比はイメージセンサーと同じ3:2です。電子水準器やヒストグラムなどの表示要素を個別にON/OFF設定できるようになっています。
ファインダーをメインに使う場合には、このような設定内容を表示させることも可能です。
新しい表示モードとして2画面表示が可能になりました。右側にはフォーカス部分を拡大して表示します。
同じ状態での電子ビューファインダーの表示内容。電子ビューファインダーも、フル画面(この状態です)、ノーマル画面、2画面の切換が可能です。フル画面の場合、被写体表示部にも情報がオーバーラップされます。
電子ビューファインダーでノーマルモードにした状態。被写体の表示部は一回り小さくなりますが、基本的な情報は外側に表示されますので、被写体を細かくチェックすることが可能です。
同じく電子ビューファインダーで2画面表示をさせた状態。こうした画面を表示できるのは電子ビューファインダーのメリットだと思います。
カメラを縦位置にすると、表示される情報も縦方向に回転します。細かい点ですが見えやすい工夫だと思います。
X-T1のボディ単体での重さの実測値は、386.5gでした。メーカー公表値は390gとなっています。
メモリーカードとバッテリーをつけた状態でのX-T1の重さは、実測値で435.5gでした。使うメモリーカードによって重さは異なりますが、メーカー公表値は440gとなっています。 Sponsored Links 富士フイルム X-T1の付属品をチェック
付属するバッテリーチャージャーBC-W126。NP-W126の充電には、最大で約150分かかります。
コンセントとの接続には、付属するACケーブルを用います。可搬性を考えると、できればウォールマウントアダプター等も添付されることが望ましいと思います。
付属するACケーブル。出荷先の電源環境に応じて異なるケーブルが添付されるものと思われます。
バッテリーパックNP-W126。7.2V 1200mAhで、静止画で約350枚の撮影が可能です。バッテリーシステムは、X-Pro1をはじめ多くの機種で採用されているものです。
バッテリーパックには挿入方向のガイダンスとなるオレンジ色の指標が印字されています。この指標が印字されるようになったのは、X-M1あたりからだと思います。
付属するショルダーストラップ。同梱されているストラップとしては高級感があると思います。
付属するストラップリング。同梱されている取り付け補助具を使って、カメラ側面両側のストラップ取付部に装着します。
ストラップリングがボディにすれないよう、ストラップリングカバーも付属します。ストラップを取り付けるときには、黒い面がカメラ側になるようにはめ込みます。
ストラップ取付金具をボディに装着するための取付具が付属します。最初からボディに装着されている方が手間がかかりませんが、ケースによってはケース側にストラップが付属しているものもありますので、こうなっているのかもしれません。
付属するクリップオンフラッシュEF-X8。表面処理も含め丁寧に作られている感じを受けます。
表示面は固定式で、ISO200時のガイドナンバーは11となります。
照射位置に開くと、仕様が印字されたラベルが見えます。個別にS/Nも振られています。
ボディマウント部に装着されているボディキャップ。
ボディキャップの裏面には爪がつけられており、マウント部のバヨネットを活用して固定する構造となっています。 |
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