30倍ズームを搭載したシンプル軽量機 【キヤノン PowerShotSX400IS】
キヤノンから高倍率ズームの新型機PowerShotSX400ISが登場しました。型番から見ると、2012年9月に登場したPowerShotSX500ISの下位機であるように思われますが、すでにSX500ISの店頭在庫もかなり少なくなっていますし、位置づけ的には新しいシリーズとも言えるかもしれません。
イメージセンサーは有効1600万画素1/2.3型CCDで、SX400ISと同時にリリースされたIXY130やPowerShotSX500ISと同等のものと思われます。また、レンズも24-720mm相当F3.4-5.8ですので、カメラとしての基本性能はSX500ISを踏襲しているようです。ただし、画像処理エンジンはDIGIC4からDIGIC4+に進化しています。
上位機となるPowerShotSX500IS。有効1600万画素CCDに24-720mm相当F3.4-5.8という仕様は共通です。
PowerShotSX400IS(左側)とSX500IS(右側)。イメージセンサーやレンズが同等のため、ボディサイズもほぼ同じとなっています。
PowerShotSX400IS(左側)とSX500IS(右側)。液晶パネルはどちらも3型ですが、SX500ISは46万ドットであったのに対し、SX400ISは23万ドットとなっています。インターフェースも簡略化されており、コントロールホイールが省略されています。
PowerShotSX400IS(左側)とSX500IS(右側)。ボディ上面では、モードダイヤルの有無が大きな違いです。SX400ISはシンプルな操作系になっています。
PowerShotSX400ISの主な特長は次の通りです。
- イメージセンサーは有効1600万画素1/2.3型CCDセンサーでPowerShotSX500ISと同じです。
- 画像処理エンジンはDIGIC4からDIGIC4+に進化しています。
- レンズは24-720mm相当F3.4-5.8と同じです。
- モードダイヤルやコントロールホイールが省略されるなど、SX500ISよりもシンプルなインターフェースとなっています。
- 引き続きWi-Fiは非搭載です。
- 手ぶれ補正機能も搭載されており、シーンを判断して手ぶれ補正機能を切り替える「マルチシーンIS」も選択可能です。
- 液晶モニターは3型23万ドットで、SX500ISの3型46万ドットよりも画素数は少なくなっています。
- 動画機能はHD(25fps)で同じです。
- ボディサイズは概ね同じですが、重さは約30g程度軽くなっています。
基本的には、PowerSHotSX500ISのインターフェースをシンプルにするとともに、新世代の画像処理エンジンを搭載したのがPowerShotSX400ISと言えます。とはいえ、同じイメージセンサーに28-448mm相当F3.5-5.9の光学16倍ズームを搭載したSX170ISや、SX400ISと同じレンズに有効1200万画素CMOSセンサー、Wi-Fiも内蔵したPowerSHotSX510HSとは、各々カバーするターゲット層が異なっており、ユーザー層の拡大にも役立つものと思われます。
PowerShotSX400ISの発売は8月7日の予定で、SX500ISスタート時と同等レベルとなる2万5千円前後でのスタートとなりそうです。現時点では、SX500ISは2万3千円程度、SX170ISは1万3千円前後、SX510HSは1万8千円前後となっていますので、悩ましいところかもしれません。
( by Inaba Kunio)
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