パナソニック LUMIX DMC-LF1を開封する
電子ビューファインダーを内蔵したスタイリッシュな高級コンパクト、LUMIX DMC-LF1が発売開始となりました。このタイプのデジカメは少ないため、どのように市場が反応するか、パナソニック以外のメーカーもかたずをのんで見守っているのではないかと思います。
ボディカラーはブラック一色のみで、店頭での実売価格は4万1千円前後となっています。予想価格は5万円程度とされていましたので、それよりもやや安価でのスタートとなりました。ちなみに2012年8月発売開始時のDMC-LX7は5万5千円程度でしたので、それと比較しても買いやすい価格と言えます。
LUMIX DMC-LF1のパッケージ。パッケージは拍子抜けするほどコンパクトです。ボディ内充電対応により、バッテリー関係の付属品を少なくできたことがプラスに働いているのかもしれません。
外箱を開けると、使用説明書やCD-ROMなどが入っており、その下にカメラ本体や付属品が置かれています。左側の白い梱包がカメラ本体です。
DMC-LF1の付属品です。左上より取扱説明書、CD-ROM、Wi-Fi接続ガイド、ハンドストラップVFC4297、USB接続ケーブルK1HY08YY0034、ACアダプターVSK0771、バッテリーパックDMW-BCN10。付属する取扱説明書は64ページの簡易版で、詳細版となる『活用ガイド』(293ページ)はCD-ROMの中にPDFファイルとして置かれています。カメラのクラスを考えると、やはり活用ガイドも紙で同梱することが望ましいと思います。
なお保証書は取扱説明書の最終ページに印刷されています。
パナソニック LUMIX DMC-LF1の本体をチェック
ボディ前面。シンプルなデザインで半艶のブラック塗装が落ち着いた雰囲気となっています。
液晶モニター側。電子ビューファインダーが設けられていますが、液晶パネルは3型92万ドットのものが搭載されています。DMC-LX7のようなダイヤルはありませんが、MENU/SETボタンの外側がコントロールダイヤルとして機能します。
ボディ上面。大型のモードダイヤルが目立ちます。ボディ上面のスペースが狭いため、DMC-LX7のようなアクセサリーシューはありません。
ボディ底面。三脚用の穴はボディ中央部からシフトされています。バッテリー室蓋の右にある4つの穴はスピーカー用のものです。購入した本体のS/Nは2xxxでした。ボディ本体は日本製。言語は日本語のみのためか、シールにも日本語で印字されています。
ボディ左側面。中央部にあるのはストラップ取り付け部です。反対側にも設けられており、両吊りに対応しています。右下にはNFCアンテナが内蔵されています。
ボディ右側面。こちら側には外部接続端子が置かれています。その上にあるのは右側面側のストラップ取り付け部です。
ボディ左肩のLUMIXのロゴ。刻印された中に白いインクが流し込まれています。
ボディ右下にあるLマーク。ライカ(LEICA)ブランドのレンズ搭載を示すものです。
ランプ部の左側がフラッシュ発光部で、その右にあるのがセルフタイマーランプとAF補助光を兼ねるランプです。内蔵フラッシュのガイドナンバーは明示されていませんが、広角端では最大で7mまで、望遠端では2.3mまで照射可能です。
レンズ部の外周にはアルミ削り出しのコントロールリングが置かれています。パナソニックのデジカメでは珍しいですが、キヤノンのPowerShotS110やソニーDSC-RX100等でも採用されています。
軍艦部右側のメインコントロール部。電源ボタンは窪みの中にあるため、誤操作が起こりにくくなっています。シャッターボタンの同軸にズームレバーがあります。ズーム動作はレンズ外周部のコントロールリングに割り当てることも可能で、その場合には28mm、35mm、50mm、70mm、90mm、135mm、160mm、200mmのステップズーム動作となります。
軍艦部中央にはステレオマイクが設けられています。その下にあるロゴは印字です。
ファインダーと液晶モニターを切り替えるLVFボタンとWi-Fiボタン。その右にあるランプは、充電時には赤色に、Wi-Fi ON時には青色に点灯します。
液晶モニター側のコントロール部。コントロールダイヤルはパナソニックのカメラでは珍しいですが、キヤノンPowerShotS110や富士フイルムXF1、ソニーDSC-RX100などでも採用されています。親指部分のグリップは、見た目よりもしっかりと指に吸い付くため、ホールド感の向上に役立っています。
DMC-LF1のポイントである電子ビューファインダー接眼部。液晶モニターとの切り替えは、右側に見えるLVFボタンによって行います。コストやスペースの問題はありますが、やはりアイセンサーの搭載が望ましいと思います。
電子ビューファインダーには視度調整ダイヤルが設けられています。調整幅は-4〜+4diopteです。
LUMIX DMC-LF1の電子ビューファインダー。0.2型20万ドットのパネルが使用されています。表示部は小さく、画素数もやや粗い感じがしますが、反応速度が速いため、もたつきは感じません。
ボディ右側面にある外部接続端子。上がHDMIマイクロ端子で、下がAV OUT/DIGITAL端子です。ボディ内充電時にも下側の端子を使用します。
ボディ底面のバッテリー室カバーを開いた状態。バッテリーとメモリーカードの挿入方向のガイダンスが刻印されています。
バッテリーとメモリーカードを挿入しつつある状態。メモリーカードはラベル面が液晶モニター側となります。
本体のみの重量は実測で170.3gでした。メーカー公称値は170gです。
バッテリーとメモリーカードを含む重さは実測値で191.6gでした。使うメモリーカードによって左右されますが、メーカー公称値は192gです。
電源をオフにした状態ではレンズはボディ内に沈胴しています。
電源を入れると沈胴しているレンズが伸長します。写真は広角端28mm相当時です。一番短くなるのは35mm相当時で、写真の状態よりもわずかながら短くなります。なお、電源OFF時のズーム位置を記憶させることも可能です。
写真は望遠端の状態で、この時にレンズ長は最長となります。
液晶パネルは3型92万ドットですが、アスペクト比は3:2のため、最大サイズの画像を表示させると両側が黒いラインとなります。写真は水準器とヒストグラムを表示させています。
DMC-LF1(左側)とPowerShotS95(右側)。スタイリッシュな高級コンパクトであるキヤノンPowerShotS95との比較です。S95の方がわずかに小さいですが、ほぼ同じサイズです。
DMC-LF1(左側)とPowerShotS95(右側)ボディ本体はDMC-LF1の方が薄く仕上げられています。
DMC-LF1(左側)とPowerShotS95(右側)。どちらも3型の液晶パネルですが、アスペクト比が異なるためS95の方が画像を大きく表示させられます。静止画主体のデジタルカメラの場合、基本的にはイメージセンサーと同じアスペクト比の液晶パネルが望ましいと思いますが、LF1のファインダー接眼部を見ると、3:2のパネルでもやむを得ないかもしれません。
DMC-LF1(左側)とPowerShotS95(右側)。メーカーは異なりますが、背面液晶側のインターフェースは似ています。
バッテリー関係をチェック
DMC-LF1はボディ内充電に対応しているため、ACアダプターVSK0771が付属しています。
側面には、USB接続ケーブルK1HY08YY0034接続用のコネクター部があります。
バッテリーパックDMW-BCN10。容量は3.7V 950mAhで、静止画で最大250枚、動画では70分の撮影が可能です。DMC-LF1と一緒に発売された新型であり、現時点ではバッテリーチャージャーはオプションでも用意されていません。
LUMIX DMC-LF1の付属品をチェック
USB接続ケーブルK1HY08YY0034。充電やパソコン、プリンター等との接続に使用します。
ハンドストラップVFC4297。比較的しっかりした作りですが、DMC-LF1のボディは両吊りにも対応していますので、予算に余裕があればボディケース・ストラップキットDMW-CLF1なども検討されることをお勧めします。
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