【一口コラム】チルト液晶とEVFに対応した新型RX100
2012年6月15日に発売となったDSC-RX100は、コンパクトなボディに大型1型センサーを搭載したカメラとして、デジカメの新しい分野を切り開きました。monoxAwards2012でも高級コンパクト部門で大賞に選んだことは記憶に新しいです。
DSC-RX100の後継機がどのような形で出てくるかは、ネット上でも様々な意見がやり取りされていましたが、実際に登場したマーク2はDSC-RX100の正常進化モデルという気がします。
まずは、DSC-RX100からどのように進化したのかを見てみます。
- イメージセンサーは有効2020万画素1型CMOSですが、裏面照射型に変わることでノイズが1段程度軽減されているようです。なお、このサイズの裏面照射型CMOSは、DSC-RX100M2が世界初です。
- 設定できるISO感度も、ISO6400からISO12800へと1段分拡張。
- レンズはDSC-RX100と同じ28-100mm相当F1.8-4.9。最短撮影距離も広角端で5cm、望遠端では55cmと同じ。
- Wi-FiとNFCを搭載。スマートフォンでのリモート操作にも対応。
- 液晶パネルは3型123万ドットで同じ。上方向84°、下方向45°のチルト稼働に対応。
- マルチインターフェースシューを搭載。外付電子ビューファインダーFDA-EV1MKやストロボ等に対応。
- ボディサイズは、DSC-RX100から厚さのみ2.4mm増。重さも41g増。
DSC-RX100M2(左側)とDSC-RX100(右側)。正面からみたボディサイズは同じです。新たにオプションとしてアタッチメントグリップAG-R1も登場しましたが、これはRX100にも対応しています。
DSC-RX100M2(左側)とDSC-RX100(右側)。ボタン類のインターフェースも同じですが、液晶モニターがチルト稼働に対応しています。
DSC-RX100M2(左側)とDSC-RX100(右側)。液晶モニターがチルト化されたことで、ボディ厚が増していることがわかります。
マーク2への進化ポイントは、やはり液晶モニターのチルト化とWi-Fi搭載、そして電子ビューファインダーに対応したことだと思います。液晶モニターがチルト化されたことでボディ厚や重さが増していますが、使い勝手の点ではやはり大きなメリットと言えます。
新たにチルト稼働に対応した液晶モニター。
また、マルチインターフェースシューが搭載されたことで、外付EVFやストロボに対応した点も、使い方によっては大きな進化です。対応しているFDA-EV1MKは0.5型235万ドットの高精細タイプで、90度までのアングルをとることもできます。
DSC-RX1にも対応している電子ビューファインダーFDA-EV1MK。
メーカーの店頭予想価格は7万5千円ですが、すでに店頭では7万円弱で予約も受け付けているようです。DSC-RX100の発売時価格は6万5千円前後でしたので、機能強化された分、やや高めでのスタートと言えます。なおDSC-RX100の実売価格は4万円台となっていますので、進化ポイントが気にならないようでしたら、しばらくは併売されるDSC-RX100の選択もありだと思います。
( 記)
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