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特集 シグマ DP2 Quattro

シグマ DP2 Quattro ~新世代Foveon搭載の高級コンパクト

シグマ DP2 Quattro by Inaba Kunio   新世代Foveonセンサー搭載の高級コンパクト 評価:5.0
シグマ  DP2 Quattro SIGMA

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1.シグマ DP2 Quattroの位置づけと概要


 解像力をさらに強化した高級コンパクト

 シグマ DP Quattroシリーズを目にしたとき、まず印象に残ったのは独特の形状です。一般のデジタルカメラでは、グリップ部分はボディ前側に張り出していますが、DP Quattroでは後ろ側に突出しています。前側にはレンズが、後ろ側にはグリップが張り出し、さらに横に長いボディ形状からは、「小型化を重視するユーザーだけではないはず」という声が聞こえてきそうです。また、新構造のFoveonセンサーについても、「1画素でRGBすべての色情報を取得する」という今までのコンセプトから見れば大きな方向転換にも見えます。

 これらの大胆なアプローチは、シグマだから取り得たのかもしれません。

→発売前の記事一口コラム:「すべてを一から開発」した新世代DP


シグマ DP2 Merrill

DPシリーズとしては二世代目となるDP2 Merrill。デザインは概ね初代DPを踏襲しています。

 DP2 Quattroの主な特徴は、次のとおりです。
  • イメージセンサーは新設計の有効29メガ画素APS-CサイズFoveon X3 ダイレクトイメージセンサーです。従来のFoveonセンサーは3層とも同じ画素数でしたが、Quattroでは対物側のブルー層が2000万画素、その下にあるグリーン層とレッド層は各々490万画素になっています。ブルー層では、色情報とともに輝度情報も取り込みます。こうした構造に変えることで、30%の解像力向上とデータ容量削減を実現したとのことです。
  • 同様に画像処理エンジンもTRUE IIIに進化しました。
  • レンズは30mmF2.8で、6群8枚構成の単焦点レンズです。仕様上は共通していますが、設計自体は新たにされています。
  • ボディサイズは横に長くなり、グリップ部を含め奥行きも増しています。重さは約65g増えています。
  • 液晶モニターは3型92万ドットと同じです。
  • DP2 Merrillも動画はVGAまででしたが、 Quattroでは動画撮影機能自体が省かれています。
  • 手ぶれ補正やWi-Fi等の機能も非搭載となっています。

シグマ DP2 Quattro
 後ろ側に大きく張り出した特徴的なグリップ形状。グリップ内にはバッテリーが格納されています。


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 DP2 Quattroの魅力は?

 今回、新方式のイメージセンサーが搭載されたことで、どこまで描写性能が向上したのかが一番の注目点でした。実際にテストしてみて、DPシリーズの「売り」であった解像感がさらに向上したことが確認できました。これは画素数が増えたこともプラスに働いていると思われますが、新方式のセンサーや画像処理エンジンによるところも大きいのではないかと推察されます。

 また、もう一つ印象に残ったのは、画面周辺部を含めて全体的に鮮明度が上がったということです。レンズ自体のスペックは変わっていませんが、シグマが「一から開発しなおした」というだけのことはあると思いました。絞り開放から、画面全域で高い解像力を示しましたので、センサー+画像処理エンジン+レンズのすべてが進化したのだと感じました。

シグマ SIGMA DP2 Quattro vs DSC-RX100M3
 DP2 Quattro(左)とソニー サイバーショット DSC-RX100M3(右)。一般的な高級コンパクトと比べると、大きさにはかなり差があります。

 ボディサイズや高感度性能、動画撮影機能など、一般的な高級コンパクトと比較すると、DP2 Quattroにかけている部分は決して少なくありません。しかし、DP2 Quattroが示した高い解像力を目にすると、このカメラでしか撮ることができない写真があることを確信させられます。

 それでは、シグマの新世代DPシリーズ、DP2 Quattroの実力をテストしてみたいと思います。


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2.シグマ DP2 Quattroを開封し外観をチェック


 シグマ DP2 Quattroを開封する

 6月27日、新世代のDP、Quattroシリーズの第一弾であるDP2 Quattroが発売開始となりました。店頭でのスタート価格は9万9千円前後でしたので、2012年7月に登場したDP2 Merrillの9万円前後と比べると、少々高めとなっていますが、APS-Cサイズのイメージセンサーを搭載した高級コンパクトとしては、平均的な価格と言えます。

 なお、Merrillシリーズの店頭在庫も比較的潤沢にありますので、おそらくQuattroシリーズが完成するまでは併売されるものと思われます。

SIGMA DP2 Quattro

 DP2 Quattroのパッケージ。白を基調としたパッケージはMerrillシリーズと同じですが、Quattroではケースにカメラ本体の写真が印字されています。カメラ本体が大きいため、コンパクトカメラのパッケージとしては大きい方だと思います。

SIGMA DP2 Quattro

 蓋を開けると、3つのケースが姿を現します。一番上がカメラ本体、真ん中の細長いケースが取扱説明書類、下側が付属品関係です。本体の上に見える紙はシール状のもので、保証書に貼付できるようになっています。

SIGMA DP2 Quattro

 DP2 Quattroの付属品です。左上より取扱説明書、ストラップ、USBケーブル、ストラップ取付け用バッテリーケース、バッテリーチャージャーBP-51、ACケーブル、バッテリーパックBP-51、バッテリー識別シール。
 バッテリーが標準で2個付属するのも、Merrillシリーズと同じですが、バッテリー持続性自体は強化されています。
 なお、ソフトウェアはシグマサイトからダウンロードすることになります。


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 シグマ DP2 Quattroの本体をチェック

SIGMA DP2 Quattro

 DP2 Quattroのボディ前面。横に長い斬新なデザインです。今までのDPシリーズはオーソドックスな形状だっただけに、Quattroのデザインは他のカメラにはない特長となっています。動画撮影機能には対応していませんが、レンズの右側にマイクが設置されています。

SIGMA DP2 Quattro

 DP2 Quattroの液晶モニター側。ボタンの位置は変わっているものもありますが、基本的なインターフェースはMerrillシリーズのものを踏襲しています。手前側に大きく張り出したグリップ部はホールド性能を向上させています。3型92万ドットの液晶モニターはレンズ光軸上に置かれています。

SIGMA DP2 Quattro

 DP2 Quattroのボディ上面。細長いボディ部に大型のグリップが設けられています。ボディ左上に見えるイメージセンサー指標を見ると、レンズ部のすぐ後ろにセンサーが置かれていることがわかります。

SIGMA DP2 Quattro

 DP2 Quattroのボディ底面。三脚用の穴はレンズ光軸上に置かれています。左側には単独のバッテリー室が設けられています。レンズ下部に「MADE IN JAPAN」の文字が刻印されています。

SIGMA DP2 Quattro

 DP2 Quattroのボディ左側面。ボディ部にはSDメモリーカードスロットとUSB端子が置かれており、ゴム製のカバーが付けられています。レンズの左側にはS/Nが刻印されています。レンズ鏡胴にはフォーカスリングも設けられています。



SIGMA DP2 Quattro

 DP2 Quattroのボディ右側面。バッテリー室が内蔵されている大型のグリップが印象的です。ストラップ取付け部はバー方式となっています。

SIGMA DP2 Quattro

 DP2 Quattroのレンズ前面。30mmF2.8、最短撮影距離28cm、フィルター径58mmといった基本仕様が印字されています。レンズの10時方向にあるランプはセルフタイマーとAF補助光を兼ねるものです。

SIGMA DP2 Quattro

 DP2 Quattroのdp2ロゴ。刻印された中に白いインクが流し込まれています。シンプルでスタイリッシュなデザインだと思います。グリップ部分には滑り止めのゴムが貼付されています。

SIGMA DP2 Quattro

 DP2 Quattroの特徴的なグリップ部。他のカメラにはない特徴的なデザインです。

SIGMA DP2 Quattro

 グリップ部分のメインコントロール部。基本的なインターフェースはMerrillのものを踏襲しています。QSボタンは引き続き搭載されており、このボタンを押すと項目設定一覧画面が表示されます。

SIGMA DP2 Quattro

 Merrillシリーズではシャッターボタンの同軸にだけコントロールダイヤルが置かれていましたが、Quattroではさらにもう一つダイヤルが追加されています。ダイヤルが1つと2つでは、操作性は大きく異なります。
 ボディ上面には、電源ボタンとMODEダイヤルも設置されています。


SIGMA DP2 Quattro

 液晶モニターの左側には「FOVEON X3 SENSOR Quattro」の文字が保護ガラスの下側に印字されています。左下にはメモリーカードのアクセスランプが置かれています。

SIGMA DP2 Quattro

 DP2 Quattroのボディ中央にはアクセサリーシューが置かれています。アクセサリーシュー、液晶モニター、三脚用穴がすべてレンズ光軸上に置かれている点にはシグマのこだわりを感じます。
 アクセサリーシューの左側にあるのはAFランプです。


SIGMA DP2 Quattro

 ボディ左側面にあるゴムカバーの下には、SDメモリーカードスロットとUSB端子が設けられています。

SIGMA DP2 Quattro

 SDメモリーカードを挿入しつつある状態。ラベル面が液晶モニター側となります。


SIGMA DP2 Quattro

 DP2 Quattroのボディ下部にあるバッテリー室カバーを開いた状態。

SIGMA DP2 Quattro

 内蔵バッテリーを挿入しつつある状態。グリップ部一杯にバッテリーが入っています。

SIGMA DP2 Quattro

 グリップ部にある3つの穴はスピーカーです。

SIGMA DP2 Quattro

 ボディ単体での重さの実測値は412.5gでした。メーカー公表値は410gとなります。

SIGMA DP2 Quattro

 バッテリーとメモリーカードを挿入した状態での重さの実測値は464.5gでした。

SIGMA DP2 Quattro

 液晶モニターは3型92万ドットのパネルで、タッチ操作には対応していません。アスペクト比は4:3ですので、最大サイズの静止画撮影時には下部は情報表示エリアとなります。写真は電子水準器とヒストグラムも表示させた画面です。右下の数字「7」は連続撮影可能枚数を示しています。

SIGMA DP2 Quattro

 シグマ DP2 Quattroとソニー サイバーショット DSC-RX100M3を比べると、ボディサイズがかなり違うことがわかります。

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 シグマ DP2 Quattroの付属品をチェック

SIGMA DP2 Quattro

 付属するACアダプターBC-51。Quattroシリーズ専用品となります

SIGMA DP2 Quattro

 コンセントとの接続には付属するACケーブルを使用します。可搬性の点ではウォールマウントアダプター等が添付されると良いと思います。

SIGMA DP2 Quattro

 付属するACケーブル。出荷先の電源状況に応じたケーブルが添付されるようです。

SIGMA DP2 Quattro

 付属するリチウムイオンバッテリーBP-51。容量は7.2V 1200mAhで、Quattroシリーズ専用品となります。最大で静止画200枚の撮影が可能です。ボディには2個付属しています。

SIGMA DP2 Quattro

 バッテリーを識別するためのシールが付属しています。フィールドでの使用を考えた心遣いであると思います。

SIGMA DP2 Quattro

 付属するUSBケーブル。カメラ側にはフェライトコアが付けられています。端子はミニ端子となります。

SIGMA DP2 Quattro

 付属するストラップ。比較的高級感のあるつくりとなっています。

SIGMA DP2 Quattro

 付属するバッテリーホルダー。予備のバッテリーを持ち運ぶためのケースで、バッテリー2個での運用を前提にした付属品です。

SIGMA DP2 Quattro

 バッテリーホルダーの裏側にはストラップに取り付けるための穴があけられています。

SIGMA DP2 Quattro

 付属するレンズキャップLCF-58III。つまみ部分が内側にある新型タイプとなります。表面には艶消しの処理が施されており、高級感があります。

SIGMA DP2 Quattro

 レンズキャップの裏側。58mm径のレンズに適合しています。

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3.シグマ DP2 Quattroの描写性能はどうか?


 描写力チェック1:高感度性能

 サイバーショットDP2 Quattroの基本感度はISO100で、ISO6400まで設定可能となっています。拡張設定には対応していません。

 カメラ内にノイズ低減処理の設定項目は用意されていませんが、パソコンでのRAW現像時に設定を変えることは可能となっています。

 DP2 Quattroに搭載されているAPS-C型イメージセンサーの画素数は有効29メガ画素のもので、RAWでの最大記録サイズは5,424×3,616となります。DP2 Merrillでは4,704×3,136でしたので、概ね3割程度画素数が増えています。

 カメラ内で記録したJPEG画像(アスペクト比3:2、HIGH)を見ると、ISO400まではほとんどノイズ感がなく、ISO800になると僅かながらノイズが目立ってきますが常用可能なレベルであると思います。ISO1600になるとノイズとともに解像感の低下も目立ってきますが、パソコン側で現像(設定変更なし。圧縮率最低)したものであれば、なんとか活用できるレベルになっています。このあたりはMerrillと似た傾向であると感じました。

 設定できる高感度側はISO6400までと同じですが、PC内で現像した画像を見るとMerrillよりは崩れ方が少ないように思います。常用するには厳しいレベルであることには変わりませんが、画素数が増えたにもかかわらず高感度性能はやや向上していると感じました。

 下記のサンプルは、カメラ内で記録したJPEG画像(HIGH)とパソコン内で現像したJPEG画像(設定変更なし、圧縮率最低)を比較したものです。低感度側ではあまり違いはありませんが、ISO800以上で撮影する場合にはできるだけパソコン内で現像した方が高画質の画像を得られると思います。

 下記の切出画像はほぼ等倍ですが、クリックすると全体画像が表示されますので、あわせて比較をしていただければと思います。

SIGMA DP2 Quattro ISO200
サンプル画像。左下の赤枠の部分を切り出しています。
画像をクリックすると、元画像の全体が開きます。

ISO100
(「カメラ内記録JPEG」「PC内現像JPEG」)
シグマ  DP2 Quattro SIGMA シグマ  DP2 Quattro SIGMA

ISO200
(「カメラ内記録JPEG」「PC内現像JPEG」)
シグマ  DP2 Quattro SIGMA シグマ  DP2 Quattro SIGMA

ISO400
(「カメラ内記録JPEG」「PC内現像JPEG」)
シグマ  DP2 Quattro SIGMA シグマ  DP2 Quattro SIGMA

ISO800
(「カメラ内記録JPEG」「PC内現像JPEG」)
シグマ  DP2 Quattro SIGMA シグマ  DP2 Quattro SIGMA

ISO1600
(「カメラ内記録JPEG」「PC内現像JPEG」)
シグマ  DP2 Quattro SIGMA シグマ  DP2 Quattro SIGMA

ISO3200
(「カメラ内記録JPEG」「PC内現像JPEG」)
シグマ  DP2 Quattro SIGMA シグマ  DP2 Quattro SIGMA

ISO6400
(「カメラ内記録JPEG」「PC内現像JPEG」)
シグマ  DP2 Quattro SIGMA シグマ  DP2 Quattro SIGMA


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 描写力チェック2:歪曲収差

 シグマ DP2 Quattroは、30mmF2.8(35mm換算では45mm相当)の単焦点レンズを搭載しています。レンズ自体のスペックはDP2 Merrillと同じ6群8枚ですが、シグマによると「あらゆる要素を見直し、一から開発しなおした」とのことです。

 下記のテストデータは絞り開放時のものですが、歪曲収差も概ね良好に補正がされており、周辺光量の低下も気にならないレベルに抑えられています。単焦点レンズとして高い描写性能であると言えます。

 なお、カメラ内にレンズの収差補正に関する設定項目はありません。

30mmF2.8(45mm相当)
シグマ  DP2 Quattro SIGMA


 描写力チェック3:解像力

 解像力テストでは、イメージセンサーとレンズの両方の実力が試されることになります。いつもの通りISO12233準拠チャートを使用して解像力チェックを行いました。30mmF2.8の単焦点レンズということで、解像力の点でも絞り開放から極めて高い実力を発揮しました。

 DP2 Quattroに搭載されているイメージセンサーは新設計のものであり、最上層にあるB(ブルー)層と比べるとG(グリーン)層、R(レッド)層の画素数は各々1/4となっています。このことが解像感の低下につながるのではないかと危惧しましたが、実際のテスト結果を見るとMerrill以上に解像感が向上しています。特にF16まで絞った状態でも2500本のラインが識別可能であり、絞り込んだ時の解像感の低下が見られたMerrillとの違いを確認しました。

 画像自体は中心部から周辺まで極めて良好でしっかりしたものとなっています。DP2 Merrillの画像周辺部はわずかながら甘くなっていたことを考えると、確かにレンズ自体も進化したのだと思います。

 なお、下記のテストチャートは、中央部と左上を切り出したものです。画像は等倍ですが、クリックすると元データ全体も表示されます。


ISO12233準拠チャート。中央と左上の赤枠の部分を切り出
してある。画像をクリックすると、元画像の全体が開きます。

30mm F2.8 (35mm換算45mm相当)
シグマ  DP2 Quattro SIGMA シグマ  DP2 Quattro SIGMA

30mm F4 (35mm換算45mm相当)
シグマ  DP2 Quattro SIGMA シグマ  DP2 Quattro SIGMA

30mm F5.6 (35mm換算45mm相当)
シグマ  DP2 Quattro SIGMA シグマ  DP2 Quattro SIGMA

30mm F8 (35mm換算45mm相当)
シグマ  DP2 Quattro SIGMA シグマ  DP2 Quattro SIGMA

30mm F11 (35mm換算45mm相当)
シグマ  DP2 Quattro SIGMA シグマ  DP2 Quattro SIGMA

30mm F16 (35mm換算45mm相当)
シグマ  DP2 Quattro SIGMA シグマ  DP2 Quattro SIGMA



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 機能チェック(おまけ):連続撮影枚数

 シグマによると、DP2 Quattroの連写性能は次の通りです。

  • 画像サイズS-HI、HIGH時:最高3.7コマ/秒。 7枚まで撮影可能。
  • 画像サイズLOW時:最高4.5コマ/秒。 14枚まで撮影可能。
 なお、S-Hi時はJPEGフォーマットでのみ撮影可能です。

 使用したメモリーカードは高速タイプのものです。
 (SanDisk ExtremePro Class10 Read 95MB/s Write 90MB/s)

【DP2 Quattroの連写性能と連続撮影可能枚数】
RAW+JPEG RAW JPEG(FINE)
画像サイズ
S-HI
 3.7コマ/秒で7枚連写。約8秒後に13枚目が撮影され、その後は概ね3.7秒に1枚のペースで容量一杯まで連写。
画像サイズ
HIGH
 3.7コマ/秒で7枚連写。約9秒後に8枚目が撮影され、その後は概ね3秒に1枚のペースで容量一杯まで連写。  3.7コマ/秒で7枚連写。約9秒後に8枚目が撮影され、その後は概ね3秒に1枚のペースで容量一杯まで連写。  3.7コマ/秒で7枚連写。約5秒後に8枚目が撮影され、その後は概ね2.8秒に1枚のペースで容量一杯まで連写。
画像サイズ
LOW
 4.6コマ/秒で12枚連写。約6秒後に13枚目が撮影され、その後は概ね1.7秒に1枚のペースで容量一杯まで連写。  4.6コマ/秒で12枚連写。約6秒後に13枚目が撮影され、その後は概ね1.7秒に1枚のペースで容量一杯まで連写。  4.6コマ/秒で12枚連写。約3秒後に13枚目が撮影され、その後は概ね1.7秒に1枚のペースで容量一杯まで連写。

 ※上記のテスト結果は、撮影環境や被写体によっても左右されます。

 DP2 Quattroの連写性能は、記録フォーマットに関わらず画像サイズHIGHでは3.7コマ/秒で7枚、画像サイズLOWでは4.6コマ/秒で12コマの連続撮影が可能でした。概ね、最近の高級コンパクトと同等レベルの連写性能であると思います。

 バッファー容量がフルになったあともそのまま連写が可能ですが、次のコマが撮影できるまでに3~9秒の時間が必要でした。その後は、1.7~3秒ごとに1枚の撮影ができますが、連写性能と言うことではバッファーメモリーが一杯になるまでが勝負となりそうです。





4.結局、DP2 Quattroは「買い」か?


 独断 素晴らしい!smile ポイント 
  • 有効26メガ画素(5,424×3,616)のイメージセンサー。
  • 従来機種よりもさらに向上した解像力。
  • 画面全体にわたり高い描写性能を示した単焦点レンズ。
  • 向上したレスポンス。
  • 極めて良好なホールド感で安定的に構えることができるグリップ形状。
  • 強化されたバッテリー持続力。
  • カメラ内で現像されたJPEG画像の品質が向上。
  • ダブルコマンドダイヤルの搭載など、ユーザーインターフェースが向上。
  • 高級コンパクトとしては豊富なアクセサリーを用意。

 独断 もう一息!not smile ポイント 
  • 従来機種よりも強化されたものの、もう一息の高感度性能。
  • 手振れ補正機能は非搭載。
  • かなり大型のボディ。
  • 内蔵ストロボやWi-Fiなどは非搭載。
  • やや熱をもちやすいボディ。
  • カメラ内RAW現像機能は非搭載。
  • やや不安定なオートホワイトバランス。
  • 動画撮影には対応せず。
  • オプションでもEVFに非対応。


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付録.製品仕様からみた DP2 Quattroの特長


撮像素子  Foveon X3 ダイレクトイメージセンサー (CMOS)
 23.5×15.7mm
 有効画素数:約29MP
 T(トップ):5,424×3,616
 M(ミドル):2,712×1,808
 B(ボトム):2,712×1,808
 総画素数:約33MP
 ※DP2 Merrillは有効画素数約46MP (4,800×3,200×3)、サイズは同じ。
レンズ構成  6群8枚
 ※DP2 Merrillも同じ。
焦点距離  30mm(35mm換算有効画角約45mm)
 ※DP2 Merrillも同じ。
開放F値  F2.8 
絞り羽  9枚
最短撮影距離  28cm
 ※DP2 Merrillも同じ。
最大撮影倍率  1:7.6
記録媒体  SDメモリーカード / SDHCメモリーカード / SDXCメモリーカード
記録モード  ロスレス圧縮RAW(14-bit)、JPEG(Exif2.3)、RAW+JPEG
 ※DP2 Merrillは12-bit RAW。
記録画素数   RAW
  HIGH T:5,424×3,616、M:2,712×1,808、 B:2,712×1,808
  LOW T:2,704×1,808、M:2,704×1,808、B:2,704×1,808
 [21:9]JPEG
  SUPER-HIGH 7,680×3,296
  HIGH 5,424×2,328
  LOW 2,704×1,160
 [16:9]JPEG
  SUPER-HIGH 7,680×4,320
  HIGH 5,424×3,048
  LOW 2,704×1,520
 [3:2]JPEG
  SUPER-HIGH 7,680×5,120
  HIGH 5,424×3,616
  LOW 2,704×1,808
 [4:3]JPEG
  SUPER-HIGH 6,816×5,120
  HIGH 4,816×3,616
  LOW 2,400×1,808
 [1:1]JPEG
  SUPER-HIGH 5,120×5,120
  HIGH 3,616×3,616
  LOW 1,808×1,808
設定感度  ISO100~ISO6400(1/3段ステップで設定可能)
AUTO:ISO100~ISO6400の範囲で上限・下限の設定が可能。フラッシュ撮影時は下限設定値により変化
 ※DP2 MerrillもISO100-6400。
動画  非対応
 ※DP2 MerrillはVGA:640×480 (30コマ/秒)
ホワイトバランス  10種(オート、オート(色残し)、晴れ、日陰、くもり、白熱電球、蛍光灯、フラッシュ、色温度指定、カスタム)
カラーモード  11種(スタンダード、ビビッド、ニュートラル、ポートレート、風景、シネマ、サンセットレッド、フォレストグリーン、FOVクラシックブルー、FOVクラシックイエロー、モノクローム)
シャッタースピード  30-1/2000秒
 ※DP2 Merrillも同じ。
オートフォーカス  コントラスト検出方式
測距点  9点選択モード、自由移動モード(フォーカスフレーム3段階に大きさの変更が可能)
マニュアルフォーカス  フォーカスリング式。
測光方式  評価測光、中央部重点平均測光、スポット測光。
露出制御方式  (P)プログラムAE(プログラムシフト可能)、(S)シャッター優先AE、(A)絞り優先AE、(M)マニュアルの4モード
露出補正  ±3EV (1/3ステップ)
AEロック  AEロックボタンを押す
オートブラケット  ±3EV(1/3ステップ、適正→アンダー→オーバー)(順序変更可)
ドライブモード  1コマ撮影、連続撮影、セルフタイマー(2秒/10秒)、インターバルタイマー
液晶モニター  TFTカラー液晶モニター、3型92万ドット
 ※DP2 Merrillも同じ
表示言語  日本語 / 英語 / ドイツ語 / フランス語 / スペイン語 / イタリア語 / 中国語(簡体字)/ 中国語(繁体字)/ 韓国語 / ロシア語 / オランダ語 / ポーランド語 / ポルトガル語 / デンマーク語 / スウェーデン語 / ノルウェー語 / フィンランド語
インターフェース  USB/レリーズ専用端子
電源  専用リチウム充電池(Li-ion Battery Pack BP-51)、専用充電器(Battery Charger BC-51)、ACアダプターSAC-6(DCコネクターCN-21併用)別売
撮影可能枚数  200枚
 ※DP2 Merrillは97枚。
大きさ  161.4mm、67mm、81.6mm(幅、高さ、奥行き)
 ※DP2 Merrillは121.5mmx66.7mmx59.2mm
質量  410g(電池、カードを除く)
 ※DP2 Merrillは330g

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