CP+2014に向けた新製品噂情報


 いよいよ来月2月13日から16日までの4日間、CP+2014が横浜で開催されます。今年は秋にフォトキナも予定されており、多くの新製品が登場すると思われます。徐々にメーカーからも情報が出始めていますが、ここでは噂情報を含めてご紹介したいと思います。

【オリンパス】
 オリンパスは今月末に製品発表会を予定しているようですが、大型新製品としてはミラーレスカメラOM-D E-M10がリリースされる見込みです。これはOM-Dシリーズの3機種目で、2012年3月に登場したOM-D E-M5(製品レビュー)の後継機的な位置づけになるようです。ポジション的にはOM-D E-M1(製品レビュー)の下位モデルとなり、サイズ的にもE-M1より一回りコンパクトになります。E-M5のデザインを踏襲しつつ、E-M5よりもさらに小型化されるようです。注目すべき点の一つは価格で、E-M5登場時の12万円弱(レンズキット)よりも2万円程度安くなり10万円を切るものと思われます。現時点で8万円を下回っているE-M5レンズキットには及びませんが、登場から半年たったE-M1よりもさらに4万円程度安価になりますので、スタート時点としては魅力的な価格だと思います。
 また、E-M10とほぼ同時に、12-40mmF2.8、25mmF1.8、9mmF8ボディキャップ型魚眼レンズ、14-42mmF3.5-5.6新型標準ズームもリリースされそうです。標準ズームは小型化されるとともに、自動開閉キャップも用意されるようです。
 E-M10とともに、新型ネオ一眼SP-100EEやタフネスカメラも発表されるとのことで、こちらも楽しみだと思います。

【キヤノン】
 キヤノンは先日PowerShotN100を発表しましたが、これ以外にも新製品の発表がありそうです。まず、新型デジタル一眼レフとして、EOS KissX7(製品レビュー)の下位モデルが登場すると思われます。今までのローエンドは2011年3月に登場したEOS KissX50でしたので、実に3年ぶりのリリースとなります。現時点のEOS KissX7実売価格は6万円弱(レンズキット)のため、もう少し買いやすい機種を新製品で揃えることは、販売政策上も大切かもしれません。
 また、以前から噂されているEOS7Dの後継機については、CP+で発表されるという可能性もありますが、もう少々時間がかかるだろうとの情報もあります。EOS7Dが発売されたのは2009年10月ですので、待ちくたびれた方も少なくないと思います。
 コンパクトカメラでは、2012年3月に発売されたPowerShotG1X(製品レビュー)の後継機がリリースされそうです。イメージセンサーとともに、レンズや光学ファインダーも進化しているようです。他にも、ネオ一眼PowerShotSX50HSの後継機も登場するかもしれません。

【ソニー】
 一昨年あたりからアグレッシブに製品展開をし業界をリードしているソニーからも大型新製品が登場しそうです。噂によれば、先日国内でも正式発表となったNEX-3N(製品レビュー)後継機のα5000の他に、より上位クラスのEマウント機を含めた2機種が用意されているようです。また、2011年に登場したα77の後継機についても、CP+2014には間に合わなかったとしても近日中に姿を見せるものと思われます。本格的なAマウント新製品は2012年10月のα99(製品レビュー)が最後となりますので、これからのソニー戦略を占う意味でも注目すべき1台だと思います。
 また、ソニーからはEマウントの新型レンズも続々と登場しそうです。純正マウントアダプターを介せば潤沢なAマウントレンズも活用できますが、ミラーレスのコンパクト性を活かしたものや、手ぶれ補正機構を搭載するレンズのラインアップの強化はまだまだ必要ですので、こうした動きは大歓迎です。

【ニコン】
 ニコンからは2月にD3300が登場しますが、これ以外にもD4Sの展示がされるものと思われます。D4SはD4のブラッシュアップモデルで、D4をベースに高感度性能やオートフォーカスなどを改善したもののようです。
 コンパクトカメラとしては、COOLPIX AW120やP340、P600の噂があります。AW120は2013年2月に登場したアウトドアカメラCOOLPIX AW110の後継機、P330は同じく3月に登場した高級コンパクトCOOLPIX P340(製品レビュー)の後継機とみられますが、P600は新しい型番です。ネオ一眼COOLPIX P520の後継機の可能性もありますが、日本製ということですので高付加価値の新シリーズになるのかもしれません。この他にも、COOLPIX S9400S9500の後継機として、S9600とS9700もリリースされるようです。

【パナソニック】
 パナソニックからは、先日発表されたDMC-GH3をベースに4K動画に対応したモデルが登場するものと思われます。昨年、パナソニックはDMC-GX7(製品レビュー)DMC-GM1(製品レビュー)高級コンパクトのDMC-LF1(製品レビュー)など新しい切り口の製品をリリースしてきましたが、本年のCP+でどのような製品を用意しているのか、興味深いところです。

【ペンタックス】
 ペンタックスについては、レンズ関係の展示が主体になるとの噂情報があります。リコーブランドのユニット交換型カメラGXRの新ボディや、フルサイズのデジタル一眼レフについても囁かれていますが、今回のCP+で登場する可能性はあまり高くないように思います。昨年登場したK-3(製品レビュー)K-50(製品レビュー)Q7(製品レビュー)である程度ラインアップが完成していますが、そろそろKマウントのミラーレスカメラK-01(製品レビュー)も期待したいところです。

【富士フイルム】

 富士フイルムからは、一眼レフタイプの新型ミラーレス、X-T1が登場するものと思われます。1月28日には正式発表される予定ですので、CP+の時期にはすでに販売開始になっている可能性もあります。

 X-T1は、今までのXシリーズとは異なり、レンズ光軸上に電子ビューファインダー接眼部が配されます。また、ダイヤル類のインターフェースはX-Pro1(製品レビュー)に準じているとともに防塵防滴ボディなど、フラグシップ的な位置づけになるのかもしれません。バッテリーグリップなどのオプション群も用意されるようですので、この春における最大注目機種の一つと言えそうです。